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坂井千明・プロフィール

坂井千明
元JRA騎手。現在は競馬番組キャスター(ケイバdeブレイク・BSフジなど)を始め新聞・雑誌で幅広く活躍中。また、乗馬学校、JRAイベントなどでの実地の騎乗指導にも力を入れている。

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坂井千明のコースの達人
元馬場委員長としてJRA全競馬場の改修に携わり培った知識が凝縮したコース本の決定版です。

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« ご挨拶と週末展望・秋華賞はモデル級の美人に注目 | メイン | 追い切り情報・「すごく気持ちよさそうに走っていた」のは… »

みんなレースが始まる前には「こうなってほしい」とか「この馬が勝てばいいのに」なんて考えたりすると思う。で、秋華賞。僕としては「強い馬5頭のせめぎ合いが見たい」とスタートを待っていた。

1分58秒2が過ぎて、まずインパクトに残ったのは勝ったカワカミプリンセスの強さ。プラス8キロ以上に馬体を大きく見せたのには驚いたね。使い込むと良くないキングヘイロー産駒だけに、休み明けは正解だったんだろう。レースでもいい意味でのズブさを見せて、心身共に成長していることをうかがわせた。

ちょっと残念だったのは4着のアドマイヤキッス。カワカミとは逆に、プラス6キロでも体の張りが物足りないと思わせるほど。スタート直後からユタカはカワカミをマーク。なるだけ無駄な脚は使わせないように、我慢するところは我慢していた。4コーナーまでは思い通りのレースができていたと思う。それでも、いざというところで前走のような弾ける脚は使えなかった。ユタカのイメージを悪い意味で裏切る形になってしまった。一度ピークを迎えた状態面を最後まで維持することの難しさだと思う。

2、3着は鞍上のファインプレー。この2頭、瞬発力ではなく持久力で勝負という意味では似たタイプ。そういう意味でアサヒライジングのヨシトミも、フサイチパンドラのユーイチも馬の持ち味を存分に活かす乗り方だった。1着馬とは能力の違い、向こうの方が力が上だったという事だけだ。

6着キストゥヘヴンは出どころをなくして、力を出し切ることができなかった。残念だけれど、この馬のスタイルを貫いての結果だから仕方がないかな。馬自体は前走よりも良かったと思う。

今後に期待されるのは、精神面で成長が見られたフサイチパンドラ、粘り強さを見せた5着シェルズレイ、一流メンバー相手に健闘した7着サンドリオンといったところ。特にパンドラはサラブレッドとして完成されてきた感じだね。

新興勢力というよりは春の実績馬が目立ったこのレース。アッと驚くような展開にはならなかったが、見応えのある好レースだったと思う。

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