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坂井千明・プロフィール

坂井千明
元JRA騎手。現在は競馬番組キャスター(ウハウハ競馬・テレビ埼玉など)を始め新聞・雑誌で幅広く活躍中。また、乗馬学校、JRAイベントなどでの実地の騎乗指導にも力を入れている。

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坂井千明のコースの達人
元馬場委員長としてJRA全競馬場の改修に携わり培った知識が凝縮したコース本の決定版です。

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« レース展望・三冠に期待も魅力的な惑星登場! | メイン | 皆さん、メッセージありがとう! »

菊花賞観戦のために出向いた京都競馬場。パドックでまず気になったのは、やっぱりメイショウサムソン。それが、前走よりむしろ仕上がっていないような印象。全体的にポテッとして、マラソン競馬ができる体つきじゃないと感じたんだ。プラス6キロの体重以上に重そうだった。

逆によく見えたのがドリームパスポートマルカシェンクアドマイヤメイン。そしてソングオブウインドアクシオンだ。


レースはユタカが思い切った逃げを打つ。ゲートを出た瞬間「これはヤルな」とピンと来た。ただ、馬が行く気になってしばらくは掛かり気味だった。でも、そこはユタカ。適度に息を抜かせて、後続との間隔も一定に保ちながら直線まで余力を残していたんだ。

アドマイヤメインが速いペースで逃げている割に2、3番手以下はスローだったため、直線手前で石橋は早めに仕掛けざるを得なくなった。そこにピッタリマークのドリームパスポートマルカシェンクが襲いかかる。それでもシェンクが伸びなかったのは、現時点での力の差。道中「死んだふり」ならばもう少し上もあったかもしれないが、勝ちにいっていただけに致し方ないだろう。

直線なかば、メインも捕まえきれずサムソンが失速したのは、やはり体ができていなかったからだろう。代わりに矢のように伸びてきたドリームパスポートが前半のロスでスタミナ切れしたメインを交わし、ノリの一発がハマった…ように見えたのもつかの間、さらに後方からソングオブウインドが差し切った。

ノリは作戦上では勝ちに等しい内容。マークしていた馬以外で、ドリームパスポートを上回る脚を使う馬がいたというだけ。コーシローは道中自分のペースを守って、よく我慢した。勝ちたいという欲を抑えて折り合いを重視した結果、最高の末脚を引き出す事ができたんだからね。


2年連続三冠馬誕生の夢は結実しなかったが、直線の攻防は見応えのあるドラマだった。それにサムソン陣営もプレッシャーから解放されて、次からはのびのびとレースに挑めるかもしれない…。京都からの帰り道、タクシーのなかで考えたのはこんなこと。どの馬もここが終着点ではなく、先へと繋がるレースだったと思う。

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