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坂井千明・プロフィール

坂井千明
元JRA騎手。現在は競馬番組キャスター(ケイバdeブレイク・BSフジなど)を始め新聞・雑誌で幅広く活躍中。また、乗馬学校、JRAイベントなどでの実地の騎乗指導にも力を入れている。

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坂井千明のコースの達人
元馬場委員長としてJRA全競馬場の改修に携わり培った知識が凝縮したコース本の決定版です。

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« レース展望・戦国天皇賞は女の戦いに? | メイン | 追い切り情報・今週は「成長」がキーワード »

牝馬が強いかなと思っていた天皇賞だけれど、ふたを開けてみれば牡馬のレース。ゆるやかな流れで瞬発力勝負というよりも、よどみのない流れで力の競馬になった。そこが勝負の分かれ目だったように思う。

勝ったダイワメジャーとアンカツはこの流れを作り出したのが勝因。瞬発力タイプの馬の脚を道中で徐々に使わせて、最後はそのまま押しきった。しかしこの馬、粘り強い競馬ができるようになったもんだ。

思えば前走が転機だったのかもしれない。ダンスインザムードと接触しても、ひるむことなく二の脚を使って直線を駆け抜けた。そこでこの馬の勝負根性が目覚めたのだろう。ようやく本気で走る気になったといってもいいかもしれない。

2着のスウィフトカレントはノリが上手いレースをしたけれど、切れ味勝負のこの馬にとって流れが厳しかった。もうひと伸びが足りないのは、そういう脚しか使えない馬だから仕方ないところなんじゃないかな。

アドマイヤムーンは今後に期待が膨らむ3着。歴戦の古馬相手にこれだけのレースができれば上出来だろう。課題のゲートもスムーズだったし、これからも注目していきたい1頭だ。

精神面の成長を確信させた4着のコスモバルクは、この内容なら距離が伸びても対応できるはず。折り合いがつきすぎて位置取りがいつもより少し後ろだったのだけが残念。

1番人気のスイープトウショウは気の悪さを見せなかったけれど、いかんせん馬体がガレていた。長距離輸送がこたえたんじゃないかな。全ての力を発揮できたとはいいがたい。あとは、この馬もそうだけれど同じく牝馬のダンスインザムード共々流れが向かなかったね。瞬発力勝負ならばヒケはとらなかったと思うけれど、先に言ったように力の競馬、牡馬のレースになったのが痛かったかな。

今回のように、流れひとつで結果が変わってくるのが競馬。でも、乗り役次第でそれを作り出すこともできる。そういった意味で、今年の天皇賞はアンカツのレースだったといえるかもしれないね。

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