エリザベス女王杯はカワカミプリンセスの降着という驚きで幕を閉じた。みんなそれぞれ意見があるだろうけれど、僕は「降着やむなし」と思っている。競馬はシビアな勝負の世界だけれど、それもあくまでもルールがあってのものだからね。
勝負所を振り返ろう。直線入り口、アサヒライジングを前に見て、カワカミは内にいくか外にいくかで悩むところだった。そこに外からフサイチパンドラが来る。それでは…と内に入ろうとしたところで、同じところを狙っていたヤマニンシュクルの進路を邪魔してしまったということだ。
本田にしてみれば、もっとスルッと抜けているイメージだったんだろうけどね。勝ちたい気持ちが強くなりすぎたのかもしれない。
ただ、この騒ぎで忘れてはいけないことは、カワカミは強い競馬をしたということ。馬場に脚を取られながらも力強く抜け出す根性、そこから突き抜ける末脚…とにかくレース振りは際立っていた。数字の上では5勝1敗になってしまったけれど、まだレースで他の馬に先着は許していないんだから無敗でいいじゃない。大きな可能性を秘めたこの馬には今後も期待したい。
優勝したフサイチパンドラはレース振りがグングン良くなっているという印象。春は不可解な敗戦もあったけれど、最近は安定して力を発揮できている。これは何より好材料だ。
スイープトウショウはもう1週欲しいところだったね。まだ前走から体が戻りきっていなかったように思う。骨折明けの京都大賞典から天皇賞、そこから中1週でこのレースというのはやっぱりちょっと厳しかった。あと、鞍上の池添はすごく上手く乗れていたね。ここ2走の騎乗は評価できる。
終わってみれば3歳馬が上位をほぼ独占。秋華賞でもわかるように、この世代の牝馬は春の勢力図がそのまま秋に持ち越されている。逆にエアメサイアを欠き、スイープも万全とはいえなかった古馬。そう考えると、有力3歳馬のほとんどがアクシデントなく夏を越せたこともこの結果に繋がっているのかもしれない。



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