みんなはどんなレースを魅力に感じるかな? 強い馬同士の激戦? それとも高配当が出るような混戦? 人それぞれだと思うけれど、混戦模様が好きな方には今週のアルゼンチン共和国杯はお気に召すかもしれない。
なにしろ重賞勝ち馬がウインジェネラーレ(04年日経賞)、スズノマーチ(05年エプソムC)の2頭、上位人気になりそうな馬でも重賞未勝利馬が多い。アイポッパー、トウカイトリック、僕が注目しているトウショウナイトもその1頭だ。
トウショウナイトはこれまで重賞で2着2回、GIでも4着(05年)に入ったことがあるように、ここでも通用する力はあると思う。ずっと懸念していた精神面でもだいぶ大人になってきたし、調子もいい。思い入れがある馬だけに、ここでチャンスをモノにしてほしいと思っているんだ。
そのトウショウを脅かす実績馬・アイポッパー。でも、トウショウが57.5キロで、この馬が58キロ。前走の京都大賞典でもトウショウに先着を許しており、実績では上をいっていても予断を許さない状況じゃないかな。
ちょっと話はずれるけれど、この馬に騎乗予定のノリに話を聞く機会があった。菊花賞、天皇賞とGIで2着が続いているから「惜しいレースが続いているな」って感じで声をかけたんだ。「銀メダルばっかりだけれど、そのうち金も獲れますよ」なんてサッパリした顔でいっていたけれど、負けて悔しくない乗り役がいるはずもない。内心は悔しいはず。でも、アイツの騎乗は2レースとも完璧だった。サッパリした表情には、馬の力を出し切って負けた爽快感もあるんだろうね。逆に勝っても満足しないことも多々ある。乗り役っていう人種は常にこの2つの思いが交差しているんだ。
ノリのいう意味とは少し違うかもしれないけれど、ここでの「金メダル」を狙える馬は実績馬だけじゃなくて、チェストウイングみたいな上がり馬にもチャンスがあるだろう。まさに戦国模様といった感じだけれど、個人的には乗り役みんなが馬の力を出し切って、満足できるようなレースになってほしいな。それが僕が思うレースの魅力のひとつなんだ。



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