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坂井千明・プロフィール

坂井千明
元JRA騎手。現在は競馬番組キャスター(ウハウハ競馬・テレビ埼玉など)を始め新聞・雑誌で幅広く活躍中。また、乗馬学校、JRAイベントなどでの実地の騎乗指導にも力を入れている。

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坂井千明のコースの達人
元馬場委員長としてJRA全競馬場の改修に携わり培った知識が凝縮したコース本の決定版です。


ファイナルチーム
坂井千明・伊藤友康を筆頭とした最高の人材が、「真の関係者情報」を公開します。

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今日は骨折した正海のお見舞いに病院へ。心配していたけれど、元気そうな顔を見て少し安心した。ケガと隣り合わせのジョッキー稼業とはいえ、できることならみんな無事に一年を過ごしてもらいたいものだと改めて思ったよ。


さて、いよいよ明後日は締めくくりの大一番だ。ディープインパクトの引退レースということもあり、中山競馬場には2週間以上前からファンの列ができているという。これだけの盛り上がりは久しぶりだから、僕も胸が高まる思いがする。

そのディープの状態面だが、去年よりもいいのは確か。追い切りも2週続けて気持ち良さそうに走っていたし、ラストランに向けて臨戦態勢は整ったという感じ。ただし、何が起こるかわからないのが競馬。ディープを応援するみんなも、ただ結果だけを見るのではなく、名馬の走りを目に焼き付けるという気持ちで見守ってほしいね。

レース展開としては、アドマイヤメインがヨシトミの宣言通り逃げることになるだろう。ただし、大逃げというよりは自分のペースで逃げるというイメージだと思う。ある程度離して逃げるとしても、どこかで必ずペースダウンするはずだ。

それを追うのがダイワメジャーメイショウサムソン。サムソンは切れ味勝負になると分が悪いから、石橋は前回よりも積極的なレースをした方がいい。メジャーは折り合い面が大きなポイントになるだろうね。アンカツも、作戦どうこうよりもまずはそこに集中して乗るんじゃないかな。

先行勢ではコスモバルクも忘れてはいけない。この秋は折り合い面で格段の進歩を見せており、成績も安定してきた。月曜日の追い切りでも気の悪いところは見せず、ここにきて存在感を増している印象だ。

2500mという長丁場でもスムーズな競馬ができそうなのがドリームパスポートトウショウナイトの2頭。特に前者はその切れ味に可能性が感じられる。内田の乗り方としては、先行集団を見ながら虎視眈々と一発を狙う感じになるだろうね。後者も体調の良さではひけを取らないよ。

有力馬が前に固まり、流れがある程度速くなることが考えられるだけに、スイープトウショウの瞬発力も生きてきそうだ。スイープは距離面が不安視されているが、コーナーが6つもあり、息が入る中山2500mならさほど心配する必要はないだろう。それよりも気分次第の気性に不安がある。同じく後方待機組のスウィフトカレントは、前走でノリが我慢を教えたことが折り合いにつながるんじゃないかなと思っている。

さらに、僕が不気味さを感じているポップロック、豪州GI馬デルタブルースなど、今年の有馬記念も個性豊かなメンバーが揃った。ディープはもちろんだけれど、どの人馬も力を尽くして、素晴らしいレースを見せてくれることを期待しているよ。


ところで、今日で今年のブログ更新はおしまい。次にみんなに会えるのは来年の1月5日、金杯の前日ということになります。10月から始めたこのブログですが、思った以上の反響に感謝しています。また来年、よろしくお願いいたします。

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久しぶりに寒さがやわらいで…。というコメント、以前にも書いたような気がするな。水曜日はなぜかいつも暖かいのかな? 今日も前日とは変わってすごしやすい気候だった。

それはさておき、今日は有馬記念の直前追い切り。美浦トレセンにもGIのゼッケンを着けた馬が威風堂々と歩いていた。南馬場の調教スタンドはマスコミで一杯、関係者は取材陣に取り囲まれていた。これぞGI、これぞグランプリといった雰囲気だよね。

アルゼンチン共和国杯で重賞初制覇となったトウショウナイトはしまい重点の追い切り。動きはなかなかのものだったよ。もともとの能力に加えて精神面での成長が著しく、状態面もここまで順調にきているだけに、好走してもなんら不思議はない。管理する保田先生はいつも以上に鋭い目線でナイトを見ていたけれど、それだけ体調維持に万全を期しているということだと思う。

そのナイトよりも人気になりそうなダイワメジャー。こちらは少し頭が高い感じで駆け抜けていた。好調さは伝わってくるんだけれど、その点を考えると2500mという距離面、さらに1600m~2500mへの一気の距離延長という面では折り合い面に不安が残る内容でもあったかな。まぁ、そこは名手アンカツの腕の見せ所といったところ。乗り方のポイントとしては、道中いかに上手く息を入れられるかということになるだろうね。

栗東組では、同じ日にディープインパクトも追い切った。これが現役最後の追い切りということになるんだよね。関係者としては万感の思いがあるだろう。そのディープのラストランとなる有馬記念。僕が聞いた関係者の話も総合して、金曜日には詳しい分析をみんなに報告することができると思うので、ぜひご期待ください。

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阪神カップでは乗り役の明暗がハッキリと分かれた。明はフサイチリシャールのユーイチ。好スタートから道中も折り合いをピタッとつけ、これまで折り合い面に課題がある馬とは思えないほどスムーズなレースをした。

馬もこれでマイラーということが明確になったんじゃないかな。自由に走ればこれだけの力を持っているということだ。それに加えて乗り役の好リードがあって、この強豪メンバーでの勝利に結びついた。

暗はプリサイスマシーンのアンカツだ。彼にしては珍しいミス。道中は完璧だったが、直線で前が壁になり外へも出せず、内にも入れず。ゴール前の伸びは際立っていただけに、あれがなければ…という感は否めない。馬はこの距離がピッタリという感じだった。前走を見てもマイルだとちょっと長い印象かな。

3着のマイネルスケルツィはビッシリ仕上がっていた。いい状態だったよ。ユタカのレース振りもソツなく、陣営としては悔いが残らない敗戦だったんじゃないかな。

僅差で4着に続いたアサクサデンエン。これはようやく調教の良さが本番で発揮された。レース前に指摘していたように、デンエンは短距離向きの馬体が硬い馬。それだけに、距離短縮も好走の要因だと思う。

シンボリグランは人気を裏切る結果になった。具合は良かったし、スタートも悪くない。そして道中も折り合っていた。それでも直線で弾けなかったのがこの馬の難しいところ。鞍上にミスはなかったけれど、まだ常識にかからない面があるんだろう。安定した力を発揮できるようになるにはもう少し時間がかかるのかもしれないね。

騎手というのは勝っても満足がいかないときがあれば、負けたときでも納得がいくレースができれば満足するもの。レースを見る立場になった僕としては、できるだけ多くの乗り役に満足のいくレースをしてほしいと思っている。それが簡単なことではないこともわかっているんだけれどね。

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改装されたコースの馬場状態は良好。それだけに阪神カップは前粘りか後方待機の台頭かと、極端な決着になる可能性が高いんじゃないかと思っているんだ。

まず逃げるのは絶好枠を引いたステキシンスケクンだろう。スピードが出しやすい内回りでもあり、またこの馬の特性からもある程度速いペースで逃げるんじゃないかな。

それを追いかけるのがオレハマッテルゼ。調教を見ると状態は良さそうだった。この秋2戦は満足のいく結果を残せていないけれど、スムーズなレースができれば実力を出せそうだ。

追い切りの動きが良かったのはマイネルスケルツィ。馬体をフックラと見せて好状態をアピール。秋初戦の京成杯AHはイマイチな状態ながら3着、その反動が出た次走の富士Sは13着惨敗、そして復調してきたマイルCSは4着と、上昇カーブを描いている。今回はこの秋最高の状態でむかえるだけに、期待できるんじゃないかな。鞍上はユタカ。外枠だけに強引に逃げ馬を追うようなレースはしないだろう。

もう1頭取り上げたいのはシンボリグラン。これまではチグハグなレースばかりだったけれど、ようやく前走で折り合い面の進境を見せた。これが本物ならば今回もいいと思うよ。

一瞬の切れ味が身上、後方から一発を狙う馬としては、調教も良く、距離も合っていそうなアサクサデンエン、ここ最近馬がグングン成長しているコスモシンドラー、あとはスプリンターズSの激走が記憶に残るタガノバスティーユが穴としては面白いんじゃないかな。

焦点は前か後ろか。改装された新コース、新設重賞だけに、このポイントはジックリ頭を絞る必要がある。みんなはどんな答えを出すのかな。僕の考えは…『ウハウハ競馬』(土曜日23時30分~ちばTV、TV埼玉で放映中)までにまとめておくことにしよう。

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寒さが厳しいこのごろだけれど、それでも今日は少し暖かかったような気がする。なにしろ日に日に寒くなっていくから、ちょっとの差でも嬉しいんだよね。調教の1本目が終わるころには日が差してくるけど、それもまた気持ちがいいんだ。

さて、そんななかで追い切りを見たんだけれど、なかでもマイネルスケルツィの充実振りには目を見張った。まだ体ができていない状態だった秋初戦と比べると雲泥の差。担当の厩務員に話を聞いたんだけれど、「この秋で一番の状態」っていっていたから注目しているんだ。

もう1頭はアサクサデンエン。これもいい動きだった。ただ、この秋は調教の動きが成績につながっていないだけに半信半疑なところはある。だから調教をつけていた江田(勇亮騎手)に話を聞いたら「安田記念の時よりもいいくらいですよ」なんていうんだよね。この言葉を加味すると、ここで変わってきても不思議ではなさそう。それに僕はこの馬を短距離向きだと思っているんだ。この秋は中距離のレースを中心に使われているけれど、馬体が固い馬だけに、これくらいの距離のほうがが合うんじゃないかな。

調教がひと段落したころに、ヨシトミと話す機会があった。オレハマッテルゼについても話したんだけれど、「スムーズな競馬ができれば」みたいなニュアンスだったね。あの馬は燃えやすい性格だから、ちょっとぶつけられたりすると怒って無駄な力を使ってしまうようなところを危惧しているんだろう。

でも今回は広くなった阪神コースが舞台。他馬の動きもそんなに激しくならないだろうし、この馬の実力が発揮できる展開になる可能性は高い。ここ数走のうっぷんを晴らすような走りを期待したいね。

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驚いた。ドリームジャーニーの末脚には正直ビックリ。まさかあそこまでの脚を使うとは思わなかった。

小柄な馬体といい、ちょっとディープを彷彿とさせるものを持っているね。ただし不安点もある。ゲートだ。さらに高いレベルを目指すには改善していかなくてはいけない。そういえばディープも当初ゲートは苦手だったね。

もったいないと感じたのは、3着オースミダイドウの乗り方。前走はユタカが馬に我慢を覚えさせる競馬をしたのに、今回ペリエはそれを踏まえた乗り方をしなかった。「勝ちに行く」という姿勢はいいと思うんだけれど、個人的にはもう少し「馬にレースを教えていくこと」を頭に入れて乗ってほしいんだよね。

2歳馬のレースだから特に目立つけれど、どのレースでも同じこと。今はとかく目先の結果を求められる風潮にあるけれど、本当に強い馬作りを考えるならば、もっと先を見据えることが必要なんじゃないかな。乗り方はもちろんだけれど、競馬界全体の施策もそうだと思う。

ともあれ、ペリエは早めに好位をキープしようと軽く仕掛けた。中山の1600mは少し外の馬が膨らむところがあるから間違いではないんだけれど、思った以上に馬が反応してしまい、ああいう形になったんじゃないかな。結果的には逃げることでダイドウにとってはキツい流れになってしまった。

ローレルゲレイロはこれまで色んなパターンの競馬をしてきたことが活きていたね。レースで他馬の動きに惑わされず、自分の競馬に徹することができた。その結果の2着はほめられるものだろう。

4着のフライングアップルはよく頑張っているが、まだまだ未完成の馬。これからだろう。正海が乗ったマイネルレーニアは5着。自分のペースで競馬ができたけれど、ジリジリ伸びるこの馬には厳しい流れだったかな。でも、今の時期に苦手なペースを経験したのはよかったと思う。こちらも今後に期待だね。

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今日はちょっと怪しい空模様。それだけに気になるのが週末の天気だ。もし雨が降るようなことになれば、マイネルレーニアは厳しい。跳びが大きくて、蹄の形も道悪には不向き。前走の馬場状態くらいがギリギリという感じだからね。

今回は展開的にこの馬がカギを握ると思っていて、内枠に入ったことからも恐らく逃げるんじゃないかな。その動きを見るのが人気のオースミダイドウで、ローレルゲレイロと2~3番手。それにフライングアップル、関東馬のなかで最も調教の動きが良く感じたドリームジャーニーが続く形だろう。

後方で虎視眈々と逆転を狙うのがゴールドアグリマイネルシーガル。ゴールドアグリは軽めの追い切りだったけれど、間隔が詰まっている分、これで正解なんじゃないかな。レースを見ても成長途上という印象だから、今後の伸びしろを残すという意味でもね。

ダイドウにとってはまさに前門の虎、後門の狼といった展開だが、現時点での完成度ではこの馬が最有力。ユタカが小回りでいかに立ち回るかをテストした前走のレース振りからも、本番に向けて死角は少ない。

ただし他の馬がノーチャンスというわけでもないんだ。レーニア、ダイドウの2頭が前でやり合えばハイペースになり後方待機型に好機が訪れる。逆にペースが遅くなっても、フライングアップル、ドリームジャーニーらの実力馬はダイドウに楽なレースをさせないはずだ。

ダイドウに人気が集中しそうな状況だけれど、実際はそれほど力の差はないように思う。となると、焦点はやはり状態面。追い切りの動きをジックリと見て、これはと思った馬を選ぶと、明快な答えが出るかもしれないね。

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今日は公開調教ということもあってか、多くの報道陣でごったがえしていた。もう十何年も会ってないような顔見知りにバッタリ出くわしたりして、古い馬の話なんかで盛り上がっちゃって、なんだかとても懐かしかったね。

さて、今朝は朝日杯FSの追い切り。関西のオースミダイドウが人気を集めるだろうけど、美浦にもなかなか楽しみな馬が揃っていた。

まずは、朝一でフライングアップルが入ってきた。いつもの藤沢流の併せ馬だったんだけど、順調そうな仕上がり。フサイチホウオーに迫った前走内容からも、期待が持てるんじゃないかな。

続いてはゴールドアグリ。これまで最終追いはウッドに入れていたんだけど、今朝はダートでの併せ馬。何か不安でもあるのかな? と思ったけど、そんなのは吹き飛ぶほど上々の動き。末は必ず切れるから面白い存在だ。

もう1頭、まだキャリアが2戦しかないんだけど、マイネルシーガルは将来楽しみな馬。今日の坂路での追い切りもなかなかの動きだった。前走負った外傷の影響はもうないんじゃないかな。後藤も絶賛していたしね。

とまぁ、朝日杯FSは期待の持てる関東馬が多いんだけど、関西馬・マイネルレーニアに騎乗予定の正海(松岡騎手)にも頑張ってほしい。アンチャンの頃から面倒を見ているジョッキーだし、ここはGI初制覇の最大のチャンスなんだから。アイルランド修業の成果をここで発揮してもらいたいね。うん、あの馬とのコンビならきっとやれる。日曜日は、中山競馬場で関東馬を応援しつつも、正海を見守ることとしようかな。

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絶好のスタート。でも、僕の不安が当たってしまった。アストンマーチャンは馬込みのなかで折り合いを欠いてしまったんだ。

マーチャンは3コーナーを回るくらいまで落ち着きを取り戻せずにいただけに、ウオッカの四位は、「チャンス」と思ったんじゃないかな。位置取りはこの馬の直後。マークしていただけにその動向はよく見えていたはずだ。そして直線、内から抜け出したユタカとマーチャンにあわせてスパートをかけて、外からこの人馬をスパッと交わした。

ゴール前の切れ味も凄かったけれど、この馬の「らしさ」は、その前に発揮されていた。実は直線で外に出たときに、一度バランスを崩していたんだ。だが、鞍上にシッカリと追われながらもすぐに態勢を整えた。これは走りのバランスがいいからできる芸当。並みの馬なら鞍上もまともに追えなかったはずだ。

そのウオッカは、これまでバリエーションに富んだ競馬をしてきた過程、自在性のある走りからもカワカミプリンセスのような印象。対して折り合いを欠きながらも2着に粘ったアストンマーチャンは、スピードに任せた走りをするラインクラフトのイメージかな。この2頭のライバル対決は今後も見物だと思うよ。

3着のルミナスハーバーは小牧のゲートの出し方が素晴らしかった。ゲートからスタートという流れを、周りをうかがいつつも折り合い重視でクリアした。このおかげで馬がマイペースで走れたんだよね。馬体が細いながらもあれだけの走りができたのは、鞍上のアシストが大きいんじゃないかな。

ローブデコルテの4着は大健闘。まだ未完成という感じだけに、これからもっと良くなる馬だと思うよ。5着イクスキューズは外枠からインコースにもぐって…というシンジのイメージ通りのレースだったように思うが、いかんせんペースに泣いた。

僕が期待していたハロースピードは6着。美浦で見たよりも馬体が大幅に細く見えたのがこたえたように思う。もしかしたら長距離輸送に弱いタイプなのかもしれない。でも、レースで力みすぎずに走ることができたのは好材料。これは前走で我慢を覚えたのが活きているね。

この世代の初GIということで明暗が分かれたけれど、まだ勝負は始まったばかり。素質馬がそれぞれ光るものを見せ、今後の成長が楽しみになるようなレースだったと思う。

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実際に歩いて確かめた新装の阪神競馬場(その模様は『馬券ブレイク!』12月号に掲載されています)。その感想は、枠順の有利・不利がなくなったということ。もっというならば、いわゆる「まぎれ」の要素がなくなり、馬の能力本位のコースになったということだ。

そうなると、今回は強い馬が能力通りに勝つ可能性が高いということになる。そして、ここで最も能力が高いと考えられるのがアストンマーチャンだ。

前走のファンタジーSは5馬身差の圧勝だが、その結果よりも評価できるのがレース内容。それまでのようにスピードに任せて逃げるのではなく、スタートしても少し抑えて、脚を溜める競馬をした。そこはさすがユタカというべきで、次の1600mを見据えての騎乗。それがピタッとハマっての勝利だからいうことなしだ。

ただ1点、死角は揉まれる展開になったときにどうかということ。これまでにない状況に馬が戸惑えば他馬に付け入る隙を与えることになる。

マーチャン逆転の可能性を最も持っているのはハロースピードだと思う。こちらも前走は意識的に抑えるレースをした。本番に向けての競馬だ。道中で我慢して直線で弾けたあの伸び脚、さらに順調な調整過程、変わってくるならこの馬だ。

同じ関東馬ではイクスキューズも侮れない。前走よりもスムーズな競馬ができれば楽しみが広がる。

もう1頭の関東娘、マイネルーチェもちょっと不向きの印象だった1400mから距離が伸びてレースがしやすくなりそうだ。調教もバリバリ積んで、状態面も前走と比べものにならないほど。

あとは不気味な関西馬ウオッカ、さらに未勝利戦のレコード勝ちが光るルミナスハーバーにも注目している。この馬は追い切り時の馬体が若干細く見えたので、そこは注意しないといけないだろうね。パドックでもあまり細く見えるようだとマイナスだ。

「女心と秋の空」じゃないけれど、牝馬は繊細で、体調もたった1日で変わってしまうもの。だから、特に今回はみんなにパドックをジックリと見てほしいんだ。数字に惑わされずに、気配を感じて、馬体そのものを見る。はじめは難しいかもしれないけれど、これをきっかけに続けていけば、きっと競馬の楽しみ方も広がるはずだよ。

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