実際に歩いて確かめた新装の阪神競馬場(その模様は『馬券ブレイク!』12月号に掲載されています)。その感想は、枠順の有利・不利がなくなったということ。もっというならば、いわゆる「まぎれ」の要素がなくなり、馬の能力本位のコースになったということだ。
そうなると、今回は強い馬が能力通りに勝つ可能性が高いということになる。そして、ここで最も能力が高いと考えられるのがアストンマーチャンだ。
前走のファンタジーSは5馬身差の圧勝だが、その結果よりも評価できるのがレース内容。それまでのようにスピードに任せて逃げるのではなく、スタートしても少し抑えて、脚を溜める競馬をした。そこはさすがユタカというべきで、次の1600mを見据えての騎乗。それがピタッとハマっての勝利だからいうことなしだ。
ただ1点、死角は揉まれる展開になったときにどうかということ。これまでにない状況に馬が戸惑えば他馬に付け入る隙を与えることになる。
マーチャン逆転の可能性を最も持っているのはハロースピードだと思う。こちらも前走は意識的に抑えるレースをした。本番に向けての競馬だ。道中で我慢して直線で弾けたあの伸び脚、さらに順調な調整過程、変わってくるならこの馬だ。
同じ関東馬ではイクスキューズも侮れない。前走よりもスムーズな競馬ができれば楽しみが広がる。
もう1頭の関東娘、マイネルーチェもちょっと不向きの印象だった1400mから距離が伸びてレースがしやすくなりそうだ。調教もバリバリ積んで、状態面も前走と比べものにならないほど。
あとは不気味な関西馬ウオッカ、さらに未勝利戦のレコード勝ちが光るルミナスハーバーにも注目している。この馬は追い切り時の馬体が若干細く見えたので、そこは注意しないといけないだろうね。パドックでもあまり細く見えるようだとマイナスだ。
「女心と秋の空」じゃないけれど、牝馬は繊細で、体調もたった1日で変わってしまうもの。だから、特に今回はみんなにパドックをジックリと見てほしいんだ。数字に惑わされずに、気配を感じて、馬体そのものを見る。はじめは難しいかもしれないけれど、これをきっかけに続けていけば、きっと競馬の楽しみ方も広がるはずだよ。



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