以前お便りをくれた『松風』さん。とても興味深い内容だったので、今日はちょっと趣向を変えてこの問題について話していきたいと思う。
その問題とは、「東西格差」だ。いまは西高東低といわれていて、実際去年の成績でも、年間勝利数や重賞勝利数、総獲得賞金額などで関西が上をいっている。※(年間勝利数:美浦1457に対し栗東1987)、(重賞勝利数:28対99)、(総獲得賞金額:美浦317億5238万円対栗東487億9772万円)
松風さんが、なぜ関西のほうが強いのかと疑問に思ったのも頷ける。数字だけを見ればかなりの差だからね。
そのひとつの理由は坂路コースだろう。1985年、栗東に坂路ができたのに遅れること8年、ようやく美浦にも坂路ができた。ただ、栗東のそれが自然の傾斜を生かしたものなのに比べ、美浦は人工的に作られたもの。地理的な差でいたしかたないところなんだけれど、その効果は栗東に比べ劣っているといわざるを得ない。
ほかにもいろいろと要因はあるが、関西優勢の流れを受けて、いまは馬主さんも良血馬や期待馬を栗東に預ける傾向にあるんだよね。そうなると差はいっそう顕著になっていく…ということでこの格差が生まれているんだと思う。最近は関東も頑張っているし、徐々に差は縮まっていくだろうけれどね。
もう1点、乗り役についてなんだけれど、これは特に技術の差はないと思う。ただ、傾向として関西は新人にチャンスを与えることが多いというのはある。逆に1~2年して芽が出ないと厳しくなるんだけれどね。
関東の場合、はじめは苦労するけれど、芽が出はじめると一気に開花するという感じかな。ただこの問題で東西に共通しているのは、どちらも人情が薄れているということ。表面上の数字ばかりを尊重してしがらみはバッサリという流れだから、厳しくも人情があった徒弟制度時代を知っている僕は少し寂しいんだよね。



坂井さんにメッセージを送る