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坂井千明・プロフィール

坂井千明
元JRA騎手。現在は競馬番組キャスター(ウハウハ競馬・テレビ埼玉など)を始め新聞・雑誌で幅広く活躍中。また、乗馬学校、JRAイベントなどでの実地の騎乗指導にも力を入れている。

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坂井千明のコースの達人
元馬場委員長としてJRA全競馬場の改修に携わり培った知識が凝縮したコース本の決定版です。


ファイナルチーム
坂井千明・伊藤友康を筆頭とした最高の人材が、「真の関係者情報」を公開します。

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『ウハウハ競馬』の収録現場に行くため都内に出たら、久々に雨に降られた。しばらく空梅雨だったから、渇水回避のためにはちょうどいいのかな。日曜日にラジオNIKKEI賞が行われる福島も雨降りだったらしいね。週末にぐずつくようだったら、ちょっと時計のかかる馬場になるかもしれない。

さて、このレースは去年からハンデ戦になったのだが、僕はそのことにあまり賛成できないんだ。

7月初旬の3歳馬といえば、ほとんどがまだ成長途上だし、キャリアも浅く実績面でも明確には差がつけづらい。それなのに紋切り型のハンデ分けをしてしまうから、ちょっと疑問に思ってしまう。

たとえばゴールドアグリロックドゥカンプのハンデ差。昨年の新潟2歳Sを勝ったとはいえ、3歳になってからはふたケタ着順が並ぶ馬が57キロで、連勝中の馬が52キロ。後者が南半球産であることを考慮しても、ちょっとおかしいんじゃないかな、と思うんだよね。この問題について、みんなはどう考えているだろうか。

本題に入ろう。クランエンブレムは古馬相手に勝った前走の内容が良く、今回も好レースができるんじゃないかと注目している。鞍上は隼人(吉田隼騎手)。今の彼は乗れているし、せっかくいい馬が回ってきたんだから、頑張ってほしい。

ロックドゥカンプについては先に書いた通り、軽量が魅力。2連勝のレース振りもいい。展開次第ではアッサリ……のシーンもあるかもしれない。

後はハイソサエティー。エーデルワイスSはユタカ(武豊騎手)の好騎乗あっての勝利だろうが、素質を感じる1頭だ。それにNHKマイルCでほとんどレースをしていなかったイクスキューズ、勢いのあるエーシンダードマンあたりが絡んできそうだ。


函館スプリントステークスについても少し。ブラックバースピンは函館特有の洋芝に適性がありそう。好調アグネスラズベリ、3歳馬のアドマイヤホクトサープラスシンガーも面白い。アンバージャックとシンジ(藤田騎手)はいいコンビになりそうだ。


最後にアイルランドに旅立ったマサミ(松岡騎手)にエールを。「1頭でも多く乗れるよう、頑張ります」っていっていたけれど、強気で負けず嫌いな自分らしさを大事にして、いい経験をしてきてほしい。頑張れよ!

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2007年6月27日

この時期になると思い出す馬がいる。ヤシマソブリン。コンビを組んで最強馬・ナリタブライアンに挑んだ、僕の記憶に強く残っている1頭だ。

そのヤシマソブリンが勝った唯一の重賞が、ラジオたんぱ賞(現ラジオNIKKEI賞)だった。

あの頃、「残念ダービー」といわれていたこのレース。3着で悔しい思いをしたヤシマにとっては、ピッタリの言葉だったよね。レース前は具合も良さそうだったし、タイキブリザードという強力なライバルがいたけれど、勝負になるんじゃないかって思っていた。

レースはインコースをピッタリ回る、いわゆる「セコ乗り」だったけれど、我ながら道中はロスなく運べたんじゃないかな。今の若手に見せたかったよ(笑)。

直線は1.7倍の1番人気・タイキブリザードとの一騎打ちだ。激しく競り合って、なんとか半馬身出たところがゴール。いやぁ、嬉しかったな。「してやったり」という気持ちもあった。なにしろ相手は後にGIを勝つ実力馬だからね。

無駄のないレースができたという自負はあったけれど、最後の競り合いを制することができたのは馬の力があってこそ。福島競馬場が大好きな僕に、忘れられない勲章をプレゼントしてくれたヤシマには、本当に感謝しているんだ。


昨今は「残念ダービー」という意味合いが薄れてきて、当時とはだいぶおもむきの異なるレースになっているね。それでも、福島1800mのコース特性は変わらない。1コーナーまでの距離が短いから、インコースを通る逃げ、先行馬が絶対的に有利。たとえ人気がなくとも、そんな馬がいれば今年も狙ってみたいと思っているよ。

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2007年6月25日

アドマイヤムーンメイショウサムソンという実力馬2頭のつばぜり合い。確かに、見応えのあるゴール前だった。

この名シーンの舞台裏でレースを演出したのは、他でもない。雨の影響で悪化した馬場状態だ。発表は稍重だったが、実際はそれ以上で、重にかなり近いくらいだったと思う。

それだけに、どの騎手も馬場の悪い内を避けようと、外へ外へと意識が向いていたんだ。実際に3、4コーナーはポジションの取り合いのような形になった。外に出ようとする馬と自分の進路を守ろうとする馬がぶつかり合って、間に挟まれた馬が力なく下がってしまうようなところも見受けられた。

要するにかなりゴチャついていたということだが、ウオッカはこの影響をモロに受けた1頭だ。ダービーのように前に馬を置こうとしたが、他馬が外を狙って終始動いていたためそれが叶わず折り合いを欠いてしまうことになり、徐々に消耗。4コーナーを回る頃には余力がなくなってしまった。

反対にムーンは外を回ってスムーズにレースを進められた。もちろん馬の能力もあるし、鞍上がソツなく乗ったということもあるが、一番の勝因ということになると、僕はそこだと思う。

馬場状態がポイントだったということは、ムーンはもちろん、サムソン、ポップロックなど、掲示板に載った馬がすべて外を回っていたという結果も証明しているんじゃないかな。

最後に次回につながる走りができた馬について少し触れたい。

アドマイヤフジ。これだけのメンバーで、ちゃんと勝負に行くレースをして4着というのは評価できる。

トウカイトリック。4コーナー手前から、前が詰まり何もできずにいた。ようやく動けるようになったのは直線の半ばあたり。それでも9着なのだから、良くそこまで来たというもの。距離はもう少し長い方がいいが、スムーズな競馬ができれば変わってくるはず。

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2007年6月22日

日本一を決める戦い、年末の有馬記念以上のメンバーが揃った……という言葉もおおげさではないくらいの豪華な顔ぶれとなった宝塚記念。その結論に近づく手段として、今回は展開面について書いていきたいと思う。

まず逃げ馬だが、同タイプが揃ったなかでもアドマイヤメインが「何が何でも」という感じで行くと思う。これはアドマイヤムーン、アドマイヤフジの援護という意味合いも込みでの読みだ。いずれにせよ、かなりハイペースの逃げになるはず。

これに続くのがアサクサキングスシャドウゲイトローエングリン。速い逃げ馬がいる場合、レースの流れを決めるのはこの2番手グループなんだ。メインの逃げについていけば全体的に速い流れになるし、あえて追いかけないようであれば平均的な流れになる。

そのどちらになっても有利なのが、この集団から少し離れてレースを進めるダイワメジャー。瞬発力が求められるスローペースは向かないが、平均以上の流れならば仕掛けのタイミング次第で対応できるのがこの馬。アンカツ(安藤勝騎手)は内で折り合いをつけてその機をうかがうことだろう。

ただ、忘れてはいけないのは、1頭だけメジャーとアンカツのタイミングを乱せる存在がいるということだ。メイショウサムソン。メジャーをマークするこの実力馬が、イメージよりも早く動き出せばアンカツも動かざるを得なくなる。そこにメジャーの泣き所があるんだよね。

そうなれば一瞬の脚が使えるアドマイヤムーンウオッカにチャンスが広がる。先に抜け出した2頭を一気の末脚で抜き去る……そんなシーンが見られるかもしれない。

後はポップロックカワカミプリンセスがどう出るか。前者はユタカ(武豊騎手)の手腕、後者は幸四郎が思いきって乗れば怖い存在で注目に値する。

最後に出走する人馬について少し。メジャーの状態は非常にいい。陣営にしてみれば、「良すぎて逆に怖いくらい」だそうだ。ウオッカに乗る四位。日曜日はメインレースまでに1鞍しか騎乗予定がないのは、汗取りに集中するためだろう。

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ラニーニャ現象といって、今年は梅雨といっても雨が少なく、夏は猛暑になるらしい。その影響で季節感が薄れて、なんか違和感を覚えるんだよな。

今日は質問の回答からはじめたい。「調整ルームの過ごし方について」というお題だ。

まず言いたいのが、騎手にとって調整ルームは仕事場ということ。前日に控えているレースへの準備をする場所という捉え方なんだ。

だから、みんないかに自分の体を整えるかを考えているね。そのメインとなるのはやっぱり汗取り(体重調整のため)だから、お風呂場はかなり広い。何十人もいっぺんに入れるくらい。ちなみに、24時間入れるようになっている。

後は、人によってバラバラに過ごしているね。今の若手は部屋でゲームをする子が多いかな。個室にはテレビが備え付けてあるから。広さはだいたい6畳くらいで、洋室タイプと和室タイプに分かれている。エッ、僕? やっぱり畳が落ち着くから、もっぱら和室だったね。

上のほうの騎手だと、入る部屋が決まっている場合が多い。僕は出入り口に近いところだったね。僕は整体ができたから、そこでマッサージしたりもしていたんだよ。その頃はカツハル(田中勝騎手)とか、ヨシトミ(柴田善騎手)とか、よく頼ってくれて部屋に来たもんだ。

そうそう、食堂のメニューは競馬場ごとに違っていて、ご当地メニュー的なものもあったりする。だから当然、「あそこの食堂はウマイ」とかいう好きこのみも出てくるんだよね。


さて、豪華メンバーの宝塚記念。スイープトウショウは回避したものの、それでもGI馬7頭というのだから、まさに日本一決定戦といったところ。そのなかでも実績トップなのがダイワメジャー。追い切りはしまい重点でいい動きだった。サラッとやるつもりだったとのことだから、陣営としては満足のいくものだったんじゃないかな。この馬を含めた最終的な結論は、金曜日に報告させてもらおうと思っている。

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2007年6月18日

各馬の実力にそれほどの差がないレースで、何がものをいうか。斤量、展開、馬場状態……多くの要素が思いつくだろうが、そのひとつの答えを見せてくれたのがマーメイドSだった。

ディアチャンスのユタカ(武豊騎手)だ。シェルズレイがぶっ飛ばす流れを、慌てず騒がずインピッタリの道中。4コーナーまでジッと脚を溜め、絶妙のタイミングで外に出す。

ロスのないレース振りとは、まさにこのこと。後方から脚を伸ばした2着、3着のサンレイジャスパーソリッドプラチナムとはコース取りの差だと思っているんだが、それもユタカが道中この2頭を牽制して、インに入られないように封じ込めていたから。

単勝オッズで1~3番人気が横並びになる混戦模様。どの馬が勝ってもおかしくないレースだったように思うが、勝負を決めたのはユタカの素晴らしい騎乗だった。

それにしてもシェルズレイの岩田はどうしたんだろうか。騎乗経験もあり、この馬のことはよく知っているはずだが、ちょっと気合いを付けすぎてしまったのかな。あれだけ飛ばせば、最後はどうしたって止まるもの。今回はちょっと意外なレース振りだった。

コスモマーベラスも実力が出し切れなかった。こちらは状態面じゃないかな。ヴィクトリアマイルもこの馬にしては「らしくない」惨敗だったけれど、その悪い流れを引きずってしまった感じ。本来ならもう少しやれる馬だけに、次走以降の巻き返しを期待したい。


最後に『ぷくすけ』さん、まだ6月だっていうのに、今年はひとあし先に夏が来たみたいだね。お互い暑さに負けず頑張りましょう。

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過去にマーメイドSを勝った馬はエアグルーヴ、エリモエクセル、アドマイヤグルーヴなど、そうそうたるメンバー。なんと、ここ10年で5頭のGI馬がこのレースを制している。

GIIIにしておくにはもったいないようなレースだったのだが、別定戦からハンデ戦になった昨年から傾向が変わってきた。勝ったのはハンデ49キロ、3歳牝馬のソリッドプラチナム。重賞初挑戦でのタイトル奪取だった。

今年も似たような道を辿ってきた馬がいる。3歳牝馬のミスベロニカだ。ハンデは最軽量の48キロ。500万下を勝ったばかりで重賞初挑戦。となれば昨年の再来が期待されるけれど、どうだろうか。僕にはまだ力がつききっていないように見えるんだよね。たとえ斤量が軽いといっても、厳しいと思う。

ハンデ戦というのは斤量だけに目がとらわれがちだけれど、ポイントは他にもある。そういうところに気が付けば、視野がグッと広がるんだ。

今回でいえば、それは「器用さ」だと思う。阪神の内回りで行われるだけに、いかに上手く立ち回れるかがポイントになってくる。

そういう視点だと、シェルズレイディアチャンスの名前が挙げられる。器用な脚が使えて、かつそれを生かせる先行タイプというのがいい。小回りの中京コースで実績を残している点もポイント高いね。

後はGIの壁にぶちあたったコスモマーベラス。このメンバーならガラッと変わってもおかしくない。追い込み勢ではサンレイジャスパースプリングドリューソリッドプラチナム。前走は後方待機型に厳しい流れだっただけに、着順は気にしすぎないほうがいい。ハマれば切れ味鋭い末脚を使えるのだから、軽視は禁物だ。


最後にメッセージにお答えしたい。『よういち』さん、残念ながら調教師になる気はないんだ。気兼ねなく言いたいことが言える、今の立場が楽しくてね。『上吉原』さん、セイカモリオカ、懐かしいなァ、もちろん覚えているよ。シンジ(藤田騎手)のことは僕も評価しているんだ。『白井ヴィンセント』さん、確かにウオッカの斤量は有利だと思う。ただ、どうしてもレース後の消耗が心配になってしまうんだ。歴史的な馬だけに、ね。

読んでくださる方、メッセージをくださる方、本当にありがとうございます。いつも励みになっていますので、今後ともよろしくお願いします。

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ウオッカについて、どうなるのかな、と気にしていたのだが、どうやら宝塚記念出走が正式に決まったようだ。

まず個人的な感想だけれど、心配だなァ、というのがホントのところ。

これが当初の予定通りのことだったらいいと思うんだ。でも、「使えそうだから」とか「思ったより疲労がないから」という、後から付け足した理由で使うのだったら、それはどうかと思う。

あくまでも大目標は凱旋門賞ということを考えると、ここを使うことでの反動も心配。たとえ勝ったとしても、その後に調子が崩れてしまっては夢も遠ざかる。

ともあれ、決まったことなのだから、後は陣営がケアをしっかりしてくれればいい。斤量差も考慮すれば、勝負になる可能性は高いんじゃないかと思っている。ヒシナタリー以来11年振りの3歳牝馬参戦に注目したい。


最後にメッセージの回答を。『ごっちゃん』さん、いつも応援ありがとう。バランス感覚を鍛えるには、まず足腰を鍛えること。足が太くならない筋肉の付け方を教えよう。お相撲さんの「しこ」のような態勢で、足を広げて腰を落とす。足の裏は地面にピッタリだ。手は空中に浮かせて、背筋を伸ばしたまま1分。これを1日3セットやると、かなり鍛えられると思うよ。

もうひとつ。お返事が遅くなってしまったけれど、ダービーの日に会ったマサミ(松岡騎手)ファンの『永井』さん。これからもマサミを応援よろしくお願いします。そうそう、僕のほうも忘れずに応援してね(笑)。

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去年の秋から始めたこのブログも、今回で100回目。早いもんだなァ、というのが正直な感想。ホンネを言えば、たまに少しおっくうな時もあったりするけれど、それでも続けてこられたのは読んでくれる皆さんのおかげ。いつも本当にありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。


さて、レースの話をしようか。先週は東でエプソムカップ、西でCBC賞が行われた。この2レースを観て僕が感じたのは、いい騎乗をしたジョッキーが目立った、ということだ。

まず取り上げたいのはエプソムカップのダイサク(松田騎手)。ほとんどの人馬が荒れた内を嫌って外に進路を取っていたのにもかかわらず、思いきって内ピッタリを通って、あわやのシーンを演出した。

その判断にはトウショウカレッジ自体に道悪馬場の適性があることも頭にあったと思う。それにしてもソツのない騎乗が主流になっている昨今、ダイサクの思いきったレース振りは新鮮だった。これまでこの馬は短距離ばかりを使われていたけれど、こうして結果を出したことで、距離にメドがついたということも大きいんじゃないかな。

もちろん、勝ったカツハル(田中勝騎手)も素晴らしかった。「逃げる」とか「控える」とかを決めつけずに、あえて馬任せに乗った結果があの位置取りだったと思う。それが大正解で、馬はすごくリラックスして走ることができた。

勝負所の判断も冴えていて、直線で「ここしかない」というところにスッと入っていくタイミングなんて、ニクイほどだ。それが結果的に同じところを狙っていたダンスインザモアを封じることになったんだから。乗れているというのは、まさにこういうこと。よく周りが見えているんだろう。


もうひとり、最高の騎乗を見せてくれたのは、CBC賞の四位だ。まず評価したいのが、出遅れて慌てなかったどころか、腹をくくってインコースに進路をとったところ。マイナスをプラスにするという思考だよね。

そしてペールギュントをはじめとした有力馬が馬場のいい外を回るなか、最短距離で直線まで進め、そこではじめて少し外に出して馬場のいいギリギリのところで脚を伸ばした。馬の力はもちろんだが、勝利をたぐり寄せた鞍上のファインプレーは際立っていた。

いい騎乗、ファインプレーというのは、観ている方からすればレースの価値を高めてくれる素晴らしいもの。元騎手、そしてファンとして、これからもジョッキーたちの活躍を期待したい。

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2007年6月 8日

降る、降ると言われながらなんとかもっている空模様。それでも週末はさすがの雨予報。うーん、どっちなんだろうか。

と、天気予報に一喜一憂している人も多いんじゃないのかな。これもこの時期の風物詩みたいなものだね。

馬場状態はそれほど悪くないだけに、多少の雨では変わらないと思う。ただ、あまりに重くなるようだと影響がある。エプソムカップの人気どころではダンスインザモア。跳びが大きなタイプだけに重馬場以上はマイナスだ。

それでもこの馬、状態はかなり良好だ。ゲートでの悪い癖も解消されつつある。まともに出られればチャンスは大きいと思う。それに距離短縮、斤量減とプラス要素が多いのも好感が持てる。

続くのはサイレントプライド。前走(新潟大賞典)はブライトトゥモローに遅れをとったけれど、併せる形になれば違う結果だったはず。逆転の目はある。

デアリングハートも忘れてはいけない1頭だ。重賞2勝の実績は混合戦でも評価されてしかるべき。この春安定した騎乗を見せてくれているシンジ(藤田騎手)の手腕にも期待したい。

その他ではブライトトゥモロー、1600万下~オープンと連勝中のエイシンデピュティ。馬場が悪くなればサンバレンティンも怖い存在になる。調教の動きが目立っていたタイガーカフェは鞍上が強気なだけに、恐らく逃げ馬を追っかけると思う。


最後にCBC賞について少々。ペールギュントと上村は相性ピッタリ。問題は斤量面かな。その斤量で有利に立ったスピニングノアールの前走はチグハグさが敗因。スムーズならもっとやれる。アドマイヤホクトは3歳馬ながら侮れない。

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暑い一日だったね。まるで夏本番。トレセンでは緑色のゼッケンをつけた2歳馬たちが元気に駆けていた。その姿も、来る夏を思い起こさせるんだよね。


そんななか、エプソムカップに出走予定の先輩達が追い切りを行った。2歳馬のヤンチャな姿とはちょっと違う、さすがの貫禄を感じさせてくれたよ。

ダンスインザモアの相沢調教師に話を聞いたら、「前走(新潟大賞典)はちょっと距離が長かったね。今回くらいがちょうどいい」とのこと。この馬の初重賞制覇も1800m(スプリングS)だったからね。レースの運び方に関しては「これまでとは少し違う形でいければ」と言っていたから、課題のゲートさえまともに出られれば、新味が引き出されるかもしれない。

ディープインパクト世代の2歳チャンプ・マイネルレコルト。実績面では言うことナシなんだけれど、屈腱炎で約1年間の休養を余儀なくされただけに、脚もとの具合が気になる。だから、その後の状態面はどうなの? という質問を堀井調教師にぶつけたんだ。すると「もう大丈夫。パンとしていますよ」だって。復帰後初勝利を期待したいところだね。


そういえば、ちまたではPOG(ペーパーオーナーゲーム)っていうのが流行っているらしいね。関連する書籍もたくさんあって。実はこの間、チラッと見せてもらったんだ。そこで気になった馬について少し話したいと思う。

僕が好きなタイプなのは、ダンシングバッカス(牡・鈴木康厩舎)。今は前が勝っているんだけれど、トモが良くなってくればいい感じになりそう。

話題になっているディープの妹、ヴェルサンディ(牝・池江郎厩舎)もいいね。首、それにトモなんかはなかなかのもの。背中が長いから、中~長距離向きの印象。同じく評判のブーケフレグランス(牝・角居厩舎)には走る馬の雰囲気が感じられた。一部にはダンスインザダーク産駒の牝馬は難しい、という説があるらしいけれど、それを覆すような可能性を秘めていると思うよ。

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2007年6月 4日

久しぶりの顔を見ると嬉しくなるもの。今日もはるばる新潟からお客さんが来てくれて、結構長い時間おしゃべりしたんだけれど、楽しかったな。そういえば、昨日も新潟からのお客さんが来たんだった。ちょっと面白い縁だね。


安田記念はダイワメジャーが横綱相撲。コンゴウリキシオーとの着差はクビだけれど、実質はクビ差以上。実際に馬上で競ったアンカツ(安藤勝騎手)とシンジ(藤田騎手)は特にそう感じたんじゃないかな。

でも、4コーナーあたりでは見ていてちょっと危ないなって思ったんだけれどね。アンカツが外のスズカフェニックスばかり気にしているもんだから。まぁ、さすがにすぐ目標を定めて、リキシオーを捕らえにいったわけだけれど。

メジャーが新境地に達したかもしれない、と思ったのはここ。ゴーサインを受けてからの反応がこれまでとはひと味違ったんだ。「スパッ」とまではいわないけれど、「スッ」という感じで脚を伸ばした。斬れる脚があるタイプじゃなかったのにね。

今回は調教のパターンを変えて、当週に強い追い切りをしたんだけれど、その影響かもしれない。走る気持ちがより高まったからなのか……まだ正確なところはわからないが、とにかくメジャーが新味を見せたのはその影響だと思う。

桜花賞のカタマチボタン、ヴィクトリアマイルのデアリングハートなど、春GIで惜敗が続いているシンジ。でも、全部巧く乗っているんだよ。今回もコンゴウの気分を損ねないように、道中マイペースで走らせた手腕は際立っていた。それが終盤の粘りにつながったんだからね。もちろん負けたことは悔しいだろうが、賞賛されるべきレース運びだったと思う。

そんな完璧なレースをした人馬ををねじ伏せるんだから、メジャーの力は一枚も二枚も上だったということ。安定感があり、さらに凄みもある。宝塚記念での好走も予感させるような、素晴らしい内容だった。

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前回、状態面を取捨のポイントに挙げたダイワメジャー。陣営によれば、「具合はすごくいい」とのこと。今回調教パターンを変えてきたのは馬体重を絞ろうという意図があってだろう。当日の馬体重には注意したいが、ビッシリ追えているのは体調がいい証拠。海外遠征の疲労は残っていないと思う。

ちなみにこの馬、毎年この時期に馬体重が増える傾向にあるらしい。馬にはいろいろな個性があるとはいえ、ちょっと珍しいタイプだよね。

スズカフェニックスは高松宮記念のレース内容を評価している。小回りの中京コースであれだけ長い脚を使えるのだから、東京ならばより生きるはず。マイルは安定感もあるし、1200mよりいいくらいじゃないかな。

マイルの適性といえばキストゥヘヴン。昨年秋は中距離を使われていたが、本来1600mあたりがいいタイプ。前走は先行して新味を見せてくれた。ウチパク(内田博騎手)の手綱でさらに変わってくれば面白い。

逃げるのは香港馬のエイブルワンコンゴウリキシオーのどちらか。それに続いてマイネルスケルツィ、とこの3頭が先行集団を構成しそう。

リキシオーのポイントは自分のペース。速い、遅いではなく、とにかくこの馬の「マイペース」でどこまでいけるか、だろう。ハマれば強いタイプだけに侮れない。

スケルツィは思いきった競馬をすればひと皮剥けるかもしれない。高いポテンシャルを感じさせるだけに、そうなればこのメンバーでも可能性はある。

怖いのはエアシェイディ。前走の大敗は大幅な体重減(-18キロ)とハッキリしている。馬体が戻っていれば、得意の東京コースで一発あるかもしれないよ。

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