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坂井千明・プロフィール

坂井千明
元JRA騎手。現在は競馬番組キャスター(ケイバdeブレイク・BSフジなど)を始め新聞・雑誌で幅広く活躍中。また、乗馬学校、JRAイベントなどでの実地の騎乗指導にも力を入れている。

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坂井千明のコースの達人
元馬場委員長としてJRA全競馬場の改修に携わり培った知識が凝縮したコース本の決定版です。

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« 日本一決定戦 | メイン | ある1頭の思い出 »

2007年6月25日

アドマイヤムーンメイショウサムソンという実力馬2頭のつばぜり合い。確かに、見応えのあるゴール前だった。

この名シーンの舞台裏でレースを演出したのは、他でもない。雨の影響で悪化した馬場状態だ。発表は稍重だったが、実際はそれ以上で、重にかなり近いくらいだったと思う。

それだけに、どの騎手も馬場の悪い内を避けようと、外へ外へと意識が向いていたんだ。実際に3、4コーナーはポジションの取り合いのような形になった。外に出ようとする馬と自分の進路を守ろうとする馬がぶつかり合って、間に挟まれた馬が力なく下がってしまうようなところも見受けられた。

要するにかなりゴチャついていたということだが、ウオッカはこの影響をモロに受けた1頭だ。ダービーのように前に馬を置こうとしたが、他馬が外を狙って終始動いていたためそれが叶わず折り合いを欠いてしまうことになり、徐々に消耗。4コーナーを回る頃には余力がなくなってしまった。

反対にムーンは外を回ってスムーズにレースを進められた。もちろん馬の能力もあるし、鞍上がソツなく乗ったということもあるが、一番の勝因ということになると、僕はそこだと思う。

馬場状態がポイントだったということは、ムーンはもちろん、サムソン、ポップロックなど、掲示板に載った馬がすべて外を回っていたという結果も証明しているんじゃないかな。

最後に次回につながる走りができた馬について少し触れたい。

アドマイヤフジ。これだけのメンバーで、ちゃんと勝負に行くレースをして4着というのは評価できる。

トウカイトリック。4コーナー手前から、前が詰まり何もできずにいた。ようやく動けるようになったのは直線の半ばあたり。それでも9着なのだから、良くそこまで来たというもの。距離はもう少し長い方がいいが、スムーズな競馬ができれば変わってくるはず。

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