乗り役連中に話を聞いたら、誰もが「勝負になると思う」っていっていた。ここまでみんなが色気を持つGIも珍しいと思う。つまり、それだけどの馬がきてもおかしくない混戦模様だという事だ。
そんなレースで僕が重視したのが、追い切りの動き。つまり状態面だ。出走メンバー16頭のうち、いいな、と思ったのはこれから挙げる7頭。それぞれに思った事を書いていこうと思う。
順調さを感じさせたのは、牝馬2頭。サンアディユとアストンマーチャンだ。どちらもスピードはこのメンバーでも上位。面白い事に、アディユの川田も、マーチャンの英二(中舘騎手)も「勝負になる」といっている。
ただ、どうしても気になるのが中山の坂を経験していない点。マーチャンは阪神コースを走っているが、あそこの坂はなだらかだからね。アディユの中山ダート経験も、芝コースと比べると緩やかな勾配だけにあてにならない。
逆に中山コース実績があるのがキングストレイル、アイルラヴァゲインだ。前者は距離短縮が取りざたされているが、追い切りに跨った北村(宏司騎手)によると、「大丈夫。1400mでも引っかかっていたくらいですから」とのこと。状態面も好調をキープしているといっていたよ。
ラヴァゲインの追い切りに跨ったマサミ(松岡騎手)はプリサイスマシーンにも乗った。どちらも具合が良いと話してくれたが、特にプリサイスは好感触だったみたい。個人的にも、良い追い切りだったように見えた。
同じく追い切りが素晴らしかったのがクーヴェルチュール。時計も出ていたね。ただ、この馬も中山の坂がどうかだけだ。
最後になったが、この馬を挙げなくてはいけないだろう。実力NO.1のスズカフェニックスだ。追い切りはこの馬特有のケリの強さが感じられて迫力十分だった。
ただ、ゴール前での動きに、少し「重み」が感じられたんだ。これが良くいわれている帰厩遅れの影響なのだろう。ポイントは輸送でどこまで絞れてくるかだね。パドックには注目してもらいたい。
ここで挙げた7頭、そのどれにも欠点がある。そのなかで、どの馬の欠点に目をつぶるか。そこが重要になってきそうな1戦。ゴールの瞬間まで何が起こるかとドキドキする、そんな好レースを期待している。



