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坂井千明・プロフィール

坂井千明
元JRA騎手。現在は競馬番組キャスター(ウハウハ競馬・テレビ埼玉など)を始め新聞・雑誌で幅広く活躍中。また、乗馬学校、JRAイベントなどでの実地の騎乗指導にも力を入れている。

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坂井千明のコースの達人
元馬場委員長としてJRA全競馬場の改修に携わり培った知識が凝縮したコース本の決定版です。


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坂井千明・伊藤友康を筆頭とした最高の人材が、「真の関係者情報」を公開します。

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もう今年も残すところあと1ヶ月。いつも思っていることだけど、競馬に携わっているとホントに時間が経つのが早く感じる。馬インフルエンザにしたって、サムソンとウオッカの凱旋門賞辞退だって、ついこのあいだのことのような感覚だからね。

そして今週は阪神ジュベナイルフィリーズ。毎年、何頭か能力的に抜けた馬がいるもんなんだけど、直前の調教やこれまでのレースを見て、今年はそういう馬がいないと思った。

ファンタジーSでエイムアットビップは、非凡なスピードを見せた。4コーナーの手前あたりでビュッと行った脚は、使いどころさえ間違えなければ大きな武器だね。おそらく人気も集めるんじゃないかな。でも、あの加速したのがユーイチ(福永騎手)のゴーサインではなく、もし、馬が自分から加速してしまったのであれば、それは危ない。

というのは、2歳はまだまだ競馬を教える段階で、能力が高くても変な競馬を1度覚えてしまうと、修正するのがとても難しい。だから馬が自分から加速したなら、それを覚えてしまって本番で掛かる可能性が高いんだよね。

そのファンタジーSを勝ったオディールも、エイムアットビップが最後にバテたから鮮やかな差し切り勝ちに見えたけど、能力はまだまだ分からない。騎手もGIに挑むのだから勝ちにはくるだろうけど、メンバーがメンバーだけに前回のような競馬はできないかもしれないね。でも能力は高いし、鞍上はアンカツ(安藤勝騎手)だから策は練ってくるだろう。

調教や前走のレースでいい動きをしていたな、と思ったのはカレイジャスミン。他にも、シャランジュトラストパープルも反応が良くて、いい仕上がりに見えた。

あとはエフティマイア。新馬から3連勝で新潟2歳Sを勝った馬だけに、本調子でレースに臨めればいい勝負をするだろうね。それにマサヨシ(蛯名騎手)は師匠の矢野さん(矢野進調教師)への恩返しに燃えていると思うから。この馬の場合は輸送に難があって、ナーバスになりやすい。今のところ落ち着いてるけど、当日の馬体重には注意したいところだね。

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2007年11月28日

月曜日の夜は、『馬券ブレイク』でも対談させてもらった、ダイワの大城会長主催のパーティーに参加したんだ。競馬関係者はもちろん、ジャイアンツの終身名誉監督・長島茂雄さん、競輪の中野公一さんなんかも来ていて、すごく華やかだった。楽しい時間を過ごさせてもらったよ。

さて、今日の追い切りだが、阪神JFに出走予定の4頭について書きたい。

まずはエフティマイア。今回は馬なりで併せ馬というメニュー。ウン、なかなかいい動きだった。相変わらず落ち着いていたし、これなら関西への輸送も問題ないんじゃないかな。

アロマキャンドルも順調にきているという印象。前走のいちょうSはいいレースだったよね。この後に重賞を勝ったアポロドルチェを3着に負かしていることを考えても、牝馬相手ならかなりおもしろい存在になりそうだ。

水野厩舎のハートオブクィーンは、前走時よりも今回の方がいい動きだね。応援している厩舎の馬だし、頑張ってもらいたい。

穴っぽいところでは、シャランジュも好調キープという感じ。これまで牡馬相手の重賞で好走してきた馬だし、上手く自分のレースができれば、いいところが出ると思うよ。

最後に、久々に皆さんからのメールに返答させてもらいたいと思う。ずいぶんご無沙汰してしまいました。

『ゆうき』さん、「見えない疲れ」についてだよね。これは主に内臓が弱っていることからくる場合が多いんだ。人間でいえば、胃が痛いとか、そういうイメージかな。馬は口がきけない分、厩舎のスタッフも把握できないことがあるんだよね。

『データX仕込み』さん。「騎手との付き合いについて報告してほしい」ということだけど、最近話したのは、四位だね。最初に書いた、ダイワさんのパーティーでなんだけど、ジャパンCのウオッカの乗り方について、『いいレースができたな』っていったんだ。

僕の目には、馬が完調一歩手前のように見えた。そんな状態で下手をしたら、レース後に反動がある可能性もあったわけだからね。そうしたら、『ありがとうございます』って喜んでくれたよ。

最後に『ごっちゃん』さん。いつもありがとう。「僕がマサミとキャバクラに行くかどうか」は……アイツ、僕を連れて行ってくれないんだよ。まったく、ひどいよなぁ(笑)。

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2007年11月26日

今日はある知人の紹介で、柔道の田村亮子選手に会ったんだ。テレビではよく見ているけど、実際に会ったのはこれが初めて。やっぱりあれだけ注目されている人だから少し緊張したね。印象はテレビで見ているよりも、目つきがとても優しくて、柔道をやっている時の目つきとは全然違うと感じた。やはり一流の選手だから、オンとオフがハッキリしているんだろうね。

さて、先週のジャパンC。金曜にこのブログで挙げていた3頭がシッカリと走ってくれたんだけど、断然の1番人気を背負っていたメイショウサムソンを応援していた人にとっては、残念な結果になってしまったね。

そのレースは、スタートしてからチョウサンが勢いよくハナを切ったことで、すぐ横にいたアドマイヤムーンは1コーナーあたりで掛かってしまった。それにつられるようにポップロックコスモバルクも掛かって、始めの1、2ハロンはかなりペースが速くなったと思う。サムソンに乗っていたユタカ(武豊騎手)は、そういった状況判断が早いから「ペースが速くなる」と察して下げたのだと僕は考えている。

だけど、その先行争いが収まると今度は極端に流れが落ち着いた。これは逃げたら不気味なノリ(横山典騎手)がハナに立ったことで、マサミ(松岡騎手)もノリを牽制して2番手に抑えてしまったからだと思う。乗っている馬がバルクだけに折り合いに専念したかっただろうしね。

この流れはユタカにしてみれば大きな誤算だ。1コーナーの先行争いを見ている限りは、明らかにペースが速くなりそうな状況だった。それが1000mを通過しても依然12秒台のラップ。これでは掛かったムーンやポップロックも息を吹き返してしまう。

ユタカも早めに仕掛けていこうとしたけど、前めに付けていた馬も早めに動き出したから、大外を回されることになってしまったんだ。あれだけ外を回ったら3馬身くらいの差は出てしまう。それに、スローからの瞬発力勝負だとサムソンには分が悪かったね。

でも、シッカリ追い込んで3着に来るのはサムソンの強さだし、最後方から競馬をしたウオッカも、この展開で4着と意地は見せた。もし、もっと順調に行けたなら勝機はあったはず。

ムーンは今回のジャパンCで引退してしまうけど、不完全燃焼のサムソンとウオッカ(出走は未定)の有馬記念での巻き返しに期待したい。

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2007年11月23日

金曜日なのに競馬があるっていうのは、ちょっと不思議な感覚だよね。自分のなかでは、気を許してしまうと“土曜日感覚”になってしまう。

そんな今日は、京阪杯でサンアディユが快勝。自信をもった乗り方だったよね。ユタカ(武豊騎手)は今週、3つある重賞すべてで1番人気の馬に騎乗する。3連勝の可能性だってあるんだから、たいしたもんだよ。

さて、ここからはジャパンC、ジャパンCダートについて書いていきたい。芝、ダートで分けて、以下に簡潔にまとめようと思う。

「ジャパンCダート」

東京競馬場で見た外国馬の追い切りでは、目立った馬はいなかった。イギリスのジャックサリヴァンなんかは、胴が長くて「芝馬なんじゃないか」って思ったくらい。それでよく成績を見たら、芝でも勝っているんだよね。ウーン、正直なぜこのレースを使うのか疑問だ。

外国馬がこんな調子だから、やっぱりここは日本馬に期待したい。なかでもヴァーミリアンドラゴンファイヤーだね。

純粋な能力的には前者に分があるかもしれないが、距離適性的には後者の方がいい。関東馬、カツハル(田中勝騎手)に頑張ってもらいたいという意味では、心情的にはドラゴンを応援してしまうかな。

一部で不安視されているヴァーミリアンの二走ボケだけど、今回は心配ないと思う。前走が、一度使ってちょうどいいような、余裕のある体つきだったからね。

「ジャパンC」

注目はやはりメイショウサムソンだよね。前回のレース内容が良かったし、追い切りを見ても順調さが伝わってくる。転厩して、坂路で鍛えられるようになりさらに逞しさを増しただけに、去年のダービーで見せた以上のパフォーマンスを、同じ府中の2400mで披露してくれるんじゃないかな。

虎視眈々と一発を狙うのが、折り合いがスムーズになり、ムキにならずに道中走れるようになったインティライミ。この秋の2走で見せた直線の脚は本物だと思う。

切れ味でいえば、ドリームパスポートも負けていない。過去にサムソンを破っているということ、昨年2着の実績からも侮ってはいけない存在だ。

この2頭に加えて、距離が伸びていいポップロック、そしてアドマイヤムーンというところが打倒サムソンの候補だろう。外国馬では、イギリスのハリカナサス。馬場が荒れているだけに、力馬タイプのサデックスも内を回れればおもしろいかな。

個人的に注目したいのは、コスモバルクに乗るマサミ(松岡騎手)。新味を期待されての騎乗依頼なんだから、ひと味違う乗り方をしてほしい。

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ジャパンCの目玉だったディラントーマスが、出走できないと聞いた時にはガッカリした。なんといっても、今年の凱旋門賞馬だからね。ジャパンCには「外国の一流馬を生で見られる」という楽しみも大きいと思っているから、少し寂しい気持ちになったな。

そんな出来事からはじまった今日だけど、毎度お馴染みの調教公開に顔を出したり、追い切りを見たり、さらには取材が数件あったりと、かなりの大忙しだったんだよね。美浦は朝かなり寒かったんだけど、それもあまり感じなかったくらい。

それでも、追い切りの動きはちゃんとチェックしたよ。美浦で一番印象に残ったのは、ジャパンCダートに出走予定のドラゴンファイヤー

今朝は南馬場のウッドコースで、助手が跨って併せ馬。直線で追い出されると、スッと脚を伸ばして先着。ウン、いい動きだったね。苦しいところを抜け出して勝った前走の内容も評価できるし、距離もこれくらいが向いていると思う。乗り慣れているカツハル(田中勝騎手)に戻るのもいいんじゃないかな。

実は今回、日本馬だけじゃなく、外国馬の追い切りも視察する予定なんだよね。明日の朝、東京競馬場で行われる公開調教を見に行くつもり。そこでの情報も加えて、金曜日に最終的な結論を出したいと思う。

そうそう、ジャパンC当日の夜にグリーンチャンネル『A1 NEWS STAGE』に出演します。谷中公一君とふたりで1時間番組を盛り上げようと思っているので、よかったらこちらもチェックしてください!

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このレースで焦点になっていたのは、何といってもダイワメジャーの状態面だろう。天皇賞で不利があった時に体をよじった…それで陣営も出走のゴーサインが遅れた…など、どちらかというと疑問視するむきが多かったように思う。

僕も心配だった。だけど、追い切りを見たり、関係者の話を聞いたりと情報量が増えていくにつれ、その心配はなくなったんだよね。それは前回のブログを見てもらえばわかると思う。

でも、パドックを見た時には正直不安が頭をよぎった。ちょっと馬体が寂しく見えたからね。

まぁ、結論的にはそれもいらぬ心配だったんだよね。返し馬の走りは、いい時のメジャーの姿。僕もそれを見てホッと胸をなでおろしたよ。

レースは平均~スローの流れになって、「メジャーの流れ」。アンカツ(安藤勝騎手)の強気の競馬もピッタリ合って、この馬の実力がいかんなく発揮できた。

最後の直線でスーパーホーネットに並ばれてからのしぶとさは、まさしく真骨頂という感じだよね。闘志に火がついて、もうひと伸びした。逆にホーネットにしてみれば、馬体を併せるのではなく、離して差してくればもっとおもしろかったかもしれない。

レース前を振り返ると、追い切りでは一杯に追うのではなく、馬なりに近い形で脚をスッと伸ばしていい時計が出ていた。これがメジャーの調子のバロメーターなのかもしれないね。道中の闘志の入り方も、前走以上だった。

「終わってみればやっぱり強かった」というのが、今回のメジャー。年内で引退というのはちょっともったいない気もする。あとを引き継ぐマイラーとしては、伸びしろのありそうなマイネルシーガル、気性が大人になってきたスズカフェニックス、そして上り馬らしい勢いで頑張ったスーパーホーネットだろうね。

世代交代はならなかったが、これらの馬たちは可能性を感じさせてくれた。メジャーからバトンを受け取る次代のチャンピオンマイラーは、このなかにいるかもしれない。

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今日から美浦トレセンでは、ニューポリトラック馬場が開場。天候に左右されず、いつも同じコンディションで調教できるこの馬場は、馬が走りやすく脚への負担も少ない。これほど調教に最適な馬場はないだろう。これで関東馬はもっと強くなるんじゃないかなって期待しているよ。
 
昨年、関東馬が1~6着を独占したこのマイルCS。今年もこのレースで関東馬の意地をみせて欲しいね。今週火曜まで出走が未確定だった大将格のダイワメジャーだけど、追い切りの動きをみると心配な点は見当たらなかった。陣営も、天皇賞でぶつけられて体をねじっていることが心配だったようだけど、それは取り越し苦労だったみたい。実績、能力ともに、ここでは別格の馬。前2戦の敗戦で、今回人気を下げそうだから、馬券的にはおいしいんじゃないかな。ただ気がかりなのは宝塚記念のように、当日入れ込まないかっていう部分。あのときと同じような長距離輸送で馬が気を悪くする場合もある。宝塚記念と同様に10キロ以上のマイナスで当日を迎えたら危ないね。
 
他の関東馬キングストレイルコイウタマイネルシーガルなども調子はいいよ。ただキングストレイルはスズカフェニックスと同様、距離短縮→延長が気になる。引っ掛かる心配があるね。マイネルシーガルは斤量がプラス2キロになってどうか。一番面白いのは隼人の乗るコイウタかもしない。富士Sは8着だったけど、前とは差のない競馬。ローエングリンあたりが最後だから思い切って逃げてくるかもしれないけど、全体的にそれほど速くはならないと思う。スローならある程度行けると思うね。
 
関西馬はカンパニーが一番安定しているんじゃないかな。この中間も具合がいいしね。比較として、アグネスアークも要注意だけど、天皇賞をみるとカンパニーの方が不利が大きかった。あの不利がなければカンパニーが2着に来ていたと思う。ダイワがこければこの馬かもしれない。
 
比較に出したアグネスアークだけど、今回は調教が軽めだった。ここ3戦連続2着という一杯の競馬を続けているから疲れがあるはず。さらに馬体が細くなっていたら、さすがに今回は厳しいと思う。当日の馬体重をチェックした方がいいね。
 
最後に一番の昇り馬スーパーホーネットだけど、力はつけてきているけど、強い相手と戦って勝っていないのが気になる。そういう意味では、このレースがホーネットの真価が問われる一戦だね。若い鞍上が人気の重圧に負けないで、ミスのない乗り方をできれば結果もついてくる。
 
結論としては、今回はかなり接戦になるだろうね。特にポイントとなるダイワメジャーとアグネスアークに関しては、パドックを見てから判断したいと思う。

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2007年11月14日

以前にも書いたと思うんだけど、東京に小波津(こはつ)さんという腕利きの整体師さんがいる。今日はその人に、若手の4人を診てもらいに出てきたんだ。

この前に連れてきた隼人(吉田隼騎手)はもちろん、的場、ヒロ(田中博騎手)、丹内も、みんな揃って驚いていたよ。「こんなに凄いんだ!」って。いや、ホントに凄腕なんだ。

治療が終わったら全員スッキリした顔になっていた。でも「じゃあ坂井さん、ありがとうございました」って、先に帰っちゃったんだよね。ヒドイよなァ(笑)。

さて、今日の調教について書こう。美浦で目立ったのはマイネルシーガルキングストレイルの動きだった。

マイネルの調教は国枝調教師と一緒に見たんだけど、いい動きだったから、「関東馬がGI勝ってほしいんだよなァ。シーガルには頑張ってもらわないと」ってハッパをかけたんだ。

そしたら、「頑張ります」って力強く答えてくれたよ。実際に調子もいいし、いいレースをしてもらいたいね。

キングストレイルは順調さをキープしているという感じ。1200~1400mを使っていた分だけ折り合い面がポイントになるだろうけど、走りに落ち着きがあったのは好材料だと思う。

最後に紹介するのは、東京スポ杯を予定しているゴスホークケン。まだ子供っぽくて、どちらかといえばゆるい体つきなのに、あれだけの時計で走れるというのは素晴らしい。トモがパンとしてくれば、かなり期待できる逸材だと思うよ。

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ご存じの方もいると思うけど、今日は水沢競馬場で『馬券ブレイク賞』があったんだ。それで、僕はそのプレゼンターとして水沢に行ってきたんだよね。

東京からはるばる3時間弱。途中で雨が降ったりと天候にはあまり恵まれなかったけど、無事にレースは終了。優勝騎手には僕の手で賞状を渡してきたんだ。

水沢はかなり久々だったんだけど、懐かしい人に会ったり、急遽飛び入りでトークショーに参加したりと、盛りだくさんな1日を過ごして楽しかった。来月発売の『馬券ブレイク!』でその様子がレポートされるみたいだから、興味のある人は見てください。

さて、先週のエリザベス女王杯。これはズバリ、ダイワスカーレットの強さが際立ったレースだったね。

アサヒライジングはスタートのタイミングがあわず、フサイチパンドラも自ら動いたのは3コーナー過ぎと、同型が競ってこなかったことでダイワにとって楽なレース展開になったのは確か。

それでも、4コーナーで外に膨らんでみたり、直線でフラフラしたりと、遊びながら走って勝つのだから、まさに余裕十分といった感じだよね。本気になったのは、フサイチパンドラに迫られたゴール前くらいじゃないかな。

アンカツ(安藤勝騎手)は「行ってもいいや」という気持ちで、ゲートを出した。そのことで行き脚がついたけど、グッとおさえられても嫌気を出さずに我慢していたのは、ダイワがレースを覚えてきたということだろう。

勝ち方を知っている馬、そして騎手。そうそうたる顔ぶれが揃った今回だが、他の馬はその勝ちパターンにきれいにハマってしまった。素晴らしい競馬をしたダイワとアンカツにとっては、「勝ってください」というようなレースだったんじゃないかな。

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2007年11月 9日

例年以上の豪華メンバーとなったエリザベス女王杯だが、このレースには、ふたつの大きなポイントがあると僕は見ている。

ひとつはアサヒライジングの出方。ダイワスカーレットを先に行かせて、2番手でペースを作る形になれば、いかにダイワといえども苦しくなる。

同じく先行タイプのフサイチパンドラを含め、恐らく3頭とも「何が何でも」というスタートは切らないだろう。相手の出方を見て、牽制し合うんじゃないかな。ここでの心理戦は、この3頭だけではなく、すべての馬にも影響すると思う。

もうひとつ。それはウオッカがどこで、どう動くか。希望の内枠を引き、折り合い面での不安がなくなったダービー馬は、秋華賞とはまったく違ったレースをするだろう。

早めに前を飲み込めば後方待機馬のチャンスは広がるし、ギリギリまでおさえれば先行馬が残る可能性が膨らむ。そういった意味では、この馬がレースの主導権を握る存在といえる。今回、展開的に有利なのはダイワよりもウオッカなんだ。

ただ、アサヒとダイワの先行争いがもつれれば、話は少し変わってくる。ユタカ(武豊騎手)が「死んだふり」で一発を狙うディアデラノビアのゴール前強襲が決まるかもしれないし、さらに乱ペースになれば状態の良さを生かしてデアリングハートアドマイヤキッスらが台頭する可能性もある。一度叩かれたローブデコルテだって怖い。

ウオッカとダイワの「2強」。確かにこの3歳馬2頭がレースのカギを握っているのは間違いないが、今回挙げたふたつのポイント次第では、思わぬレース展開になるかもしれない。GIを勝つだけの実力を持った馬が揃っただけに、いっそうその思いが募るんだ。

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2007年11月 7日

今日はいつもと趣向を変えて、馬体について書いていきたいと思う。

ひとことに馬体といっても、多くの部位があるだけに、すべては語りきれない。そこで今回はパドックで注目すべき点として、6箇所に分けて説明することにする。馬の写真に番号をつけて掲載するので、それと符号させていきながら見てもらいたい。

1.肩 人間の感覚だと分かりずらいけど、馬の肩はこの部分。よくいわれるのが、傾斜がゆるやかで長い馬が長距離に向いているということ。こういうタイプには、歩幅が大きい馬が多いね。

2.胸前 これは前から見た方が分かりやすいんだよね。一般的には、胸前が広い馬は心臓が発達しているとされている。ここにモリッと筋肉がついていればなおいいね。ただし、あまりに硬く立派な筋肉だと、短距離タイプの可能性がある。

3.ひ腹 ちょっとくぼんで見える部分のことだね。ここは狭くて、適度なふくらみがある方がいいといわれる。

4.腰 よく、「腰が甘いと坂に弱い」といわれるのはこの部分。腰に力が入らないと、直線でのあとひとふんばりがきかなくなるんだよね。

5.背 キ甲から腰までの間を背という。このラインはなだらかな方が距離に融通がきくことが多い。また、背の長さは短い方がいいといわれているね。

6.キ甲 よく「キ甲が抜けている」というが、これは先に挙げた背とのバランスのこと。2歳や3歳でも幼い馬は背のラインに傾斜があるが、成長してくるとなだらかになってくる。

以上、6つのポイントを挙げさせてもらった。パドックでこれらをチェックするには、正面からだけではなく、ぐるっと回ってくる、コーナーのあたりで見るといいんじゃないかな。

今回はごくシンプルなものだったけれど、少しはみなさんのお役に立てれば嬉しい。また機会を見つけて、他のポイントにも触れていきたいね。

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競馬っていうのは流れが大事で、それに乗れないとどんな実力馬だって負けることがある。たとえばディープみたいな怪物だったら関係なしに勝ってしまうかもしれないけど、逆にいえば怪物級じゃないと、流れにさからって勝つのは難しい。

アルゼンチン共和国杯。このレースは、流れに沿った者にだけ勝利の女神がほほえんだという、「流れ」の大切さが際立ったレースになった。

勝ったアドマイヤジュピタ、2着のトウカイトリックと、ネヴァブションら人気で負けた馬たちの差は、純粋な能力差ということではなかったと思う。

カゼノコウテイが飛ばしたものの、2~3番手は離れていた。つまりペース自体はスローだったんだよね。それに加えて、後方待機組に厳しい馬場状態。結果的にはある程度前にいくか、自分の競馬に徹しきる(それでも勝つまでは難しかっただろう)かしか上位を狙う手はなかった。

ある程度前でレースを進めたのが1、2着馬で、自分の競馬に徹したのが4着のダンスアジョイ。後藤が強気で乗ったリキアイサイレンスも、うまく流れを掴んだ1頭だったんじゃないかな。

結論的には、流れを一番うまく利用した馬が勝ったということ。それがアドマイヤジュピタだったんだ。もちろん勝った馬はたたえたいが、その強さよりも、流れに乗れたか、否かということが勝負を分けたんだよね。

もうひとつ、ファンタジーSのことも書きたい。びっくりしたのは、エイムアットビップのスピード。いやぁ、速かったよね。アッという間に後続を離していたもんね。

ただ、みんなは気がついたかな? この馬、コーナーを逆手前で走っていたんだ。あのスピードで逃げて、しかも手前が逆だったら、さすがに勝てない。それこそ化け物だよ。

それでも、素質はありそうだ。スピードを出したくなる気持ちを我慢してレースができるようになれば、さらに変わってくるかもしれない。こちらも流れにさからって走ったようなものだからね。

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2007年11月 2日

去る水曜日のこと。ブログを更新したあとで、大井競馬場でJBCを観戦したんだ。馬券の首尾はというと、パドックで一番良く見えたヴァーミリアンを軸に、4頭に流してJBCクラシックで馬連的中! なかなかやるでしょ?

レース後にはユタカ(武豊騎手)とも話したよ。「巧く乗ったな!」っていったら、「強い馬に乗せてもらいましたから」と謙虚なひと言。

どんなスポーツでもそうだけど、戦いの舞台を降りたあとの振る舞いで、本当の一流かどうかが分かるよね。ボクシング、相撲……思わず首を傾げてしまう例を見ているだけに、ユタカの態度には感心させられた。

さて、今週のアルゼンチン共和国杯だが、ハンデ戦だけに、斤量面と追い切りの動きを重視して結論を出したい。

前回も書いたように、ネヴァブションは叩かれて変わってきた。動きも関東馬のなかでは一番良かったと思う。斤量が57.5とそれなりに背負っていることだけがマイナスかな。

トウショウナイトトウカイトリックも実績から軽視はできないが、ハンデが重いだけに全幅の信頼というわけにはいかない。

それならここは、実績こそ劣るものの、54キロの軽量というアドバンテージがあるチェストウイングを狙いたい。東京コースは得意の舞台だし、追い切りの動きも良かった。念願の重賞初制覇も期待できるんじゃないかな。

同じ軽量組では、長距離向きの走りをするダンスアジョイ、折り合い次第だがカツハル(田中勝騎手)が乗るカゼノコウテイも注目している。

最後にもう1頭、体に張りが戻ってきたハイアーゲーム。脚もとの不安がなくなったのか、おっかなびっくりではない、まともな追い切りができていた。能力馬だけに、ちょっと不気味な存在だね。

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