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坂井千明・プロフィール

坂井千明
元JRA騎手。現在は競馬番組キャスター(ウハウハ競馬・テレビ埼玉など)を始め新聞・雑誌で幅広く活躍中。また、乗馬学校、JRAイベントなどでの実地の騎乗指導にも力を入れている。

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坂井千明のコースの達人
元馬場委員長としてJRA全競馬場の改修に携わり培った知識が凝縮したコース本の決定版です。


ファイナルチーム
坂井千明・伊藤友康を筆頭とした最高の人材が、「真の関係者情報」を公開します。

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2008年3月31日

これまではスタートから抑えて直線一気の競馬をしていたファイングレイン。幸が前回までに抑えることをシッカリと教えていた甲斐もあり、今回のレースでは放しても掛からずに、とてもスムーズな競馬ができた。今までは相手に合わせた競馬をしていたこともあって、速い持ち時計がなかったけど、今回は自分のペースでレースを進めて速い流れにもキッチリ対応。馬に「競馬を教える」ということが、この本番で見事に活かされた。

2着には、これまでマイルや1400mのレースで掛かっていたキンシャサノキセキが入った。やはり、折り合いを気にせずに走れる1200mがこの馬に合っているのだろうね。また、スタートからハイラップで飛ばした直前の調教が良かったこともあって、馬体も短距離馬らしいコロンとした良い体に仕上がっていた。そんな力を十分に発揮できる状態でレースに挑めたのも大きかったと思う。

1番人気だったスズカフェニックスは、ユーイチ(福永騎手)がハナから押して行こうとしたことで、馬が慌ててつまずいてしまった。ユーイチにしてみれば、前残りの馬場ということが頭にあったから、なるべく前に行きたかったのだろう。今回は結果的に悪い方向に出てしまったけど、僕はこのチャレンジを尊重したい。1番枠で終始窮屈な競馬になってしまったから、3着というのは仕方ないね。

逃げたローレルゲレイロは、外からハナをうかがったエムオーウイナーが早めに控えたことで自分のペースで逃げることができた。この馬も直線で伸びてはいるんだけど、今回は決め手の差でやられた格好。力は発揮できているし、このペースで逃げて4着に粘るんだから今後も期待したい。

スーパーホーネットは久々が少し影響したかな。でもそれなりに伸びているし、4コーナーでは外を回らざるを得なかったから、この結果はしょうがない。次走は叩いて良化してくるだろうから注目だね。


あとは土曜日の日経賞で、マツリダゴッホが昨年とは明らかに違う姿を見せてくれた。折り合いから何までトータルで成長したと感じたし、特に一瞬の切れをシッカリと溜められるようになったのは、今後に向けて非常に大きい。今までは直線の長い東京などで結果が出なかったけど、我慢が利くようになった今なら、その長所を活かして違う結果を出せるかもしれない。

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毎年、春の中京開催最終週に行われる高松宮記念は、内側の馬場がボコボコで外枠の差し馬有利の傾向がある。だけど今年は、内側を通っても粘っているレースが目立っていて、馬場は雨が降らない限り内枠が有利だろうね。

そんななか1枠1番に入ったスズカフェニックス。前回の阪急杯は強気の競馬で、先行してレースを運ぶことができた。その競馬は今回の条件で活かせるし、斤量が59キロから57キロになるのも魅力。今回はユーイチ(福永騎手)に乗り替わりだけど、先行するのが得意な騎手だし、この内枠を最大限に活かす競馬ができると思う。調教の動きに関しても、手足をよく伸ばしたフットワークでトモに力が入っている良い走り。それだけ馬も前向きになっているということだから、状態に関しては「言うことなし」という感じ。

マイルCS以来となるスーパーホーネットもいい動きしていたね。終いまでシッカリと脚を伸ばしていて、久々を感じさせないものだった。ただ、この馬の場合はレース間隔があいているから、当日のパドックで歩様と馬体重をチェックした方がいいかもしれない。

スタートからハイラップで飛ばしたキンシャサノキセキの調教は、短距離を意識した内容で好感が持てた。マイルや1400mのペースだと掛かるところがあって、最近はパッとしない成績が続いているけど、折り合いをあまり考えずに走れる1200mはいい。中間に挫石があったとはいっても、陣営が出走すると判断したんだし、鉄橋蹄鉄をうって蹄を保護しているから力を発揮できる状態だと思う。でも雨が降った場合、鉄橋蹄鉄だと滑りやすくなるから注意したい。

連勝中のファイングレインは競馬に行って、粘り・渋太さがある馬。展開に助けが多少必要だけど、先行集団が息を入れられないような、ゴチャつく展開になれば面白い存在。

ローレルゲレイロはスピードに任せた競馬が合っている。そのぶん外枠は、今の馬場を考えれば割引だけど、具合は良さそうだし、外から内の馬を上手くかぶせることができれば、チャンスは十分にあると思う。

直前の追い切りで気配が良かったのは、スズカフェニックススーパーホーネットペールギュントプレミアムボックス。展開的に面白そうなのは、スズカフェニックスプレミアムボックスキンシャサノキセキあたりだね。

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2008年3月26日

今日は僕のなかでGI週の恒例行事になっている公開調教があった。フェブラリーSの時と同じように、南スタンドの来賓室にファンの人たち30人くらい招いて、競馬についていろいろと語ったんだ。今日のトークショーに参加したのは、お馴染みの白川アナウンサーと僕。そしてゲストはウチパク(内田博騎手)という豪華メンバー(笑)。

ただ話をしてもつまらないから、ファンの人たちの要望に応えるべく、僕はウチパクに「今週何勝できるんだ」って聞いたんだ。そしたらウチパクは「マネージャーに聞いてください」って。うまくかわされたな、って思ったんだけど、マネージャーがそこで登場して「3勝できます!」なんて答えてた(笑)。だから今週のウチパクには注目しておいた方がいいだろうね。

それが終わってからは、丸田や新人の伊藤とスタートに関しての話や、質問に対していろいろ話したりしたんだ。2人ともホント熱心に聞いてきたから、僕も思わず熱が入っちゃって、結局トレセンを出たのが昼の13時すぎになっちゃったよ。まぁ、上手くなりたいと思って聞いてくるんだから、僕はそれにできる限り協力してあげたいよ。

高松宮記念の追い切りは、アイルラヴァゲインの動きが際立っていた。中間も強めに追われて、前回とは明らかに違うものだった。出走馬の優先順では補欠の1番手だけど、出てくれば面白そうな馬だな、って感じたね。


さて、久しぶりに皆さんからの質問に答えようと思います。いつもたくさんのメッセージありがとう。

まずは「騎手はどうやって馬の手前を替えるのか?」という質問。

これはアブミにかけている重心のバランスを変えてするんだ。例えば右脚に重心をかければ右手前。左足に重心をかければ左手前なんてね。最近はアブミが短い騎手も多いから、ハミをいじったりして替える場合もありんだ。

続いて「現役時代のハプニングを教えて下さい」という質問。

これはいっぱいあるよ。わかりやすいので言うと、レース中に足がアブミから抜けてしまったことかな。危ないんだけど、乗りながら足でアブミをもってきて、かけ直したりしたこともある。あと手綱がハミのこところからとれてしまったこともあるんだ。
ファンの人たちは競馬でお金を賭けているんだけど、騎手は命懸けで乗っているんだから、あんまりヤジは言わないであげてね(笑)。

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2008年3月24日

追い込んで届かないような、いつもジリジリとした競馬をしていたスマイルジャック。だけど今回のスプリングSでは、小牧が積極的に前につける競馬をして、持ち味を十二分に発揮させた。少し枠順に恵まれた感じはあるものの、こういうレースを自ら作って勝つのだから立派。これまでに強い相手と戦ってきた経験がここで活きたね。本番に繋がる良い競馬ができたんじゃないかな。

勝ったスマイルジャックとは対照的に、本番に繋がる競馬ができなかったのがショウナンアルバ。折り合いに関しては、この馬の以前からの課題ではあったけど、行かせるでもなく抑えるでもなく、かなり中途半端な競馬になってしまった。ゲートは行かせるような感じで出したのに、結局ハナを切れずに抑えて、引っ掛かったら我慢できずに先頭。本番はさらに1ハロン延びるんだから、これは課題が残るね。そんな気性だから1回くらい、ぶっ放して好きなだけ行かせちゃうか、結果を無視した抑え続ける競馬が必要かもわかんない。力がある馬だからこそ、このままではもったいないと思えてしまうんだよね。

2着には内をスルスルと抜けてきたノリ(横山典騎手)のフローテーションが入った。やっぱりノリは、今の中山の馬場状態をちゃんと把握してるし、ホントに無駄のない立ち回りを見せた。このレースで1番上手く乗ったと思う。ただ、4コーナーで内にササッてしまったのは誤算だろうね。これはこの馬のクセなのか、苦しがっていたのかはわからないけど、あれがなければスマイルジャックを差し切れたと僕は思う。

途中までいい感じだったドリームシグナルは、やっぱり距離が長いかな。でも、気性的にはホント素直な馬で、最後まで頑張っていたから、もう少し上がり重点の競馬をさせれば距離は持ちそう。今回は勝ちに行ったぶん、残り100mくらいで垂れたけど、2000mくらいまでなら乗り方次第でこなせると感じた。逆にアルカザンは最後までシッカリとしたフットワーク。一瞬の決め手には欠けるところがあるけど、ダービーとかには向いてそう。

サダムイダテンは調教は良かったのに、ここでは力を発揮できなかった感じ。もしかしたら輸送に難があるのかもしれないね。体重もプラス2キロじゃ、ベストの体重に戻っていなかった可能性もある。


阪神大賞典の方は、アドマイヤジュピタが強い勝ちっぷり。早め先頭からアイポッパーポップロックの追撃を凌ぎきるんだから大したもの。血統的に長丁場は厳しいと思う方もいるだろうけど、長丁場で大切なのは我慢強さと落ち着き。そういう点でジュピタは、終始落ち着いてレースを運べていたし、このくらいの距離に問題はないと思う。

人気になっていたポップロックは、道中でもハミを噛みっぱなし。ちょっと馬が怒っているような、リラックスしていない状態に見えた。これはまだ本調子ではないのかもしれないね。

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2008年3月21日

水曜日のブログで、スプリングSに出走するショウナンアルバアポロドルチェアイティトップの話をしたから、今日はその続きを話そうと思う。

まずは、隼人が栗東まで感触を確かめに行ったドリームシグナル。この馬はもともとマイルがベストだと思うんだけど、素直な馬で掛かるところがないから、ジッとしていれば1ハロン延びても問題なさそう。状態に関しても、坂路で50秒台を出しているほど好調。コーナーが2つしかない1800mと違って、今回はコーナーが4つあって息も持つだろうから、いいところまで行けるんじゃないかな。

前回から変わってきたな、と感じたのはサダムイダテンだね。前走は輸送や雪の影響とかで、かなり神経をすり減らしていたんだと思う。今週の追い切りでは、筋肉に張りのあるいい馬体に仕上がっていたし、明らかに動きも良くなってきている。輸送を無事にクリアできれば、今回はいい勝負ができると思うよ。

アサクサダンディは、ここまで強い相手にいい競馬をしてきている。時計も持っているし、中間も順調に調整されて具合はいい。今の中山コースは見た目以上に荒れているから、この馬のように、いつも差のない競馬ができる馬には向いていると思う。

あと、アサクサと同じような理由で面白いと思うのが、スマイルジャックシンワラヴ。スマイルは「ここが良い」というのがない馬だけど、競馬自体にムラがないし安定している。シンワラヴも前走はダートとはいえ、勝負強い勝ち方が印象的。今回は相手が強いけど、それなりに走ってきそうな馬だよね。

前走、きさらぎ賞を勝ったレインボーペガサスは、少し乗り方が難しい馬。前走はペリエがスタートからガッチリ抑えて、ホントに上手く乗っていた。この経験をここでも活かせるかが大きなポイント。これを活かすことができれば、もちろん上位争いに加わってくる能力は持っているよ。

総括すると、調教で良かったのは、ショウナンアルバレインボーペガサスサダムイダテンドリームシグナルアサクサダンディシンワラヴスマイルジャックについては、先行したカタチで落ち着いて乗れる馬だから、展開・条件的に面白そうだね。

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マイネルチャールズが弥生賞を勝つまで、重賞を2勝以上した馬がいなかった3歳馬路線。今年はそれくらい混戦状態で、馬の状態やレースの展開次第で結果が変わってしまうから、直前の追い切りはシッカリとチェックしていきたい。

共同通信杯を勝ち、重賞連勝を狙うショウナンアルバは、ポリトラックで5ハロンの追い切り。精神面で大人になってきたのか、道中もよく折り合いがついていたし、動きも申し分なかった。歩いている格好を見ると、幼い感じで、物見するところもあるんだけど、この追い切りを見る限り、前走後すぐに放牧に出したのがプラスに出たんだろう。あとはレースに行ってこの気性がどう出るか。パドック、返し馬まで注意して見たいね。

こちらも重賞2勝目を狙うアポロドルチェ。この馬の追い切りを見て思ったのは、頭がちょっと高くなってきているということ。もしかしたら、腰とか背中に負担がかかっているのかもわからない。まぁ馬って、併せると気合が入って自然と頭が下がるもの。今日は単走追いだったから、そう見えてしまったのかも。

弥生賞を鼻出血で見送り、ここへ駒を進めたアイティトップは、弥生賞で騎乗予定だったウチパク(内田博騎手)ではなく、丹内に再びチャンスが戻ってきた。本人はここで下手なことをしたら乗り替わりになるかもしれないという、尻に火がついている状態で、かなり気合いが入っていた(笑)。だから今回はトライアルだけど、本番のつもりで乗ってくるだろうね。

肝心のアイティトップの動きは少し重い感じがしたけど、実際に跨った丹内に聞くと「いつも通りの動き」とのこと。陣営の指示通りの時計で回ってこれたみたいだし、状態はなかなか良さそう。京成杯の4コーナーではチャールズに外からかぶせて、勝ちにいっての3着だから立派。あのレースはホントにいい騎乗をしたと思うし、丹内にはここで意地を見せてほしい。「頑張れ、丹内!」って感じだよ(笑)。

他の馬については、追い切り後の動きなどを見て金曜日に報告します。

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ペースはそれほど速いわけじゃなかったフィリーズレビュー。だけど、先行馬が横いっぱいに広がってゴチャついた競馬になったから、前の方で落ち着いてレースを進めたい馬にとっては、突っつかれるような厳しい流れになってしまった。

そんな流れもあって、先行馬のほとんどは直線で失速。1番人気のエイムアットビップも抑えずにある程度前に行かせたことが、裏目に出てしまった感じがした。仕掛けどころで先行馬が塊になっていたけど、ユーイチ(福永騎手)は馬の力を信じてマクり気味に進出。結果的にこれが距離のロスにもなってしまったね。まぁ、とにかく今回は展開が向かなかったし、熱発明けということで馬の状態も良くなかったんだろう。まだまだこの馬はやれると思うし、また次回に期待したい。

このレースで1、2着だったマイネレーツェルベストオブミーは、ゴチャついた先団を見る絶好の位置取り。掛かるようなところもなくスムーズに流れに乗っていたから、自分の力を100%発揮できた。特に池添の4コーナーの回り方は、スピードを殺さず馬の負担にもならないキレイな乗り方だった。またアンカツ(安藤勝騎手)は、ペースが上がったところでも内でジッと我慢。最短距離を選んだのはとても良い判断だったね。ともに鞍上の判断が、能力以上の結果へ導いたと思う。

中山牝馬Sも、ゴチャついた先団の前でレースを進めたヤマニンメルベイユが勝った。このレースもヤマニンが単独2番手でシッカリ折り合っていたし、ペースも速くなかったから絶好のポジショニングだったと言ってもいいだろうね。

ニシノマナムスメレインダンスは久々で馬に力みがあったし、状態もそれほど良い様には見えなかった。この2頭はスローペースの好位でレースを進めたけど、流れには乗れていなかったね。

これはフィリーズレビューでも同じことが言えるんだけど、スローペースでも馬が流れに乗れなければ、能力を十分に発揮することはできない。逆にペースが速くても、リズム良く運べれば前めのポジションでも馬は持っている力を出すことができるんだ。だからペースよりも、その馬に合ったレースをさせたり、気分良く走らせることの方が重要なんだよね。

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2008年3月14日

先週のチューリップ賞に続き、今週も桜花賞のトライアル・フィリーズレビューが行われる。このレースには、本番にどう繋げるか注目したい馬が何頭か出走するね。

まずはスピード抜群のエイムアットビップ。ユーイチ(福永騎手)に話を聞いたわけではないから何とも言えないところだけど、前回の阪神JFで抑えて3着に入った内容が、ここでどう活かせるかをまず見たい。なぜなら前回の競馬は、自分から意図的に抑えたのか、他馬に押さえ込まれたことで、たまたま控えることができたのかが、とても重要なところだから。

この馬がちゃんと折り合うことができれば、スピードがさらに活きるだろうし、本番に向けての好材料にもなる。1400mで掛かるようじゃ、さらに相手が強くなるマイルの桜花賞では、全く競馬にはならないとも思うしね。

昇級戦となるミゼリコルデは、ダート戦を勝ち上がってきたとはいえ、前回の勝ちっぷりがとても良かった。まだダート馬だと決め付けるのは早いと思うし、ここで狙ってみても面白いんじゃないかな。

エーソングフォーは底力があって、安定感があるのも強味。これまでのレースでも、それなりの相手と戦ってきて結果を出しているんだから、なかなか力があると思うよ。ハナにこだわる必要もなく、いろいろな競馬ができそうなのは大きな武器だろう。この馬もここでどんな競馬をするのか、シッカリと見たい。

「稽古の動きがいいな」と思ったのはレジネッタ。しまい重点の内容で、追い出してからの反応もなかなか。連勝した時のいい状態を取り戻している。

あとはエイシンパンサーペプチドルビーかな。エイシンは前走ダートで勝ったけど、掛かるところがある馬だから1400mの流れは合いそう。ペプチドはスピードがあるし、まだ底を見せていない馬。あとは距離と実戦感覚だけだから、チャンスはあると思っている。


中山牝馬Sは、知り合いの助手が「状態がいい」と話しているニシノマナムスメと、水曜日に前走以上のデキだと感じたハロースピード。あとはやっぱりGI2着の実績が光るレインダンスだね。かなり堅い見解になってしまったけど(笑)、この3頭に注目しているよ。

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2008年3月12日

美浦トレセンも先週あたりからだいぶ暖かくなってきて、やっと春を感じられるようになってきた。そんな陽気のなか今日もトレセンに行って、マサミ(松岡騎手)やパク(田中博騎手)、稲葉さん(稲葉隆一調教師)とかと話をしてきたんだ。もちろん追い切りも見たよ。

先週、マイネルチャールズが弥生賞を勝つ前に、僕は稲葉さんに「前祝いしておきましょう」って言っていたんだ。その時、稲葉さんは「そんなに上手くはいかないよ」とは言っていたけど、今日会って実際に話してみると、やっぱりすごい嬉しそうにしていたね。関東馬はクラシックでここのところ劣勢が続いているから、今年こそは何とか頑張ってもらいたい。

それで追い切りは、中山牝馬Sに出走するハロースピードを最初に見た。中山でどうかが不安なところではあるけど、僕の目から見て動きに迫力があったし、状態は前走以上だと感じたね。前走も決して展開とかが上手く行ったわけではないのに勝ったから、いい頃の気配が戻ってきたと思うよ。今回のメンバーだと、そこまで強気になれるわけじゃないけど、面白い存在じゃないかな。

ヤマニンアラバスタの追い切りも見てきた。これはまだまだ本調子じゃないかも。いい頃の柔らかさがないというか、冬場はちょっと調子の上がらない馬なのかもしれないね。この馬はこんなもんじゃないと思うからこそ、そう見えてしまう。

あとは抽選だけど、アネモネSに出走するメイショウマリアの動きもチェックした。この馬はまだ線が細いというか、馬体はそれほど良く見せるタイプではない。けど、走りをみると実にダイナミックな動きをするし、素質を感じさせるフットワークをするんだよね。初戦は負けたとはいえ、相手はあのレッドシューターだし、1勝馬だからといって侮れない。まだ成長途上だけど、ここは出られればチャンスは十分あると思う。

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2008年3月10日

先週は土曜日のオーシャンSを隼人(吉田隼騎手)が勝って、日曜の弥生賞をマサミ(松岡騎手)が勝った。2人ともホントにいつも研究熱心に頑張っているから、結果が出て嬉しかったなァ。これからもさらに期待したいところだね。

弥生賞のマイネルチャールズは、2コーナーまで少し掛かり気味。でも、マサミはよほど馬の力に自信を持っていたのか、抑えるそぶりは全くなし。結果的にそれがいい方向に出て、馬の気を損ねることなく流れに乗れたと思う。ただチャールズは、マイナス4キロの体重だったとはいえ、少し細く見えた。それだけに今後はそれをどう立て直すかが、大きなポイントになってくるだろうね。ともあれ、これで中山2000mは3勝目。同じ舞台で行われる本番に向けて、さらに楽しみが広がる内容だった。

前残りの展開のなか、よく追い込んできたブラックシェルは2着。前走からマイナス6キロではあったんだけど、追い出してからの反応がイマイチで、まだ体が太く映った。もう少し絞れてくれば、この馬本来の切れが戻ってくると思うよ。でも、そんな状態なのにシッカリと権利を獲るあたり、やはり素質の高さを感じるね。

いつも自分の力を出して頑張るタケミカヅチは、今回もいい競馬ができていた。けど、この馬は追い込んでも届かないし、先行しても勝ちきれない。こういうタイプはこの先、厳しくなってくるかもしれない。フサイチアソートも、今回はいいところを見せられなかった。この馬の場合は距離だと思う。

このレースで驚きだったのは、5着のテラノファントム。デビュー2戦目であのような競馬ができるんだから、次はもっと変わってきそう。伸びしろはかなり大きいと思うし、今後もちょっと注目していきたい馬だね。


チューリップ賞は、トールポピーオディールが牽制し合う隙をついてエアパスカルが逃げ切った。オディールはあそこまで我慢させる必要はなかったかもしれないけど、馬込みで折り合うような、本番を見据えた乗り方をアンカツ(安藤勝騎手)はしたかったんだろう。結果は伴わなかったが、収穫としてはかなりあったんじゃないかな。

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2008年3月 7日

今週は本番・皐月賞と同じ舞台、同じ距離で行われる弥生賞。今年の3歳牡馬路線は抜けた存在がいないから、ここでの戦いぶりはホントに注目だね。

開幕したばかりの中山なんだけど、ここまでのレースを見ていると、馬場は結構荒れている感じがする。でもこれは、持ち時計のないマイネルチャールズにとってはプラス。時計勝負になるのを避けられるのはもちろん、持ち前の根性が活かせそうだからね。仕上がりに関しても申し分ないくらいだから、ここも好勝負可能だと思う。あとは当日の気配次第。パドックは注意して見たいところ。

フサイチアソートは水曜日にも書いたとおり、馬体がひと回り大きくなった印象。血統的に父トワイニングで距離が微妙と言われているけど、レースを見る限りはそんな感じは受けない。母父のサンデーの影響が大きいんだろうね。まぁ、調教の動き自体は良かったから期待できるよ。

前走は体が太めでカリカリしていたブラックシェル。きさらぎ賞は出遅れて後方からの競馬で、流れもスローと展開が合わなかった。まだ見直すことができる。この馬の状態が良い時は落ち着いているから、これも当日のパドックや返し馬を参考にすれば、見極めることができるんじゃないかな。

共同通信杯は6着だったホッカイカンティも、まだまだこんなもんじゃないと思っている。あのレースは勝ちに行ってのものだし、馬の実力で負けたとは感じない。仕掛けのタイミングに気を付けて上手く立ち回ることができれば、今回もチャンスは十分にある。

あとはスズジュピターアインラクスタケミカヅチあたりじゃないかな。タケミカヅチはスタートの出が悪いところがあるけど、いつも自分の力を安定して発揮できている。この馬も乗り方次第では、いいところまで行ける力を持っていると思う。


今日は日曜の中京記念にハイアーゲームで挑むパク(田中博騎手)と作戦会議。レースのVTRを見ながらいろんな話をして、アイツもやる気十分だった。乗り方もどんどん上手くなってきているし、今回は大きなチャンスだからぜひ頑張ってほしい。

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2008年3月 5日

今日もいつも通りに美浦トレセンに行って、各馬の追い切りの様子を見ようとしたんだ。すると、南の調教スタンドの前で「坂井さん!」と声をかけられたから、振り返ってみると、そこにいたのはあのウチパク(内田博幸騎手)だった。

僕は気付かずに通り過ぎようとしてたんだけど(笑)、むこうから気さくに声をかけてくれたのは嬉しかったね。その時はちょうど追い切りがない時間帯だったから、騎乗技術とか競馬界の話をしたんだ。そこでさすがだと思ったのは、あれだけ勝っていても、貪欲にいろいろと聞く姿勢を持っていることだね。やっぱりウチパクもいろいろ苦労してきた人間だから、そういう大切さをわかっている。これからもホントに期待したい。

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で、追い切りなんだけど、今日は弥生賞に出走を予定している3頭を見てきた。

マサミ(松岡騎手)が乗っていたマイネルチャールズは、動きが良かったよ。ひとまずここを目標に万全の仕上がりといった感じ。馬体は肩のあたりがシッカリしていて、これは勝負になるんじゃないかと感じた。ちょっと仕上がりすぎている印象もあったけどね。

2連勝中のフサイチアソートもなかなかの動き。見た目はひとまわり大きくなった感じで、フットワークがとても良かった。レース当日に、ボテッと見えたら太いのかもしれないけど、締まって見えればこれは成長分だろう。

武士沢のベンチャーナインは、前走に引き続き状態は良さそう。ただ、気性的に自分の競馬に徹するしかないから、レースは展開次第だと思う。ハマれば強いけどね。

あとは調教を見ていないから、ハッキリとしたことは言えないけど、素質が高そうなブラックシェルも気になる。前走は出遅れもあったし、プラス10キロで明らかに重そうだった。雪の影響で調整がうまくいかなかったのかもしれないから、まだまだわからないよ。ここは注目して見たいところ。

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2008年3月 3日

いつも追い込んで届かなかったカンパニーが、好位抜け出しで勝った中山記念。ノリ(横山典騎手)はスタートしてからすぐに押していたから、あれはレース前から考えていた作戦だと思う。道中は2番手だったけど、そんなに無理をして先行したわけではないから、カンパニーにしてみれば、少しペースが速いレースのいつもの競馬をすればよかった。こういう決め打ちは、テン乗りだからできることでもあるんだけどね。

外から見ればシンジ(藤田騎手)のコンゴウリキシオーが、1000mを59秒で逃げていて主導権を握っていたように見えるかもしれない。でも、レースを動かしていたのは、2番手で前へプレッシャーをかけていたカンパニー。馬は戸惑うこともなく、流れにもちゃんと乗れていたから、自分の競馬ができていたね。逆にコンゴウリキシオーは、後ろからのプレッシャーもあったけど、あのペースで最後たれてしまうのだらから、本調子ではなかったんだと思う。

終始内ラチ沿いを通っていたエアシェイディは、4コーナーで窮屈になってしまって動くに動けない状態。こうなってしまうと厳しい。でも今回は力負けではないし、スムーズな競馬ができていれば勝ち負けになったと思う。まだ今後も期待できるよ。

エイシンドーバーは上手くハマったけど、この競馬で勝てないっていうのはキツいね。平均的に高い能力があるけど、飛び抜けた特長がないから、今回みたいにペースやいろいろな要素が揃わないと、いいレースはできない。


西の阪急杯は、ローレルゲレイロが楽な競馬で逃げ切った。注目していたスズカフェニックスは59キロを背負っていたから、ある程度前へ行って、馬に負担をかけない騎乗をユタカ(武豊騎手)はしていた。昔は1200mでも掛かりやすい面があったけど、今回の競馬を見ても、そんな面は全くみせていない。直線でも狭いところから伸びてきたし、この馬はもう、完成された古馬といえるかもね。

土曜日のアーリントンCに出走したポルトフィーノは、去年のアストンマーチャンを見ているよう。カリカリして返し馬もロクにできなかったから、精神面の成長が課題だね。

返し馬は予想の時にあまり参考にされないけど、1頭1頭で違う特徴があって面白い。その違いを見極めることができるようになれば、予想にもかなり役立つんじゃないかな。

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