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坂井千明・プロフィール

坂井千明
元JRA騎手。現在は競馬番組キャスター(ケイバdeブレイク・BSフジなど)を始め新聞・雑誌で幅広く活躍中。また、乗馬学校、JRAイベントなどでの実地の騎乗指導にも力を入れている。

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坂井千明のコースの達人
元馬場委員長としてJRA全競馬場の改修に携わり培った知識が凝縮したコース本の決定版です。

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ペースはそれほど速いわけじゃなかったフィリーズレビュー。だけど、先行馬が横いっぱいに広がってゴチャついた競馬になったから、前の方で落ち着いてレースを進めたい馬にとっては、突っつかれるような厳しい流れになってしまった。

そんな流れもあって、先行馬のほとんどは直線で失速。1番人気のエイムアットビップも抑えずにある程度前に行かせたことが、裏目に出てしまった感じがした。仕掛けどころで先行馬が塊になっていたけど、ユーイチ(福永騎手)は馬の力を信じてマクり気味に進出。結果的にこれが距離のロスにもなってしまったね。まぁ、とにかく今回は展開が向かなかったし、熱発明けということで馬の状態も良くなかったんだろう。まだまだこの馬はやれると思うし、また次回に期待したい。

このレースで1、2着だったマイネレーツェルベストオブミーは、ゴチャついた先団を見る絶好の位置取り。掛かるようなところもなくスムーズに流れに乗っていたから、自分の力を100%発揮できた。特に池添の4コーナーの回り方は、スピードを殺さず馬の負担にもならないキレイな乗り方だった。またアンカツ(安藤勝騎手)は、ペースが上がったところでも内でジッと我慢。最短距離を選んだのはとても良い判断だったね。ともに鞍上の判断が、能力以上の結果へ導いたと思う。

中山牝馬Sも、ゴチャついた先団の前でレースを進めたヤマニンメルベイユが勝った。このレースもヤマニンが単独2番手でシッカリ折り合っていたし、ペースも速くなかったから絶好のポジショニングだったと言ってもいいだろうね。

ニシノマナムスメレインダンスは久々で馬に力みがあったし、状態もそれほど良い様には見えなかった。この2頭はスローペースの好位でレースを進めたけど、流れには乗れていなかったね。

これはフィリーズレビューでも同じことが言えるんだけど、スローペースでも馬が流れに乗れなければ、能力を十分に発揮することはできない。逆にペースが速くても、リズム良く運べれば前めのポジションでも馬は持っている力を出すことができるんだ。だからペースよりも、その馬に合ったレースをさせたり、気分良く走らせることの方が重要なんだよね。

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