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坂井千明・プロフィール

坂井千明
元JRA騎手。現在は競馬番組キャスター(ウハウハ競馬・テレビ埼玉など)を始め新聞・雑誌で幅広く活躍中。また、乗馬学校、JRAイベントなどでの実地の騎乗指導にも力を入れている。

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坂井千明のコースの達人
元馬場委員長としてJRA全競馬場の改修に携わり培った知識が凝縮したコース本の決定版です。


ファイナルチーム
坂井千明・伊藤友康を筆頭とした最高の人材が、「真の関係者情報」を公開します。

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フローラSを勝ったレッドアゲートは、ホントにソツのない競馬を見せたね。やっぱり前走のフラワーCは明らかに脚を余した内容だったから、直線の長い東京は合っていたんだろう。今回は脚を余すことなく走っていたし、ウチパク(内田博騎手)もペースが遅いのを見計らっていい位置に付けていた。意外な感じもするけど、ウチパクはこれが中央移籍後重賞初制覇。本人に会って直接「おめでとう」と伝えたいね。

2着に粘り込んだのはカレイジャスミン。状態は良かったし、道中も気分良く走っていたね。直線に入ってからの追い出しもギリギリのところまで我慢できていたから、最後まで脚を持たせることができたと思うよ。

キュートエンブレムはマサミ(松岡騎手)が内側に潜り込ませてロスのないレース。14番枠はこのコースでは不利なんだけど、それを上手くカバーできていたね。最初のコーナーで掛かっていたものの、向こう正面に入ってからは落ち着かせていたから、いい騎乗だったと言えるんじゃないかな。

展開に関係なく自分のレースをしたのが4着に入ったメイショウベルーガ。道中は最後方で直線だけの競馬に徹していたね。その競馬がハマってメンバー最速の上がりで好走できたんだと思う。シングライクバードはモロに外枠の影響を受けてしまった感じ。この馬は終始外を通って、他の馬よりも長い距離を走りながら掲示板を確保したのだから、能力の高さは十分に見せた。

ユキチャンもコースロスが響いたね。ジリ脚だから展開が向かなかったというのもあるけれど、もう少し内を通って我慢できていれば、もう少し上の着順はあったと思うよ。白毛ということで人気先行のイメージがあるが、抜かれたあともシッカリ走っていたし、思った以上にユキチャンは強いかもしれないね。

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2008年4月25日

今週から東京・京都が開幕。今日は水曜日にお伝えできなかった、フローラSとアンタレスSに出走する各馬の追い切りについて話して行こうと思う。まずはオークストライアル・フローラSから。

このレースに出走する馬のなかで1番良く見えたのはカイゼリンだね。動きに非常に余裕があって、併せた相手を無理なく追走している調教内容は、とても具合が良さそうに映った。未勝利、500万と連勝しているだけのことはあるね。

レッドアゲートも状態が良さそう。寒い時期はカイ食いも細くて、この馬本来のデキには程遠いものだったけど、暖かくなって馬体に張りが出てきたし、調教内容もだんだん良くなってきている。体調面とかがだいぶ安定してきたんじゃないかな。

人気になりそうなシングライクバードも、最後までシッカリとした脚どりで良い仕上がり。この馬はフラワーCを3着で一瞬の脚はないけど、最後までジリジリとした伸び脚は、直線の長い東京で活きそうなものだった。距離が延びても問題のない走りをしている。

なんかみんな良いコメントになっちゃうけど、ユキチャンも良い動きをしていたね。この馬の渋太さは東京で活きそうな感じもする。だけど、あんまり強い調教をこなしてないのが心配。この稽古内容で当日、体重が減っていたら馬体の仕上がりが良くても、体調はあまり良くないのかもしれないから、気を付けた方がいいかもね。

あと今週は開幕週で馬場がいいから、内・外どこを通っても同じ。そういうことを考えると、距離のロスをなくそうとして内側のポジション争いが激化するだろうね。今年は各馬の能力差がない世代だから、そのなかでも内でジッとして我慢できる馬が、混戦状態のなかを抜け出してくると思うよ。

アンタレスSの方で良く見えたのはゲイルバニヤン。準オープンを勝ったばかりだけど、体全体を使った良い走りをしている。特に最後の手綱を持ち替えてからの反応が抜群。3連勝中と勢いもあるし、そのまま勝つことも考えられるよ。

条件や展開的なことを考えるとフィフティーワナーもいいんじゃないかな。斤量は前走より2キロ軽くなるし、有力どころに差し馬が多いことを考えると、展開的にも恵まれる感じがする。隼人(吉田隼騎手)が乗って勝った仁川Sはホントに強いと思ったし、本調子に戻った今なら良いレースをしてくれると思う。

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いやぁ~、今日は暑かったね。少し動いたら汗ばむくらいの陽気だったから、僕は朝からポロシャツ1枚で1日行動したよ。さて、今週はGIの谷間。フローラSに出走する各馬の追い切りの様子は金曜日にお伝えするとして、今日は皆さんから寄せられた質問について答えようと思う。

まずは「騎手の乗り替わりはよく見かけますが、それを決めているのは馬主さん? それとも調教師さんですか?」という質問について。

これは今と昔ではだいぶ違ってきているんだけど、昔は今よりも馬主が多くて馬の数も多かったから、調教師が管理馬を確保するのにあまり苦労しなかったんだ。だから、馬主が「○○騎手を乗せてくれ」と言っても、調教師が「いや、××騎手で行きます」と馬主の要望を断ることができた。その馬主とケンカしても他の馬主と上手くやっていれば、厩舎経営にそんなに支障がなかったからね。

でも今は、馬主が減って馬の数も少ない。だから1人の馬主とケンカしてしまうと、馬を確保できなくなって致命的な状況に陥る恐れがある。そういう時代の流れもあって、馬主の発言力が増してきているところもあるから、現在は馬主が騎手を決定するところが多いんだよね。なかには頑なに調教師が鞍上を決めている厩舎もあるけど、それはかなりの実績がある調教師でなければできないことなんだ。

次に「パドックでの馬の見方について教えてほしいんですが?」という質問。

これは一概には言えないところが多いよね。それは好き嫌いっていうのが人には必ずあるから、10人中9人がAという馬を選んでも、1人はBという馬の方が良く見える可能性もある。でも、僕なりの意見を言わせてもらうと、いい結果を残した時のパドックと比べるというのが、ファンの皆さんにも1番わかりやすい方法じゃないかな。

パドックや調教でカリカリしている時の方が良い結果を残している馬が、その日に限っては大人しいとか。この前のショウナンアルバがそうであったように、いつもの様子と違うと感じることが重要だと思うよ。調教内容に関しても、変わるっていうのには何か必ず原因があるわけだからね。

あとは全体的な馬体のバランスを見るということ。馬の体っていうのは日々刻々と変化するものだから、パッと見てバランスが悪く見えれば、その馬の状態がイマイチだったってことは多い。また、体重以上に大きく見える時っていうのは、馬体がちゃんと仕上がっている証拠だし、毛ヅヤを見れば体調の良さがわかると思う。

他にも調教では良く見えても、レース当日のパドックでは変わってしまう馬も多いよね。追い切りが行われるのはだいたい水曜日。それでレースは土日だから、その短い間に変わってしまうこともある。それを比較するっていうのも見極めるポイントになるね。とにかく同じ馬を何回も見ることが必要になってくるよ。

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2008年4月21日

最終追い切りを坂路で行い、抜群の動きを見せていたキャプテントゥーレが皐月賞を制覇。マイナス18キロではあったけれども、みっちり稽古をこなしての馬体減だったから、それを感じさせないスッキリとした体に仕上がっていたね。

馬体重という数字に騙されそうなところだけど、同じように大幅な馬体減のフサイチアソート(マイナス16キロ)とはデキが全く違うように見えたから、僕の眼もまだ錆び付いちゃいないなと再確認できたよ(笑)。

レースの方はまずスタートで、川田がハナに行くようなゲートの出し方。そして思い切って先頭に立つと、向こう正面で上手くペースを落として、単騎で逃げられる絶好のカタチをつくった。中間の1000mは61秒4だったし、ホントにこれは最高の逃げだと思う。この前半の貯金に加えて具合の良さもあったから、最後まで乱れのないフォームで走り切ることができたんじゃないかな。とにかく今回は状態が際立っていたよ。

渋太く伸びて2着を確保したタケミカヅチは、ヨシトミ(柴田善臣騎手)が1枠を上手く利用した好騎乗。スタートからゴールまでずっと内側でジッとして、ロスなくコーナーを回っていたから、これだけの結果に繋がったんだと思う。また、前回のレースで木幡がテンから馬を怒らせるような乗り方をしていたのも、今回の反応と伸びの鋭さに繋がったように感じるね。

マイネルチャールズは3、4コーナーの勝負どころでゴーサインを出した時に、思ったほど手応えがなかったように見えた。折り合いもちゃんとついていたから、これは馬場の影響かもしれないね。ともあれ、ダービーを意識する競馬はできていたし、馬体もマイナス2キロとはいえ大きく見せていたから、皐月賞後の中間も順調に持って行ければ、次も期待できると思う。

もっとゆったり回れるコースがいいな、と感じたのはブラックシェル。跳びが大きい馬だから、ちょっと走りづらそうにしているのが気になった。それに追い出してからジリジリするところもあるから、長くいい脚を使える東京とか、阪神・京都の外回りの方が合っているかもしれないね。

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木曜の昼に降り出した雨が、今日も止むことなく降り続けている。今年の3歳世代はホントに実力が拮抗した混戦模様。だから、この雨による馬場状態が皐月賞の結果を左右することになりそうだね。あとは当日、レースの時刻までにどこまで回復するか。今日は出走各馬の道悪適性について話そうと思う。

まずはマイネルチャールズ。中山2000mで3つ勝っていることもあり恐らく人気になるのだろうけど、この馬は蹄が大きいからノメるような馬場は上手くないかもしれない。ただ弥生賞後に短期放牧に出て、馬体はフックラと回復しているし、体調も前走以上に良い。それに今回は得意としてる条件だから、そのあたりでどこまでやれるかだろう。

ブラックシェルは蹄に問題はないんだけど、前脚を投げ出すような跳びが大きい走り方。だから馬場が荒れてどうなるかだね。過去にホープフルSで稍重の経験はあるけど、それ以上に悪くなった馬場でのレースをしていない。もしかしたら滑る馬場に脚をとられてしまう可能性もある。

逆に「重馬場が上手そうだな」と思うのがキャプテントゥーレ。この馬の走り方は前脚をかき込むような走りで、馬場に関係なく自分の力を発揮できそうな感じがする。状態自体も坂路で最後までシッカリと脚を伸ばした絶好の動きをしていたし、他の馬が荒れた馬場に苦しむようならチャンスがあるんじゃないかな。

ショウナンアルバも重馬場で走りそうだね。この馬の場合は首が高い走りで、前脚を地面に叩きつける独特の走り。こういう走りをする馬は僕の経験上、道悪に強い馬が多いんだよね。大外枠に入ったことで、掛かってしまうことを懸念する人もいるかもしれないけど、逆にゴチャつかないでスムーズに流れに乗れる可能性もあるから、この枠の方がいい方向に出るんじゃないかとも思っているんだ。

その他で僕の目から見て重馬場に強そうなのは、スズジュピターフサイチアソートタケミカヅチサブジェクト。上記で挙げた馬よりは人気もないだろうから、狙ってみても面白いんじゃないかな。

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今日はトレセンでマイネルチャールズを追いかけた。厩舎を出てから追い切りまでずっと見ていたんだけど、体がまたひと回り大きくなって、肩のところの筋肉に力強さが出てきたと感じたね。

チャールズについては弥生賞後に、このブログで「減った馬体をどう立て直すかがポイント」っていう話をしたんだけど、短期放牧に出ていた鉾田から帰ってきて、フックラとした立派な馬体になって戻ってくることができたと思う。追い切りも軽快な動きを見せていたし、ちょうどいい体でレースに臨めるんじゃないかな。

ただ前がシッカリしすぎたぶん、後ろが頼りないというか、腰のあたりがパンとしないようにも感じるんだよね。まだ体は発展途上だし、本当の意味で良くなってくるのは来年になるんじゃないかと僕は思っている。まぁ、今の状態でもこの世代の一線級でやれる実力がある馬なんだけどね。

あと、スプリングSで3着だったショウナンアルバは、掛かってしまった競馬のあとだけに、ここでちゃんと折り合ってレースができるかが大きなポイント。追い切りでも相変わらず首の高い走りをしていたし、初の2000mということで距離的にも正直不安なところがある。でも、今回は併せる調教ができただけでも十分成長したと言えるし、前よりはいくらか落ち着きも出てきたから、本番では違った競馬もできるかもしれない。

その他で気になったのはスズジュピター。この馬は470キロ前後の体とは思えないくらい、大きく見せていたのが印象的だった。それだけ体調面もいいのだろうね。追い切りは、併せた相手が格下だったから、余計に良く見えた部分もあるけど、男馬らしい筋肉質の馬体で、前脚をかき込むような力強い動きをしていた。だから雨が降ったり、馬場が荒れてくればチャンスがあるかもしれないね。あとは右回りでちゃんと走れるかだけ。

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2008年4月14日

12番人気のレジネッタが勝ち、15番人気のエフティマイアが2着に突っ込むという、まさかの結果となった桜花賞。今思えば土曜日のポルトフィーノの出走取消が、波乱の予兆を示していたのかもしれないね。

もともと阪神の外回りコースはスローに流れる傾向がある。それに加えてこのポルトフィーノの出走取消があって、騎手たちは「前に行けば残れるかもしれない」と思ったんじゃないかな。だから前半の800mが46秒4と速くなったんだと僕は見ている。

道中はその速い先行集団と控えた後方集団が真っ二つに分かれる展開。ペースが速かったわけだから、後者の方が有利な流れではあった。でも、トールポピーはマイナス10キロと本来のデキには見えなかったし、オディールも勝負どころで先行集団を追いかけるのに脚を使わされて、直線は伸びを欠いてしまったように感じた。また、リトルアマポーラも34秒3とメンバー最速の上がりで猛追したとはいえ、あれだけ4コーナーで外に回しては厳しかったみたいだね。

そんななか、自分の競馬に徹することができたのがレジネッタ。この馬はパドックでかなり落ち着いていたし、踏み込みも良かったから非常に良い状態に見えた。レースでは前半から勝負どころまでは掛かり気味だったけど、直線までシッカリと我慢できたぶん、最後まで長くいい脚を使うことができたんだと思う。

4コーナーや直線での不利がなければ勝負になった、と思ったのはソーマジック。4コーナーではオディールに馬体をぶつけられていたし、直線に向いてからはレジネッタに先に抜け出されて前をカットされたからね。終いまでちゃんと伸びているように手応えが十分にあったわけだから、これらの不利は後藤にとって、かなり悔しいものだったと思うよ。

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2008年4月11日

桜花賞に出走する馬の追い切りを見て「1番良い動き」と思ったのは、意外かもしれないんだけど、人気薄でフィリーズレビューを勝ったマイネレーツェルなんだ。全身バネのような走りで、体全体を使ったダイナミックなフォーム。体が小さい馬なんだけど、それを感じさせないくらい大きく見せていた。2週続けて強い稽古をするぐらい体調もいいし、メンバー的にも前でレースを進めたい馬も多いから、ひょっとしたらここでも一発があるかもしれないね。

ソーマジックも順調かつ良い動きを見せていた。後藤が「右肩上がりに良くなってきている」と言うだけのことはある。問題はこれまで強い相手と競馬をしたことがないということだけ。いろんなペースのレースを経験していて、そこで3連勝しているんだから能力はあると思うよ。

尾っぽを上げて独特の走りをするリトルアマポーラは、走ること以外に余分な力が入っていながら、調教であれだけの時計を出すんだから素質を感じる。もちろん今回もチャンスがあるんだけど、この先リラックスして走れるようになれば、もっと楽しみな馬だよね。前走は直線が長い東京だったから最後方からの競馬だったけど、今度は阪神だし違う競馬をすることも考えられる。

週ごとに状態が上向いているオディールは、先週も先々週も坂路で追い切り。前回はスタートが悪かったのをいい機会に、アンカツ(安藤勝騎手)が競馬を覚えさせるような乗り方をしていた。だから、この競馬が本番で活きてくる感じがする。前回はペースに関係なく抑える競馬をしたけど、今回はペースに合わせた乗り方をアンカツはすると思う。

2歳女王のトールポピーは併せる稽古で、ハミ噛んで走る気マンマンの動きだった。昔は併せた相手の前に出すと気を抜くところがあったけど、最近は抜け出してから少しフワッとする程度になったから、期待できるんじゃないかな。ジリジリと長くいい脚を使う馬だから、僕が乗るんであれば前めのポジションでレースを進めるだろう。

ポルトフィーノの調教は前半から速い時計を出していた。1頭で走ると伸び伸びとした素晴らしい走り方をする。けど、併せると燃えすぎるというか、力んで走ってしまうところがあるから、それをユタカ(武豊騎手)がどうコントロールするかに注目したい。

ブラックエンブレムは自由。というのは、展開的にどこからでも動ける馬だということ。前走は1800mだったから掛かり気味だったけど、今度はマイルだからちょうどいいペースになると思う。栗東に行ってから追い切りをやらないというのは、精神的にはいいのかもしれない。けど、肉体的には決してプラスとは言えないから、これがレースでどう出るかだね。

土曜日のニュージーランドTには、牡馬の2歳チャンピオン・ゴスホークケンが登場。先週は落ち着いていて「ゴスホークらしくない」って言ったけど、それに比べるとだいぶ覇気が出てきて、いい動きをするようになった。久々だから馬体もひと回り成長したと感じたし、太め感なく調整されていると感じたよ。

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今日もいつものように美浦トレセンで追い切りチェック。のはずだったんだけど、テレビ番組(ケイバdeブレイク※)の収録もあって、追い切りはあまり見れなかった。でも桜花賞に乗るジョッキーたちとは、南スタンドでたくさん話をしてきたよ。

まず、ソーマジックに乗る後藤は「結果にも表れているとおり、右肩上がりで状態が良くなってきています。いろんな競馬ができるんで、頑張りたいです」って言っていた。そのあとは、ポルトフィーノトールポピーとか関西の有力馬の話題になっちゃったけど、ソーマジックは3連勝と勢いがあるし、チャンスのある馬だから後藤が持ち味を十分に発揮させてくれると思う。良くも悪くも強い相手とまだ対戦してないから、本番では面白い存在になってくるだろうね。

「小さくても切れがある馬。どこまでそれを我慢させることができるかがポイント」と話していたのは、マイネレーツェルに乗るウチパク(内田博騎手)。これには僕も同じ意見で、この馬の場合は一瞬の切れをどこで使うか、なんだよね。いろいろと見て研究しているようだったし、あの顔は一発を狙っている感じだった。

ルルパンブルーに乗る隼人(吉田隼人騎手)とは、どう気分良く走らせてあげられるか、いかに流れに乗せてあげられるかを話したんだ。やっぱりルルパンブルーは1200mが得意な馬で掛かりやすいし、どうやって距離を持たすのかが重要なところだからね。

ブラックエンブレムに騎乗するマサミ(松岡騎手)は自信を持っていたよ。この馬はすでに栗東入りしているから、他の馬よりは落ち着いてレースに臨めると思うけど、これが吉と出るか、凶と出るかだね。でも、能力があっていろんな競馬ができる馬だから、期待できるんじゃないかな。


※「ケイバdeブレイク」BSフジで毎週土曜26:00から放送中!

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昨日の大阪杯は、掛かりながらハナを切ったダイワスカーレットがそのまま逃げ切った。この馬はいつもスタートしてから行きたがるところがある。だけどアンカツ(安藤勝騎手)が馬の力を信用して、手綱を放したまま単騎の逃げに持ち込むことができたから、上手く落ち着かせることができたね。そのあとはレースの主導権を握って、最後まで脚を伸ばして粘り込むダイワらしい競馬。普通の馬だったらこの乗り方はできないけど、それをやってのけるんだから強い競馬をしたといえる。

メイショウサムソンは前回の有馬記念と同様に、スタートからユタカ(武豊騎手)が押して先行するカタチ。まだ反応が好調時に戻っていない感じで、道中も力みながら走っていた。勝負どころでも仕掛け気味に外から進出したから、最後は脚が止まってしまったね。もっと気温が上がってくれば昨年の天皇賞時のように変わってくるだろうし、今回は59キロという斤量も堪えたんだと思う。

3着に入ったアサクサキングスは調教でいい動きを見せていた通り、大幅な馬体増をものともせず堂々とした競馬を見せた。このプラス16キロは成長分だろうし、まだまだこの先が楽しみな馬。1度叩いたことで本番にはさらに良い状態で臨めるだろうね。

終始内々をロスなく通ったエイシンデピュティは、力を出し切って2着。鞍上の岩田は前にいたダイワを壁にして、勝負どころでもよく我慢できていたから、最後まで粘らせることができた。GI馬を相手によく頑張ったと思うよ。


一方で中山のメインのダービー卿CTは、外枠の馬が内枠の馬にフタをするようにかぶせたことで、1コーナーでは各馬が窮屈になって大渋滞。後ろの馬たちは行きたくても行けないゴチャついた感じになってしまい、結局前に行った3頭がそのままゴールまで粘り込んだ。

ペースと外枠に恵まれたとはいえ、1コーナーでスローペースになるとすぐに判断し、大外から果敢に先手を取ったノリ(横山典騎手)の乗り方は素晴らしかったね。レースだけを見ていれば、最初から最後まで着順があまり入れ替わらない平凡なレースに見えるかもしれないけど、こういう騎手の判断の差が出るレースは僕にとっては非常に面白い。「さすがはノリ」ってところを見せてくれたね。

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東京の方では、桜がもう散り始めているというニュースを聞いたけど、美浦は今が満開の時期。最近はホントに暖かくなってきて、朝早く起きてトレセンに行くのも苦にならなくなってきたよ(笑)。現役時代は少し寒いくらいの方が馬に乗っていて気持ちよかったけど、乗らなくなった今はやっぱりこのくらいがちょうどイイね。

さて今週は大阪杯。昨年のGI3勝馬ダイワスカーレットと、春秋天皇賞馬メイショウサムソンが参戦する。

ダイワスカーレットは体のつくりがひと回り大きくなって、調教でもとても迫力のある走り。今年の始動戦に予定していたフェブラリーSは目の外傷で回避したけど、全く関係ないと言っていいだろうね。56キロという斤量は他馬に比べて有利だし、目の外傷といっても、ちょっと休んだだけで済んだわけだから、走りには特に影響しないと思う。

対するメイショウサムソンは、有馬記念の時に比べると「だいぶ立て直してきたな」という印象。首を上手く使って走っているし、追い出してからの反応も非常に良かった。有馬記念のパドックでは覇気がなくて、厩務員に引っ張られて歩いているような感じだったけど、今回はそんなところはない。もともとの体型がポテッとしているから見極めづらい馬なんだけど、ここまでの過程を見る限り大丈夫じゃないかな。

そして、今回の追い切りで一番良く見えたのがアサクサキングス。いつも僕はこの馬の走りっていうのが良く見えないんだけど、今回は終いまでシッカリと脚を伸ばしていたし、動き以上に時計も出ていた。菊花賞以来となるものの、前脚の伸ばし方やトモの入りもいい。2000mという距離は短いかもしれないけど、状態自体はとてもいいと感じた。

ドリームパスポートは体を持て余している感じで、どれくらい絞れてくるかがカギとなりそう。でも反応はいいから、マサミ(松岡騎手)がこれをどう活かすかがポイント。インティライミは得意の距離で持ち前の鋭い決め手を繰り出すことができれば面白い。あと、エイシンデピュティも力的には上位に食い込んでもおかしくない存在だから注意したいところだね。

関東のメイン・ダービー卿CTは、キングストレイルがいい動きを見せていた。マルカシェンクも状態はなかなかだし、器用さがあるから立ち回りに苦労しないだろう。オーシャンエイプスは決め手に関してはメンバー随一。隼人(吉田隼騎手)のリザーブカードも、内枠からスムーズにレースを運べれば、チャンスは十分にあると思う。

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皆さんに報告が遅れてしまったけど、今週の土曜から僕がメインパーソナリティをつとめる競馬情報番組『ケイバdeブレイク』がスタートします。毎週土曜にBSフジで26:00から26:30までの30分。ちょっと遅い時間の放送だけど、一生懸命やるので応援よろしくお願いします(笑)。

追い切りの方は、朝一番に芝コースで追われたキングストレイルを見た。馬体に関してはピッタリと併せた調教だったからよく見えなかったんだけど、走りはレースに近いタイムでシッカリと動いていたから、状態は良さそうだね。この馬は中山コースで好成績を挙げているように、一瞬の脚が優れている。枠順が決まってないからまだ何とも言えないところだけど、この特長を発揮することができれば、今回は実績ある距離だし、好勝負できるんじゃないかな。

大阪杯に出走するドリームパスポートは、先週ビッシリやっていることあって、今日はポリトラックで馬なりの追い切り。ただ、まだちょっと体が立派すぎるというか、いい頃の首が下がる動きが戻ってこないんだよね。走る体というよりは見せる体になっている気がして、この馬本来のデキではないように感じた。なんか「もっとやれるはず」だと思っちゃうんだよね。

あとはウチパク(内田博騎手)が跨ったゴスホークケンの動きもチェックした。この馬らしくないと言っては失礼かもしれないけど(笑)、妙に落ち着いているのが気になったね。これが精神面の成長なら問題ないんだけど、デビューした時や朝日杯の頃はもっとうるさい面も見せていた馬だから、この落ち着きが良い方向に出るか、悪い方向に出てしまうか。出走を予定してる来週のニュージーランドTまで、動きを見ながら見極めたいところ。

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