坂井千明・プロフィール

坂井千明
元JRA騎手。現在は競馬番組キャスター(ケイバdeブレイク・BSフジなど)を始め新聞・雑誌で幅広く活躍中。また、乗馬学校、JRAイベントなどでの実地の騎乗指導にも力を入れている。

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坂井千明のコースの達人
元馬場委員長としてJRA全競馬場の改修に携わり培った知識が凝縮したコース本の決定版です。

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今週の東西重賞は、先週と同様に秋のGIレースとの関連性が高い。特に菊花賞トライアルの神戸新聞杯には、ダービーの上位3頭が出走するからしっかり見ておきたいレースだね。まずは、神戸新聞杯から話をしようかな。

多くの競馬ファンが注目しているのはダービー馬ディープスカイだと思うけど、追い切りを見た限りではギリギリ間に合わせた感じに見えた。陣営はこのレースの結果を踏まえて菊花賞に出すか天皇賞に出すか決めるみたいだから、今回は叩き台のつもりで臨むんじゃないかな。でも実績は申し分ないし、この馬なりの競馬ができる状態にはあると思う。

今週の追い切りで動きが良く見えたのはベンチャーナイン。体調がいいのか、すごく気持ちよさそうに走っていた。僕が追い切りを見た限りでは、この馬がイチ押しだね。

ダービーで3着だったブラックシェルの追い切りは、軽く流す程度で余裕を残した走りだった。この馬って熱くなりやすいタイプだから、一杯に仕上げると本番でかかっちゃう危険性がある。だから緩く追い切ったんだと思う。状態はいいけど、前走より太ってるかもしれないから当日は馬体重をチェックしたほうが良さそうだね。

ダービー2着のスマイルジャックは、調子が落ちているのかな。先週と比べると動きが少し固く見えた。でも、案外だった皐月賞を除けばどのレースも3着以内と走りが安定している馬だから、大崩れはないだろうね。

他ではヤマニンキングリーオウケンブルースリの動きが良かった。特にオウケンブルースリは距離も合いそうだから楽しみだね。本格化するのはまだ先だと思うけど、勢いがあるからここでも勝負になるんじゃないかな。


オールカマーのほうは、マツリダゴッホが引き続き順調。今週の追い切りはダートだったから少し動きが固く見えたんだけど、心配はいらないと思う。中山は合うし、自分の競馬をすれば大丈夫だね。

次に気になったのはマイネルキッツ。この馬は追い切りでの動きが前回よりも良くなっていた。レースでのポイントは位置取りだね。マツリダゴッホより前にいくとつぶされちゃうから、同馬をマークできる位置で折り合いをつけるんじゃないかな。その他ではミストラルクルーズアドマイヤタイトルも動きが良かった。シャドウゲイトもまずまずの動きで悪くはなかったよ。

人気を集めそうなエアシェイディは、まだ仕上がり途上みたいで反応が良くなかった。この馬の目標は先だし、今回は様子を見たほうが良さそう。トウショウシロッコは時計を出していたけど動きが固かった。調子が落ちているのかなぁ。

短距離戦線で中途半端な成績ばかりのキングストレイルがレース展開を左右しそう。道中もまれるのを嫌がる馬だから、後方に下げるか、ハナに立つか、極端な走りをするかもしれないね。展開の読みにくいレースだけど、マツリダゴッホが有利なのは変わらないだろうね。

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台風13号が関東地域に接近しているっていうニュースを見たんだけど、この台風はレースにも大きな影響を与えそうだね。阪神は大丈夫そうだけど問題は中山。昨日のブログで書いたマイネルチャールズは雨が苦手だと思うしね...。まぁ、そんなことを言っても天候は変わらないし、早速追い切りの話でもしていこうか。

1000万下の条件馬ダイワワイルドボアは追い切りで、ものすごく素軽い動きを見せていたね。体全体を使った走りで終いの脚は「ビュッ」と伸びていた。具合はかなりいいじゃないかな。今までやってきた相手と比べる一気に強くなるけど、調子の良さでどこまでカバーできるかだね。楽しみな1頭だと思うよ。

前走のラジオNIKKEI賞で僅差の3着に敗れたダイバーシティも調子が良さそうだ。追い切りの時計はあまり速くなかったんだけど、馬が走りたがっているという感じで、いい気配を見せていたよ。それにこの馬の走法を見ていると雨の降った馬場はこなせそうだしね。実績では劣るかも知れないけどチャンスは十分にあるんじゃないかな。

人気を集めそうなクリスタルウイングは僕には少し重く映った。当日の馬体重はシッカリとチェックしたほうがいいと思うよ。フサイチアソートは早い時計は出ていないんだけど、前回よりも調子は上がっているように見えたし、ここでも通用する力はあるんじゃないかな。実績馬タケミカヅチは坂路で追い切っていたんだけど、動きが少しかたく見えたね。堅実に走る馬でいいモノは持っていると思うんだけど、今回は少し割引きかな。とにかく、休み明けの馬も何頭かいるし、天候のこともある。予想するには結構難しいレースだよね。

阪神で行われるローズSは桜花賞馬レジネッタとオークス馬トールポピーが人気になりそうだけど、今回は1度使われているレジネッタのほうに分がありそうだね。追い切りの動きでもレジネッタの反応は本当に素晴らしかったし、折り合いもついていた。トールポピーもなかなかいい動きを見せていたんだけど、仕掛けた時の反応が少し鈍く見えた。ほんの少し、ワンテンポのことなんだけど、これがレースに影響することもあるからね。その他で動きが目に付いたのはメイショウベルーガサワヤカラスカルエアパスカルあたりかな。

レース展開はスタート次第ではあるけど、ダイワスピリット、エアパスカル、あたりがハナを切りそうだね。激しい先行争いをするとは思えないし、ペースはそんなに速くはならないんじゃないかな。人気のレジネッタは先行集団を見る形で、トールポピーはそれをマーク。レジネッタがどこで仕掛けるかが勝負のポイントになりそうで、それによって他の馬の着順も大きく変わりそうだね。馬場やペースのことを考えると、ある程度前に行けるベルーガ、ブラックあたりが有利なんだけどなぁ。

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今週は東西で3歳クラシックのトライアルレースが行われるけど、春の実績馬と夏の上がり馬の力関係を把握するためにシッカリとレースをチェックしないといけないね! 追い切りの話は明日たっぷりとするとして、今日は人気になりそうな馬の話をしていこうかな。

まず、セントライト記念のほうだけど、やっぱりマイネルチャールズが中心になるだろうね。前回は道中を4~5番手で追走する先行策をとったけど、あの乗り方で僕もいいと思う。というのも、この馬は終いの脚が切れるというより、ジリジリと伸びるタイプだからね。約3カ月ぶりの実戦となったことが影響したのか、洋芝が合わなかったのか、敗因はハッキリしないけど、古馬との対戦はこの馬にとっていい経験になったと思うよ。というのは、レースに行っての揉まれかたが3歳限定戦と古馬オープンとでは全然違うんだ。こういう場を踏むことで馬の精神面が大きく成長することがよくあるんだよ。前回の負けは絶対にムダじゃないし、この馬はこれからもまだまだ良くなっていくと思う。現時点でも高い能力を持っているけど、完成されるのはもう少し先になるかも知れないね。

今週、チャールズは美浦のポリトラックで追い切りを消化したんだけど、4コーナーで左手前に替えた時に、どこかぎこちない印象を受けた。春先には見られなかった動きだけに心配ではあるけど、動き自体は素晴らしいものだったよ。チャールズの他にも2~3頭ほど目を引いた馬がいたんだけど、詳しいことは明日話そうかな。

ローズSのほうは桜花賞馬レジネッタが人気になるだろうね。今回は1度叩かれて体調も上がっているように見えたし、コース、距離の条件もベスト。終いの脚がシッカリしている馬だから、大きく負けるようなことはないと思うけど、極端なスローペースはあまり歓迎できないだろうね。というのは、ペースが遅くなってしまうと前の馬を捉まえようと早めに動かなきゃいけなくなる。こうなった場合、どこで動くか鞍上の判断は本当に難しいんだ。今の阪神は前がなかなか止まらないし、かといって、外々を周って早めに動くと最後の詰めが甘くなるしね...。

どうやら、出走メンバーの特徴をシッカリと把握して、レース展開を読むことが大事になってきそうだね。今日はレジネッタの話しかできなかったけど、トールポピー、ブラックエンブレム、オディールといった有力馬の話は明日まで待てってよ。

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今週からいよいよサマーシリーズが開幕。函館ではサマースプリントシリーズの第1戦・函館スプリントSが行われるけど、賞金の他にシリーズ総合優勝馬にはボーナスが出るということもあってか、キッチリと仕上げてくる陣営もたくさんいるようだね。じゃあ、さっそく函館スプリントSの有力馬の話をしていこうか。

高松宮記念で惜しくも2着に敗れたキンシャサノキセキは、実績的にも人気を集めることになると思うけど、追い切りの内容に関しては少し不満。函館のダートコースで半マイルを強めに追われて、時計もそこそこ出ているし、終いの脚はシッカリと伸びていたけど、半マイルしか追われていないからね...。能力が高い馬というのは認めるけど、今回のキンシャサは僕にはあまりよく見えなかった。

前走のCBC賞で渋太く逃げ粘り、4着に入ったウエスタンビーナスは面白いんじゃないかな。前走は外にモタれていたけど、右回りの今回はその心配もなさそうだし、単騎で逃げられれば勝算あると思う。追い切りでもスムーズに折り合っていたし、動きも良く見えた。前々走のような鮮やかな逃げ切りがあっても不思議ではない。

2歳チャンピオンのゴスホークケンは動きが一変したね。終いの切れが抜群に良かったし、調子はかなり上向いてるんじゃないかな。いい頃のカリカリした面も出てきたようだしね。1200mなら前走のNHKマイルCで見せたスタートダッシュは活きてくると思うし、4キロ減って53キロになるのも大きな魅力だね。怖がりなところがある馬だから、馬込みをさけてすんなり先手が取れれば、3歳馬だけど十分にチャンスはあるんじゃないかな。

他にもスピニングノアールトウショウカレッジミリオンウェーブなどは動きが良く見えたし、調子は良さそうだね。十分に好勝負を演じられると思うよ。

福島のラジオNIKKEI賞は500万下、1000万下と2連勝中のタケショウオージが特に良く見えた。素質があって早くから期待されていた馬だったんだけど、気性がネックになって低迷。でも最近はだいぶ素直になってきたと感じるし、それが結果にも結びついている。初の重賞レースになるけど、能力的には十分に足りるだろうし、自分の力さえ出し切れば勝算はあると思うよ。

その他に動きが良く見えた馬は、ダイバーシティプロヴィナージュサブジェクトモンテクリスエスかな。軽ハンデのプロヴィナージュなんかは馬券的にも狙い目かもね。ダートでしか実績がない馬だけど、軽視はできない。日曜の福島は天候が崩れるみたいだし、当日どのような馬場状態かは入念にチェックした方が良さそう。

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競馬界の勢力図はよく西高東低といわれるけど、今週行われる宝塚記念も例外ではないね。アドマイヤムーンディープインパクトスイープトウショウ...と、これまで関西馬が8連勝中。今年もメイショウサムソンを大将格に関西馬が優勢にレースを進めそうだけど、僕としてはもう少し関東馬に頑張ってもらいたい...。まぁ、そんなことを嘆いても仕方ないので話を先に進めようか。

まずレース展開なんだけど、今年のメンバーを見渡すと何がなんでも逃げたいという馬がいないようだね。普通に考えれば、前走の金鯱賞で逃げ切り勝ちをしているエイシンデピュティが行くことになると思う。その後ろにアルナスラインアドマイヤフジアサクサキングスカンパニーらが続き、先行集団を形成する。メイショウサムソンはそれを見る形で追走するんじゃないかな。

スタート次第にはなるけど、新たなスタイルを身に付けたカンパニーが逃げることも考えられるね。というのは、乗り役がノリ(横山典)。彼はいろんなことを仕掛けてくるジョッキーだけに、どのような出方をしてくるか僕もすごく興味があるんだ。逃げる形になっても、うまくスムーズに運べれば力を出し切れると思うよ。

ペースはどの馬が逃げてもそんなに速くはならないだろうし、日曜日の阪神が雨ということもあって、時計の掛かる決着になるだろう。馬場が荒れてくると、跳びが大きいアルナスライン、終いの切れ味で勝負するアドマイヤオーラは少し厳しいかもしれない。逆に雨が降って面白そうな馬はグラスワンダー産駒のサクラメガワンダー。この馬はどうしても終いが甘くなるところがあって、瞬発力勝負では分が悪いけど、馬場が渋れば好勝負に持ち込める可能性がある。

恐らく1番人気になるメイショウサムソンも、荒れた馬場は苦にしないだろうね。昨日のブログでも書いたけど、追い切りで見せたダイナミックな動きは完全復活を予感させるものだったし、状態はかなりいいんじゃないかな。それに、前走から距離が5ハロン短縮されるのはサムソンにとって大きなプラスになると僕は思っている。

『自分から動いて競馬をつくり、他馬をねじ伏せる』これがサムソンの強みだし、この特徴を発揮できるのはやはり2000m前後。ユカタが乗るようになって終いの切れとか脚質に幅が出てきたし、今年のメンバー、そしてこの距離なら、サムソンが1歩リードしていると思う。あいにく天気は下り坂だけど、上半期のGI戦線を締めくくるグランプリレースだから、ファンが納得する好レースを見せてもらいたいね。

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普段街を歩いていても、みんな半袖で夏がもう目の前まで来ていることを感じるね。今日もジメジメとした天気で蒸し暑く、午後には雨も降ってきた。この時期になってくると夕立とかで天候も変わりやすいし、日曜日も雨が降るとの予報だから、マーメイドSは重馬場になることを考慮して予想した方が良さそうだね。

レース展開は最内枠に入った48キロのブローオブサンダーがハナを切り、その後ろにピースオブラヴホウショウループら軽量馬が先行するカタチになりそう。有力どころでは前走で短いところを使ったレインダンスザレマがこれに追走することになるのかな。まぁ、どういうカタチになるにせよ、どの騎手もベッラレイアを警戒した乗り方をせざるを得ないだろう。

昨日書かなかった馬のなかでは、ホウショウループのデキの良さが目立った。ここは格上挑戦だし実力的には劣るけど、鞍上は約10年ぶりに重賞を勝った上村。騎手にとって結果がついてくるのは大きくて、思い切った騎乗で持ち味をフルに活かすことができれば、51キロだし上位に食い込んでくる可能性もあるんじゃないかな。

ソリッドプラチナムは3歳時にこのレースを勝っているんだけど、まだちょっと良化が見られない。この馬は叩いて良くなっていくタイプなんだと思う。でも2000m前後の距離は合っているし、ある程度好位につけてスムーズにレースを運べればチャンスがあると思う。

とはいっても、この相手にベッラレイアが負けるようだと、この先は相当苦しくなってくるね。ベッラレイアの能力は頭ひとつ抜けていると思うし、トップハンデとはいえ56キロなら手頃な斤量。昨日も書いたけど、躍動感ある動きには好感が持てたし、1度レースを使われて実戦の感覚も戻っていると思う。だから巻き返しの可能性は高いと思うよ。

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今週の安田記念は香港馬が3頭の参戦。そのなかでも、現在5連勝中と勢いに乗るグッドババは注目だね。香港のマイルを1分33秒台で走るんだから馬場が硬くて走りやすい府中なら、もっと時計は短縮できると思う。だからあとはこの馬場に適応できるかということだけじゃないかな。

そのグッドババの調教は、軽めの内容でとても馬がリラックスしているように見えた。馬体も昨年来日したときよりも、ひと回り大きくなったように感じたし、それでいてスッキリと締まった馬体をしている。均整のとれた美しい馬で、仕草なんかを見てもかなり素直そう。ぜひ、ファンの方もパドックで見てほしいね。まぁ、見た目のいい馬が必ずしも強いってわけじゃないから、そこは勘違いしないでね(笑)。

一昨年の覇者・ブリッシュラックは、勝ったときと同じくゲートからの追い切りだった。これは実戦に近い内容で気合を注入するという意味では良い調教だったと思う。ただちょっと9歳になってズブさが出てきているから、ペースが比較的速くなる日本のレースではどうかな。能力はあるし、状態自体は良さそうなんだけどね。

日本馬の方では木曜追いだったスーパーホーネットの動きが際立っていたね。輸送を懸念して前走から美浦に滞在しての追い切りだったんだけど、坂路を楽に走って50秒8という時計は優秀。栗東よりも時計の出やすい美浦の坂路で追い切ったということもあるんだけど、それを差し引いてもいい動きに見えた。さすがは西の一流馬といった感じ。前回の勝ちっぷりは強かったし、あの競馬ができれば今回も好勝負できると思うよ。

そのほかではハイアーゲームも具合が良さそうだった。追い切りでは手綱を放しただけでスーッと伸びていたからね。マイルでの実績がない馬だけど、1800mで渋い勝ち方をしているように、展開さえ合えば上位に食い込む力は持っている。それに最近は少しずつ復調してきているから、狙ってみても面白いんじゃないかと思っている。

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昨日に引き続き、ダービーに出走する各馬の追い切りついて話していこうと思う。昨日は関西馬だけだったから、今日は関東馬について話していこう。

まずは、皐月賞で1番人気に推されたマサミ(松岡騎手)が乗るマイネルチャールズ。その皐月賞までの中間は、一旦放牧に出されて少しバタバタした感じがあった。だけど今回は、中間も放牧に出さずに厩舎でじっくりと調整。そのおかげか、カイ食いも良くバリバリ追われて状態が良さそうだ。精神面でもさらに落ち着きが出てきたように感じるし、良い仕上がりだと思う。

チャールズは中山で圧倒的な成績を残しているけど、僕は左回りも右回りも関係ないと思っている。たまたま、レースを使う時期の問題だったり、2000m前後のレースを選んで使っているうちに、中山のレースが多くなっただけなんじゃないかな。ただ、この馬の場合は蹄のかたちが重馬場向きとは言えないから、当日の天候と馬場次第といったところだろうね。

どんなメンバー相手でも力を発揮しているタケミカヅチは、今回も面白い存在になりそう。まだ1つしか勝っていないけど、どんな状況でも上位に食い込めるというのは実力がある証拠。最強の1勝馬かもしれない。皐月賞でもヨシトミ(柴田善騎手)が内をロスなくさばいて2着とレースセンスは抜群だし、折り合いもシッカリついていたから距離も持つだろう。状態についてもヨシトミが付きっきりで調教をつけて順調だし、手の内に入れている感もあるから今回も期待できると思うよ。

気性難が災いして皐月賞で惨敗したショウナンアルバは、調教を見る限りではだいぶ大人になってきていると感じた。だけど、レースに行ってこの落ち着きが保てるか。レースと調教は別物だし、今回は何と言ってもダービーだからね。上手く道中で遊ぶというか、フワッという感じで走れれば距離も持つのだろうけど、皐月賞の時よりも動きが硬いところもある。この馬の場合は当日の落ち着き具合がポイントになるだろう。

トライアルのプリンシパルSを制したベンチャーナイン。その前回はしまい一気の末脚で勝って、この中間も体調など良い感じだね。レースの流れに左右される競馬しかできないのが難点だけど、京成杯で2着になった時よりも折り合いはつくようになってきている。それに馬が心身ともに大人になってきているから、展開次第でチャンスはありそう。

青葉賞2着のクリスタルウイングは自在性のあるいい馬。前回は4コーナーで内と外の差が出て2着だったけど、勝ったアドマイヤコマンドに負けないくらい強い競馬をしている。距離は前回経験しているし、流れに沿った競馬ができるのも強味。血統馬だし、どこまでやれるか注目したいね。

恐らく展開はアグネススターチが思い切って逃げて、それにスマイルジャックレッツゴーキリシマが続く流れになると思う。ペースもそんなに速くはならないだろうけど、問題はこの雨が馬場にどのように影響するか。重や稍重っていうのは、あくまでも水分量という数値で、馬が実際に受ける感覚とは違うものなんだ。だからダービーを当てるためには、当日に馬場の傾向を見てから予想した方がいいんじゃないかな。

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桜花賞を振り返ってみても「いいなっ!」という馬が見当たらない今年の3歳牝馬世代。だいたい桜花賞が終わってオークスの時期になれば、各馬の能力の差がわかってくるものなんだけど、今回はホントに混沌としているというか、横一線という感じ。でもそれだけに、展開や各馬の状態・鞍上の乗り方次第で結果も変わってくるだろうから、見応えのあるレースにはなりそうだね。

状態という面では、昨日このブログで挙げたレジネッタが一番だと思う。だけど、桜花賞では掛かりながら追走する場面が見られたから、状態は良くても距離適性というところで少し不安がある。

関東では初GIを目指す田村厩舎のソーマジックレッドアゲートの動きが良かった。ソーマジックは桜花賞でタフな流れのなかでも、最後までシッカリとした伸びを披露。また、直線で前がふさがる不利がありながらも、集中力を切らさず頑張っていた点は好感が持てるね。

レッドアゲートもポリトラックで馬なりの追い切りだったけど、力強い走りは印象的だった。前走を見る限り掛かるところもなくて、距離に関してもある程度こなせそうな雰囲気を持っているから期待できる。

多少展開が向かなくても、決め手という部分で強味があるのはリトルアマポーラ。前走の桜花賞では出遅れて、直線で大外を回りながらも掲示板を確保したんだから能力は高い。でもペースが極端に遅くなったり、前回みたいに大幅に距離をロスしてでも勝つほどの力がないのも確か。実績があるといってもマイルだけだし、この馬も他の馬同様に距離に不安を残していると思う。

前走からの上積みという点では、マサミ(松岡騎手)が乗るブラックエンブレムだろうね。前回はまともに追い切りをしないままレースに挑んでいたから、結果は度外視していいし、今回はシッカリ調教を積んでいるからね。一変するとしたらこの馬かもしれないよ。

たぶんレースの流れとしては、エアパスカルカレイジャスミンが引っ張る流れになると思う。カレイジャスミンのヨシトミ(柴田善騎手)は競りかけられても行くタイプではないから、エアがハナを切る可能性が高いと言える。まぁ、どの馬が行くにしろ、2400mで3歳牝馬に無理をさせる騎手もいないだろうから、スローペースになることを頭に入れて予想をすればいいんじゃないかな。

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2008年5月16日

ウオッカの前走を見る限り、7、8割でのデキでも勝ってしまうんじゃないかと思ってしまう。掛かる点がこの馬のウィークポイントだけど、マイルの速い流れならそれは問題なさそうだからね。帰国初戦とはいえ、追い切りもソツなくこなしたし、併せた相手を抜いたあとにフワッとするところはいつものこと。この馬が自分の競馬をすれば、僕は能力で押し切ってしまうんじゃないかと見ている。

あとは、久々を感じさせないベッラレイアも良いね。直前の追い切りは体全体を使った動きで、最後まで走りが変わらなかった。体つきもいい具合にフックラしていて、体調も良さそう。切れ味だけなら前の馬をまとめて交わすだけの能力を持った馬だから、ハマる可能性は低くないと思う。

ただ、このレースで騎乗する乗り役たちは当然、1番人気になることが予想されるウオッカをマークする。だからウオッカを牽制しすぎて他の馬たちの仕掛けが遅れることになれば、先行集団にもチャンスが出てくると思う。ウオッカに乗るユタカ(武豊騎手)は我慢して末脚を溜めるタイプの騎手だから、そういうことも頭に置いておいた方がいいんじゃないかな。

今回のメンバーでいえば内枠に入ったローブデコルテエイジアンウインズ。この2頭は周りを見ながら先行できる自在性を持つ馬だから、展開によっては粘ることも考えられる。ローブデコルテは差しも先行もできるタイプで、ペースによって違う競馬ができるのが強味。もともとマイルを得意としている馬だし、シャドーロールをつけて走りに集中している様子もあるから怖い存在だね。エイジアンウインズは阪神牝馬Sを逃げ切ったといっても評価が低いから、スンナリ行かせたら怖い。決して派手さはないけど、渋太いあの末脚は東京で活きそうだし、状態も引き続き良いから注意したいところ。

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東京マイルというのは、他の競馬場のマイルコースと違って小細工が通用しづらい。というのは騎手がどれだけ上手く乗っても、スプリントや1400mを得意としている馬が東京マイルを乗り切るというのは難しいということ。

NHKマイルCの歴代の勝ち馬を見てもわかるように、1600m以上で結果を残していた馬がこのレースを制していることからもそれは明らか。直線にダラダラとした坂があって、登り切ったあとも残りが200m以上もある。これがスピードや素質だけでは乗り切れない東京のマイルの難しさであり、小細工が通用しづらい部分だと僕は思う。

そういう点でスプリングソングは、父サクラバクシンオーで血統的に少し不安が残る。3戦3勝と無敗でここまで来ているけど、体つきからも短いところの方が合いそうな感じを受けるからね。でも、追い切り自体はビッシリ追っていて良かったし、中1週で使えるというのは状態が良いからだと思う。この状態の良さでどこまで勝負できるかだね。

ファルコンSを豪快な追い込みで勝ったダノンゴーゴーも、好時計をマークして最後まで脚色が衰えず良い追い切りをしていた。ただ、この馬も1200mでしか実績がないのが気になる。直線の長い東京に替わってどれだけ持ち味を活かせるかがポイントになりそう。


レース展開を考えると、まずスタートでダンツキッスイが逃げるか、他の馬が行くかでだいぶ流れが変わってくる。ダンツが行けば当然ペースは平均より速めになって、後ろに待機する馬に有利な展開になる。他の馬がハナを切るようだと、スローに落ち着いて直線の瞬発力勝負になると思う。

今回のメンバーを見ると切れる脚を持つ馬と、ジリっぽい脚を使う馬がハッキリしている部分もあるから、ある程度展開を読んだり、最初に話した距離適性を考えて馬を絞り込んでいけば、予想もしやすくなるんじゃないかな。

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今日は昨日話した馬に加えて、木曜日に追い切りを行った馬についてお伝えしていこう。水曜日に追い切られた馬に比べて、木曜追いの馬はどの馬も良く見えた。

昔は若さがあったアドマイヤモナークもだいぶ精神面が大人になってきて、いい内容の追い切りをしていた。ゆったりと流すように6ハロンから入って、リラックスしながらも気合いが乗った走り。無駄な力を使わずにちゃんと折り合いがついていたのが良かったね。

アサクサキングスは先週強めにやって、今週は終いだけ追うという内容で順調さが窺える。準備万端といった感じ。動きもさらに力強さが出てきて「充実してるな」って感じたし、ひと叩きされたことで馬体もいい具合に締まってきている。


レースは恐らく、ホクトスルタンアドマイヤメインが逃げる展開で、アサクサキングスアドマイヤジュピタメイショウサムソンがその後ろに控えることになると思う。逃げ馬のどちらかが単騎で行ってスローペースに落とすことになれば、その馬が有利な流れになるだろうし、引きつけて逃げることになれば、直線のヨーイドンの競馬になるだろう。

とにかく距離が長いぶん仕掛けどころがポイントだし、騎手同士の駆け引きがより重要になってくる。特に今回の天皇賞はどの馬に乗る騎手もチャンスが十分にあると思っているだろうから、ミスをしないことが結果を出すための近道といえるかもしれない。

ユタカ(武豊騎手)、アンカツ(安藤勝騎手)、ノリ(横山典騎手)、シンジ(藤田騎手)、四位、岩田、ウチパク(内田博騎手)。どの騎手も上手いから、馬の走りだけではなく展開を読む力や判断など、騎手の乗り方を見てほしい。

まだレースまで2日あるけど、僕は今からとても楽しみにしているんだ。

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2008年4月25日

今週から東京・京都が開幕。今日は水曜日にお伝えできなかった、フローラSとアンタレスSに出走する各馬の追い切りについて話して行こうと思う。まずはオークストライアル・フローラSから。

このレースに出走する馬のなかで1番良く見えたのはカイゼリンだね。動きに非常に余裕があって、併せた相手を無理なく追走している調教内容は、とても具合が良さそうに映った。未勝利、500万と連勝しているだけのことはあるね。

レッドアゲートも状態が良さそう。寒い時期はカイ食いも細くて、この馬本来のデキには程遠いものだったけど、暖かくなって馬体に張りが出てきたし、調教内容もだんだん良くなってきている。体調面とかがだいぶ安定してきたんじゃないかな。

人気になりそうなシングライクバードも、最後までシッカリとした脚どりで良い仕上がり。この馬はフラワーCを3着で一瞬の脚はないけど、最後までジリジリとした伸び脚は、直線の長い東京で活きそうなものだった。距離が延びても問題のない走りをしている。

なんかみんな良いコメントになっちゃうけど、ユキチャンも良い動きをしていたね。この馬の渋太さは東京で活きそうな感じもする。だけど、あんまり強い調教をこなしてないのが心配。この稽古内容で当日、体重が減っていたら馬体の仕上がりが良くても、体調はあまり良くないのかもしれないから、気を付けた方がいいかもね。

あと今週は開幕週で馬場がいいから、内・外どこを通っても同じ。そういうことを考えると、距離のロスをなくそうとして内側のポジション争いが激化するだろうね。今年は各馬の能力差がない世代だから、そのなかでも内でジッとして我慢できる馬が、混戦状態のなかを抜け出してくると思うよ。

アンタレスSの方で良く見えたのはゲイルバニヤン。準オープンを勝ったばかりだけど、体全体を使った良い走りをしている。特に最後の手綱を持ち替えてからの反応が抜群。3連勝中と勢いもあるし、そのまま勝つことも考えられるよ。

条件や展開的なことを考えるとフィフティーワナーもいいんじゃないかな。斤量は前走より2キロ軽くなるし、有力どころに差し馬が多いことを考えると、展開的にも恵まれる感じがする。隼人(吉田隼騎手)が乗って勝った仁川Sはホントに強いと思ったし、本調子に戻った今なら良いレースをしてくれると思う。

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木曜の昼に降り出した雨が、今日も止むことなく降り続けている。今年の3歳世代はホントに実力が拮抗した混戦模様。だから、この雨による馬場状態が皐月賞の結果を左右することになりそうだね。あとは当日、レースの時刻までにどこまで回復するか。今日は出走各馬の道悪適性について話そうと思う。

まずはマイネルチャールズ。中山2000mで3つ勝っていることもあり恐らく人気になるのだろうけど、この馬は蹄が大きいからノメるような馬場は上手くないかもしれない。ただ弥生賞後に短期放牧に出て、馬体はフックラと回復しているし、体調も前走以上に良い。それに今回は得意としてる条件だから、そのあたりでどこまでやれるかだろう。

ブラックシェルは蹄に問題はないんだけど、前脚を投げ出すような跳びが大きい走り方。だから馬場が荒れてどうなるかだね。過去にホープフルSで稍重の経験はあるけど、それ以上に悪くなった馬場でのレースをしていない。もしかしたら滑る馬場に脚をとられてしまう可能性もある。

逆に「重馬場が上手そうだな」と思うのがキャプテントゥーレ。この馬の走り方は前脚をかき込むような走りで、馬場に関係なく自分の力を発揮できそうな感じがする。状態自体も坂路で最後までシッカリと脚を伸ばした絶好の動きをしていたし、他の馬が荒れた馬場に苦しむようならチャンスがあるんじゃないかな。

ショウナンアルバも重馬場で走りそうだね。この馬の場合は首が高い走りで、前脚を地面に叩きつける独特の走り。こういう走りをする馬は僕の経験上、道悪に強い馬が多いんだよね。大外枠に入ったことで、掛かってしまうことを懸念する人もいるかもしれないけど、逆にゴチャつかないでスムーズに流れに乗れる可能性もあるから、この枠の方がいい方向に出るんじゃないかとも思っているんだ。

その他で僕の目から見て重馬場に強そうなのは、スズジュピターフサイチアソートタケミカヅチサブジェクト。上記で挙げた馬よりは人気もないだろうから、狙ってみても面白いんじゃないかな。

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2008年4月11日

桜花賞に出走する馬の追い切りを見て「1番良い動き」と思ったのは、意外かもしれないんだけど、人気薄でフィリーズレビューを勝ったマイネレーツェルなんだ。全身バネのような走りで、体全体を使ったダイナミックなフォーム。体が小さい馬なんだけど、それを感じさせないくらい大きく見せていた。2週続けて強い稽古をするぐらい体調もいいし、メンバー的にも前でレースを進めたい馬も多いから、ひょっとしたらここでも一発があるかもしれないね。

ソーマジックも順調かつ良い動きを見せていた。後藤が「右肩上がりに良くなってきている」と言うだけのことはある。問題はこれまで強い相手と競馬をしたことがないということだけ。いろんなペースのレースを経験していて、そこで3連勝しているんだから能力はあると思うよ。

尾っぽを上げて独特の走りをするリトルアマポーラは、走ること以外に余分な力が入っていながら、調教であれだけの時計を出すんだから素質を感じる。もちろん今回もチャンスがあるんだけど、この先リラックスして走れるようになれば、もっと楽しみな馬だよね。前走は直線が長い東京だったから最後方からの競馬だったけど、今度は阪神だし違う競馬をすることも考えられる。

週ごとに状態が上向いているオディールは、先週も先々週も坂路で追い切り。前回はスタートが悪かったのをいい機会に、アンカツ(安藤勝騎手)が競馬を覚えさせるような乗り方をしていた。だから、この競馬が本番で活きてくる感じがする。前回はペースに関係なく抑える競馬をしたけど、今回はペースに合わせた乗り方をアンカツはすると思う。

2歳女王のトールポピーは併せる稽古で、ハミ噛んで走る気マンマンの動きだった。昔は併せた相手の前に出すと気を抜くところがあったけど、最近は抜け出してから少しフワッとする程度になったから、期待できるんじゃないかな。ジリジリと長くいい脚を使う馬だから、僕が乗るんであれば前めのポジションでレースを進めるだろう。

ポルトフィーノの調教は前半から速い時計を出していた。1頭で走ると伸び伸びとした素晴らしい走り方をする。けど、併せると燃えすぎるというか、力んで走ってしまうところがあるから、それをユタカ(武豊騎手)がどうコントロールするかに注目したい。

ブラックエンブレムは自由。というのは、展開的にどこからでも動ける馬だということ。前走は1800mだったから掛かり気味だったけど、今度はマイルだからちょうどいいペースになると思う。栗東に行ってから追い切りをやらないというのは、精神的にはいいのかもしれない。けど、肉体的には決してプラスとは言えないから、これがレースでどう出るかだね。

土曜日のニュージーランドTには、牡馬の2歳チャンピオン・ゴスホークケンが登場。先週は落ち着いていて「ゴスホークらしくない」って言ったけど、それに比べるとだいぶ覇気が出てきて、いい動きをするようになった。久々だから馬体もひと回り成長したと感じたし、太め感なく調整されていると感じたよ。

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東京の方では、桜がもう散り始めているというニュースを聞いたけど、美浦は今が満開の時期。最近はホントに暖かくなってきて、朝早く起きてトレセンに行くのも苦にならなくなってきたよ(笑)。現役時代は少し寒いくらいの方が馬に乗っていて気持ちよかったけど、乗らなくなった今はやっぱりこのくらいがちょうどイイね。

さて今週は大阪杯。昨年のGI3勝馬ダイワスカーレットと、春秋天皇賞馬メイショウサムソンが参戦する。

ダイワスカーレットは体のつくりがひと回り大きくなって、調教でもとても迫力のある走り。今年の始動戦に予定していたフェブラリーSは目の外傷で回避したけど、全く関係ないと言っていいだろうね。56キロという斤量は他馬に比べて有利だし、目の外傷といっても、ちょっと休んだだけで済んだわけだから、走りには特に影響しないと思う。

対するメイショウサムソンは、有馬記念の時に比べると「だいぶ立て直してきたな」という印象。首を上手く使って走っているし、追い出してからの反応も非常に良かった。有馬記念のパドックでは覇気がなくて、厩務員に引っ張られて歩いているような感じだったけど、今回はそんなところはない。もともとの体型がポテッとしているから見極めづらい馬なんだけど、ここまでの過程を見る限り大丈夫じゃないかな。

そして、今回の追い切りで一番良く見えたのがアサクサキングス。いつも僕はこの馬の走りっていうのが良く見えないんだけど、今回は終いまでシッカリと脚を伸ばしていたし、動き以上に時計も出ていた。菊花賞以来となるものの、前脚の伸ばし方やトモの入りもいい。2000mという距離は短いかもしれないけど、状態自体はとてもいいと感じた。

ドリームパスポートは体を持て余している感じで、どれくらい絞れてくるかがカギとなりそう。でも反応はいいから、マサミ(松岡騎手)がこれをどう活かすかがポイント。インティライミは得意の距離で持ち前の鋭い決め手を繰り出すことができれば面白い。あと、エイシンデピュティも力的には上位に食い込んでもおかしくない存在だから注意したいところだね。

関東のメイン・ダービー卿CTは、キングストレイルがいい動きを見せていた。マルカシェンクも状態はなかなかだし、器用さがあるから立ち回りに苦労しないだろう。オーシャンエイプスは決め手に関してはメンバー随一。隼人(吉田隼騎手)のリザーブカードも、内枠からスムーズにレースを運べれば、チャンスは十分にあると思う。

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毎年、春の中京開催最終週に行われる高松宮記念は、内側の馬場がボコボコで外枠の差し馬有利の傾向がある。だけど今年は、内側を通っても粘っているレースが目立っていて、馬場は雨が降らない限り内枠が有利だろうね。

そんななか1枠1番に入ったスズカフェニックス。前回の阪急杯は強気の競馬で、先行してレースを運ぶことができた。その競馬は今回の条件で活かせるし、斤量が59キロから57キロになるのも魅力。今回はユーイチ(福永騎手)に乗り替わりだけど、先行するのが得意な騎手だし、この内枠を最大限に活かす競馬ができると思う。調教の動きに関しても、手足をよく伸ばしたフットワークでトモに力が入っている良い走り。それだけ馬も前向きになっているということだから、状態に関しては「言うことなし」という感じ。

マイルCS以来となるスーパーホーネットもいい動きしていたね。終いまでシッカリと脚を伸ばしていて、久々を感じさせないものだった。ただ、この馬の場合はレース間隔があいているから、当日のパドックで歩様と馬体重をチェックした方がいいかもしれない。

スタートからハイラップで飛ばしたキンシャサノキセキの調教は、短距離を意識した内容で好感が持てた。マイルや1400mのペースだと掛かるところがあって、最近はパッとしない成績が続いているけど、折り合いをあまり考えずに走れる1200mはいい。中間に挫石があったとはいっても、陣営が出走すると判断したんだし、鉄橋蹄鉄をうって蹄を保護しているから力を発揮できる状態だと思う。でも雨が降った場合、鉄橋蹄鉄だと滑りやすくなるから注意したい。

連勝中のファイングレインは競馬に行って、粘り・渋太さがある馬。展開に助けが多少必要だけど、先行集団が息を入れられないような、ゴチャつく展開になれば面白い存在。

ローレルゲレイロはスピードに任せた競馬が合っている。そのぶん外枠は、今の馬場を考えれば割引だけど、具合は良さそうだし、外から内の馬を上手くかぶせることができれば、チャンスは十分にあると思う。

直前の追い切りで気配が良かったのは、スズカフェニックススーパーホーネットペールギュントプレミアムボックス。展開的に面白そうなのは、スズカフェニックスプレミアムボックスキンシャサノキセキあたりだね。

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2008年3月21日

水曜日のブログで、スプリングSに出走するショウナンアルバアポロドルチェアイティトップの話をしたから、今日はその続きを話そうと思う。

まずは、隼人が栗東まで感触を確かめに行ったドリームシグナル。この馬はもともとマイルがベストだと思うんだけど、素直な馬で掛かるところがないから、ジッとしていれば1ハロン延びても問題なさそう。状態に関しても、坂路で50秒台を出しているほど好調。コーナーが2つしかない1800mと違って、今回はコーナーが4つあって息も持つだろうから、いいところまで行けるんじゃないかな。

前回から変わってきたな、と感じたのはサダムイダテンだね。前走は輸送や雪の影響とかで、かなり神経をすり減らしていたんだと思う。今週の追い切りでは、筋肉に張りのあるいい馬体に仕上がっていたし、明らかに動きも良くなってきている。輸送を無事にクリアできれば、今回はいい勝負ができると思うよ。

アサクサダンディは、ここまで強い相手にいい競馬をしてきている。時計も持っているし、中間も順調に調整されて具合はいい。今の中山コースは見た目以上に荒れているから、この馬のように、いつも差のない競馬ができる馬には向いていると思う。

あと、アサクサと同じような理由で面白いと思うのが、スマイルジャックシンワラヴ。スマイルは「ここが良い」というのがない馬だけど、競馬自体にムラがないし安定している。シンワラヴも前走はダートとはいえ、勝負強い勝ち方が印象的。今回は相手が強いけど、それなりに走ってきそうな馬だよね。

前走、きさらぎ賞を勝ったレインボーペガサスは、少し乗り方が難しい馬。前走はペリエがスタートからガッチリ抑えて、ホントに上手く乗っていた。この経験をここでも活かせるかが大きなポイント。これを活かすことができれば、もちろん上位争いに加わってくる能力は持っているよ。

総括すると、調教で良かったのは、ショウナンアルバレインボーペガサスサダムイダテンドリームシグナルアサクサダンディシンワラヴスマイルジャックについては、先行したカタチで落ち着いて乗れる馬だから、展開・条件的に面白そうだね。

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2008年3月14日

先週のチューリップ賞に続き、今週も桜花賞のトライアル・フィリーズレビューが行われる。このレースには、本番にどう繋げるか注目したい馬が何頭か出走するね。

まずはスピード抜群のエイムアットビップ。ユーイチ(福永騎手)に話を聞いたわけではないから何とも言えないところだけど、前回の阪神JFで抑えて3着に入った内容が、ここでどう活かせるかをまず見たい。なぜなら前回の競馬は、自分から意図的に抑えたのか、他馬に押さえ込まれたことで、たまたま控えることができたのかが、とても重要なところだから。

この馬がちゃんと折り合うことができれば、スピードがさらに活きるだろうし、本番に向けての好材料にもなる。1400mで掛かるようじゃ、さらに相手が強くなるマイルの桜花賞では、全く競馬にはならないとも思うしね。

昇級戦となるミゼリコルデは、ダート戦を勝ち上がってきたとはいえ、前回の勝ちっぷりがとても良かった。まだダート馬だと決め付けるのは早いと思うし、ここで狙ってみても面白いんじゃないかな。

エーソングフォーは底力があって、安定感があるのも強味。これまでのレースでも、それなりの相手と戦ってきて結果を出しているんだから、なかなか力があると思うよ。ハナにこだわる必要もなく、いろいろな競馬ができそうなのは大きな武器だろう。この馬もここでどんな競馬をするのか、シッカリと見たい。

「稽古の動きがいいな」と思ったのはレジネッタ。しまい重点の内容で、追い出してからの反応もなかなか。連勝した時のいい状態を取り戻している。

あとはエイシンパンサーペプチドルビーかな。エイシンは前走ダートで勝ったけど、掛かるところがある馬だから1400mの流れは合いそう。ペプチドはスピードがあるし、まだ底を見せていない馬。あとは距離と実戦感覚だけだから、チャンスはあると思っている。


中山牝馬Sは、知り合いの助手が「状態がいい」と話しているニシノマナムスメと、水曜日に前走以上のデキだと感じたハロースピード。あとはやっぱりGI2着の実績が光るレインダンスだね。かなり堅い見解になってしまったけど(笑)、この3頭に注目しているよ。

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2008年3月 7日

今週は本番・皐月賞と同じ舞台、同じ距離で行われる弥生賞。今年の3歳牡馬路線は抜けた存在がいないから、ここでの戦いぶりはホントに注目だね。

開幕したばかりの中山なんだけど、ここまでのレースを見ていると、馬場は結構荒れている感じがする。でもこれは、持ち時計のないマイネルチャールズにとってはプラス。時計勝負になるのを避けられるのはもちろん、持ち前の根性が活かせそうだからね。仕上がりに関しても申し分ないくらいだから、ここも好勝負可能だと思う。あとは当日の気配次第。パドックは注意して見たいところ。

フサイチアソートは水曜日にも書いたとおり、馬体がひと回り大きくなった印象。血統的に父トワイニングで距離が微妙と言われているけど、レースを見る限りはそんな感じは受けない。母父のサンデーの影響が大きいんだろうね。まぁ、調教の動き自体は良かったから期待できるよ。

前走は体が太めでカリカリしていたブラックシェル。きさらぎ賞は出遅れて後方からの競馬で、流れもスローと展開が合わなかった。まだ見直すことができる。この馬の状態が良い時は落ち着いているから、これも当日のパドックや返し馬を参考にすれば、見極めることができるんじゃないかな。

共同通信杯は6着だったホッカイカンティも、まだまだこんなもんじゃないと思っている。あのレースは勝ちに行ってのものだし、馬の実力で負けたとは感じない。仕掛けのタイミングに気を付けて上手く立ち回ることができれば、今回もチャンスは十分にある。

あとはスズジュピターアインラクスタケミカヅチあたりじゃないかな。タケミカヅチはスタートの出が悪いところがあるけど、いつも自分の力を安定して発揮できている。この馬も乗り方次第では、いいところまで行ける力を持っていると思う。


今日は日曜の中京記念にハイアーゲームで挑むパク(田中博騎手)と作戦会議。レースのVTRを見ながらいろんな話をして、アイツもやる気十分だった。乗り方もどんどん上手くなってきているし、今回は大きなチャンスだからぜひ頑張ってほしい。

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今週の関東のメインは中山記念。早速、出走する各馬について話そう。

まずは前走、念願の重賞制覇を果たしたエアシェイディ。この馬はもう順調そのものだね。この前の勝ち方からも本格化したと思う。1800mという距離も合うし、今回は前に行く馬が多いから、展開的にもレースがしやすいだろうね。

陣営が「馬場が良いと全然違う」と話していたチョウサンは、併せ馬で意欲的な調教をしていた。多少、他力本願な部分はあるけど、開幕週の馬場は合うから、毎日王冠の時にみたいにジッとしていれば、持ち味を十分に発揮できるんじゃないかな。

リキッドノーツは前回(東京新聞杯)ハマったね。今回もテンが忙しい競馬になりそうなだけに、ゴチャついてくればチャンスはある。状態に関しては、前走と変わらず良いよ。

カンパニーは中山コースに合うかどうか、わからない部分はある。だけどその点は、中山を熟知しているノリ(横山典騎手)がカバーしてくると思うよ。コーナーリングにしろ、何にしろ上手いからね。決め打ちもできるタイプのジョッキーだから期待できる。

香港から帰ってきて最初のレースとなるコンゴウリキシオー。実力的には問題ないんだけど、行く馬が多いから、展開がどうなるかがポイント。ペース判断を誤らなければ、という感じかな。

どんな競馬でもできるマルカシェンクは、相手の出方をうかがって乗れる。これは大きな強味だよ。渋太いところもあるし、この馬の競馬、この馬に合う動き出し、それができるようなら、いい勝負ができるだろうね。

アサカディフィートは歳のわりに若い動きをする。奥手といえばそうなんだけど、歳をとると疲れが溜まりやすくなって、馬体や歩様に出やすい。だから、当日のパドックでチェックする必要がありそう。歳をとって疲れが溜まりやすくなったり、体の回復が遅れるというのは、人間と一緒。

関西のメインは阪急杯。

スズカフェニックスは前にも言ったかもしれないけど、1400mが一番合っていると思う。阪神コースのこの距離は毎回いい競馬ができているしね。少し距離が長いと思ったマイルCSの時も、折り合っていたし成長を見せている。ただ、57キロから59キロというのはマイナス。短距離のプラス2キロがどう響くかだね。

いつも楽な手応えで追い切られているキンシャサンキセキ。56キロは魅力、この馬も1400mは合っている。折り合いに関しては全く問題ないよ。

あとはローレルゲレイロローブデコルテフサイチリシャールあたりかな。ローブデコルテはオークスを勝ったことで2000m前後を使っていたけど、もともと僕は短距離馬だと思っている。ここでの復活もあるかもしれないね。

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今週末はいよいよ、今年最初のGI・フェブラリーS。初ダートを試みたダイワスカーレットの回避は残念だけど、それを感じさせないくらいのメンバーが揃ったから、見応えある1戦になるだろうね。

まずは注目のヴァーミリアン。これはもう、実力的に距離どうのこうのは関係ない。2000mの小回りなんかでも、ユタカ(武豊騎手)がなだめているくらいだから大丈夫だと思う。鉄砲も効くタイプだしね。ただ、水曜日の追い切りでの動きが、少し重そうだったのは気掛かりかな。そのあたりは当日の体重に気をつけたいところ。

フィールドルージュはノリ(横山典騎手)に合う感じの馬だね。JCダートは完璧に乗って2着で、実力的にヴァーミリアンには劣るけど、体調面など中間に問題はないし、順調にきている点は魅力。

ダイワスカーレットの回避で、ギリギリ出走が叶ったドラゴンファイヤー。この馬は直線でトボけるところがある馬。でも、追い出してから遊ばせない乗り方ができるアンカツ(安藤勝騎手)に替わったのは、かなり面白いと思う。

一瞬の切れならこの相手でも上位のメイショウトウコン。自分でレースを作れないぶん、そこそこの成績は挙げているけど、この相手には「自分でレースを作れない」という弱みが大きいんじゃないかな。
追い込み馬は東京コースで有利と思われがち。同じ追い込みでも「長くいい脚を使うタイプ」なら、その考えでいいんだけど、「一瞬の切れを活かすタイプ」は直線に入るとエンジンがかかってしまって、脚を溜められずに、その長所が殺されてしまうんだ。

去年1番人気だったブルーコンコルドは、最近はいい頃の勢いがないけど、1番距離の合うところに戻った。マイルなら見直してもいいだろうね。

ワイルドワンダーは、体重を戻すために中間は軽めの調整だったけど、動き自体は悪くない。前走、不良馬場でも追い込んで結果を出しているように、この馬は確実に力をつけてきている。掛かるところがある馬だけど、マイルの流れなら問題ないよ。

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2008年2月15日

2月14日はバレンタインデー。この日は僕の誕生日でもあったんだ。いつまでも気持ちは若いままでいるけど、今回で57歳。数字を聞くと年をとったな~って思うね(笑)。そんな昨日は、若手の騎手たちが僕のために誕生会を開いてくれたんだ。

「今日は競馬の話は抜きでいこう」と始まった会だったけど、結局は競馬の話になっちゃったね。でもそれは、みんな競馬のことを真剣に考えているからだし、それだけ情熱を持って取り組んでいる証拠だから、僕は本当に嬉しかった。これからも、この子たちのために頑張って教えていこうと、改めて思ったね。

さて、今週は東京でダイヤモンドS。

このメンバーなら、アドマイヤモナークが押し切る力を持っていると思う。でも、この馬は気の悪さがあって、掛かるところもある馬だから、3400mという距離では微妙なところ。アンカツ(安藤勝騎手)は道中、折り合いに専念して直線だけの競馬をさせると思うけど、レースを止めてしまう部分もあるから、絶対的な存在とまではいかないだろう。

前走で久々の勝利を挙げたコンラッドは、ここ最近いい稽古をしている。これも脚元に負担のかからないニューポリトラックのおかげ。前までは、そーっと調教していたのが、今ではバリバリ追い切りをこなしているからね。もともと能力のある馬だし、期待できるんじゃないかな。

ブラックアルタイルの追い切りは、ちょっと疲れが残っている感じだった。陣営も軽めのメニューで調整していたけど、この馬も掛かるところがあるから、ちょっと心配だね。

面白いと思うのは、展開的に恵まれそうなマンハッタンスカイと、距離が延びて良さそうなラムタラプリンス。これといって逃げる馬がいないから、マンハッタンは単騎で行って、渋太く粘れればチャンスがある。ラムタラプリンスの方は、条件馬で決め手に欠けるところがあるけど、51キロは有利な斤量だし、長くいい脚を使えるから面白いと思うよ。

京都では、きさらぎ賞。

注目のブラックシェルは調教も良くて、筋肉が付いてきている感じで力強い。前走で見せたあの脚は、この馬の成長を物語っていると思う。アンカツからの乗り替わりになるけど、ユタカ(武豊騎手)がまた違った面を引き出してくれるんじゃないかな。

あとは、前走の勝ちっぷりが良かったアルカザン。それと、有力馬が後ろからいく展開を考えると、他の馬は動くに動けないから、レッツゴーキリシマの粘り込みもありそう。また、ここまで一線級相手に好走を続けているスマイルジャックも、能力のある馬だから注意したい。馬場が悪いことを考えれば、レインボーペガサスも乗り方によっては面白いね。

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2008年2月 8日

今日のこの記事でついに200回目の更新。こうして色々と忙しいなかでも、このブログを続けることができたのは、毎回読んでくれている皆さんがいたからこそ。まだまだ伝えるのが下手だけど(笑)、これからも応援よろしくお願いします。

さて、今週は東京で共同通信杯が行われる。さまざまな路線から素質馬が揃った、クラシックへの試金石となるレースだ。

まずは脩(石橋脩騎手)が乗るホッカイカンティ。この馬は木曜日にポリトラックで追い切られて良い動きをしていた。馬場が悪くなったら、どういう走りになるかが大きなポイントだろうけど、脩は自信を持っていたし、体調はとても良さそう。期待できるね。

スマートファルコンも能力のある馬。前走は展開がハマったとはいえ、初芝であれだけの脚を使えるんだからいいものを持っている。芝でもダートでも走れる自在性があるから、多少展開が紛れても実力を発揮できると思う。

サブジェクトの前走は、ペリエが積極的な競馬で持ち味を出した好騎乗だった。今回も中団から前めの位置どりになるだろうけど、コーナーが4つあった前回のコースとは違い、コーナーが2つの東京1800mでどういう競馬をするのかに注目したい。

サダムイダテンは稽古駆けする馬らしく、元気いっぱいの豪快な追い切りをしていた。ちょっと話がそれるけど、この馬を管理している中村さん(中村均調教師)の馬を見る眼や、調教法はすごい。今でこそ良血馬の多いマイネル軍団だけど、昔のマイネルといったら地味な血統の馬も多かった。そんなマイネルの馬を中村さんは、朝日杯を勝ったマイネルマックスをはじめ、強めの調教で多く勝たせていたからね。

サダムイダテンにしても、父がフォーティナイナー、母の父がサクラユタカオーと、決して良血とはいえない馬。それを発掘して結果を残しているんだから、ホントにすごいなって関心するよ。

話を戻して、あとは順調にきているタケミカヅチノットアローン。タケミカヅチは発馬に難があるけど、ヨシトミ(柴田善騎手)はスタートが上手いからカバーできると思う。人気薄が予想されるなかでは、ショウナンアクロスがいい動きをしていたから面白いんじゃないかな。

シルクロードSは、中舘からユタカ(武豊騎手)に戻るアストンマーチャンに注目している。この馬は手綱を放しただけで走っちゃうくらい前向き。それをユタカがどう操るか。たぶん本番(高松宮記念)に向けて、教えるレースをするような気がするね。

マサミ(松岡騎手)のアイルラヴァゲインも、今の馬場が荒れた京都は合っていると思うよ。

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2008年2月 1日

今週から東京開催。自宅からは中山より東京の方が遠いけど、僕は美浦トレセンができる前、東京競馬場所属だったから、故郷に帰ってくるような懐かしい気分になれてイイね。

今週はフェブラリーSの前哨戦・根岸S。マイネルスケルツィについては、マサミ(松岡騎手)が「重いかも」と言っていたけど、この時期に太くなるの当然。太くなったということは不安材料ではなくて、それだけ体調が良くなってきたということ。前走の内容を見てもダート適性は高いから、ここも引き続き注目したい。

トウショウギアは隼人(吉田隼騎手)に乗り替わり。隼人は前走で手綱をとったカツハル(田中勝騎手)ほどの技術はないけど、折り合いに専念できれば、いい味が出せると思う。特に最初の100mでどれだけ馬を怒らせないかがポイント。でも、この馬は東京コースが得意だから、そんな心配も関係なしにこなしてくれそうな気もする。

あとは、ここまで順調に来ているワイルドワンダー。去年は重賞2勝と本格化して今回も状態はいい。ただ、当日は雨の予報もあるから、しまいを活かすタイプのこの馬にとっては、マイナス材料かもしれない。

その他では、高齢馬ながら地方で活躍しているリミットレスビッドメイショウバトラー。それと、東京は直線が長いぶん、スローペースになる傾向があるからタイセイアトムにもチャンスがあるだろうね。神無月Sで強い勝ち方をしたアドマイヤスバルも注意しておきたい。

東京新聞杯はカンパニーエイシンデピュティ。エイシンは岩田に乗り替わってから、いい競馬をしているし、東京コースも合っている。

雨が降ることを考えれば、マイケルバローズタマモサポートあたりも面白い。ハイアーゲームのマイル挑戦もプラスじゃないかな。

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2008年1月25日

今週は中山2200mで行われるAJCC。このコースは中山外回りならではのおむすび型のコースで、1コーナーを回ったところから2コーナーまでは比較的ペースはゆっくり。そして1200mのスタート地点から、スピードに乗って一気に速い流れに変わるコースなんだ。まぁ、騎手たちにとっては、折り合いに気を付けなければならない特異なコースといえるだろうね。

稲葉厩舎に転厩してきたドリームパスポートは、水曜日にも書かせてもらったけど、美浦に来て大きく変わった。栗東にいたころの首を上に伸ばすような走法から、沈み込むように首を前に出す走りになったんだよね。これはポリトラックで追い切っていることも要因の1つに挙げられるが、気分良く走っている姿はとても印象的だった。

エアシェイディは、いつもあと1歩が足りない馬。だけど、道中うまく脚を溜めていければ、やはり切れる末脚を繰り出すことができる。あっ、そうそう、この馬のパドックを見ていて思ったのは、モサッとしている時の方が走るということ。逆に走る気がマンマンで汗ばんでいる時は走らないんだよね。これはパドックで皆さんも確認してみてほしい。

ある程度自分の競馬ができないと厳しいかもしれないけど、シルクネクサスも能力のある馬。2本目の追い切りでバタバタになってしまっただけに、これがどうレースに出るかわからないが、注目したいところだね。

あとはメイショウレガーロ。短気な馬だから気分次第の部分があるけど、気持ちよく逃げられれば面白い。それとメテオバーストブラックアルタイルも、鞍上が馬の力を十分に発揮させることができれば、上位に食い込む力のある馬だよね。ただ、ブラックアルタイルは脚を投げ出すような走りをする馬だから、道悪になると厳しいかもしれない。

関西の平安Sは、ここが適距離のドラゴンファイヤーに注目している。一瞬の脚がいいから東京よりも小回りとなる京都は好条件。やっぱりJCダートの2100mは長かったと思うからね。

その他ではロングプライドメイショウトウコン。前で争うような展開になって、先行馬がなだれ込むようなカタチになれば、ドンクールとかボンネビルレコードにもチャンスはあるだろうね。

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2008年1月18日

今週は中山で皐月賞と同条件の京成杯が行われる。

前走、ホープフルSで強い勝ち方をしたマイネルチャールズは、中間もホントに順調。これにはマサミ(松岡騎手)もかなり強気だった。何と言っても、2000mを使って勝っているのは大きな強味だね。競ってからも渋太く、勝負根性もあるから、早めに抜け出して粘るという“勝ちに行く競馬”ができるんだ。

でも、切れるタイプの馬ではないから、外からシュッと行かれると厳しい。チャールズを負かすなら、ワンテンポ仕掛けを遅らせて、馬体を併せずに交わすのが理想だと思う。それができそうなのが、アイティトップリトルアマポーラかな。

アイティトップは前走、出遅れて最後方からの競馬。多少揉まれるところがあったんだけど、それでもスローペースの前残りの展開の中、追い込んで勝ったんだから強い。こういうのは馬に能力がないとできないレースだし、初戦、2走目と違う競馬をして勝っているから、騎手としては乗りやすい馬だと思うね。丹内にはぜひ頑張ってもらいたいよ。

リトルアマポーラも切れる脚を持っていて怖い存在。初めての輸送と距離がどう出るかがポイントだけど、速い流れになってジッとしていれば、ハマるかもしれない。展開次第のところもあるけど。

あとは、水曜日のブログでも書いたステルスソニック。この馬は前と後ろのバランスが悪くて、見た目はそんなに走りそうな印象はないんだけど、気持ちがシッカリとしているから結果を出している。その他だと、渋太い末脚のドットコム、体重以上に大きく見せるゴールドストレイン、展開的に優位に立てそうなマイネルファルケも注意したいね。

西の日経新春杯は、アルゼンチン共和国杯で一誠(村田騎手)が上手く乗ったアドマイヤジュピタ。僕は人気ほどこの馬が強いとは思っていないから、ダークメッセージトウカイエリートオースミグラスワンもオススメだね。

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2008年1月11日

世間は年が明けると仕事なども落ち着いてくるのかな。僕は昨年の末からここまでずっと大忙し。いろんなところへ顔を出したり、仕事をしたりと休むヒマもなく動き回っている。まぁ、こういう忙しさはジッとしてられない自分に合っているから、あまり悪い気はしないんだけどね(笑)。

今週は中山でガーネットS。ハンデは59キロから51キロと上下差が8キロもあったり、地方馬が参戦したりと多彩な顔ぶれとなった。

上位人気に支持されるであろうプリサイスマシーンは、前走から中1週とハードなローテーション。疲れが心配されるけど、以前にもこのブログで話したように、この馬は脚さばきが堅いから、逆に使い込んだ方が持ち味が出てくるんじゃないかと思うんだよね。前走の2着は、地方の深いダートで59キロを背負ってのものだから価値あるもの。1400mよりも1200mの方が合っていると感じるし、いい勝負ができるんじゃないかな。

トウショウギアは順調な仕上がりを見せている。右回りに不安があるといわれているけど、最初のコーナーまでケンカせずに折り合うことができれば、チャンスはあるだろうね。前走は負けたとはいえ、この馬のレースができていたから。

昨年の覇者スリーアベニューは休み明けの前走を4着と、改めて力のあるところを見せた。叩き2戦目を続けて使えるというのは順調な証拠だし、ハンデも重くないから勝っても不思議ではない存在だ。

あとは、前走の勝ちっぷりが良かったトーセンザオー、持ち時計が速くて湿った馬場でも走りそうなタイセイアトム、初ダートで変わり身が期待できるマイネルアルビオンあたりも気をつけたいところ。

シンザン記念はマヤノベンケイドリームシグナルに注目している。特にマヤノは芝・ダート問わず走っているように、いろいろな融通が利きそうだから、どんなレースにも対応してくれるんじゃないかな。

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今年もこのブログを通して、競馬の魅力や奥深さなどを皆さんに伝えられるように頑張るので、よろしくおねがいします。

昨日からトレセンに行って、調教を見たり、関係者に挨拶をしたりとトレセン内を動き回ってきた。マサミ(松岡騎手)や隼人(吉田隼騎手)も新年の挨拶に来てくれて「これからまた1年が始まるんだ」って実感したよ。

本人たちはどう思っているかわからないけど、マサミや隼人は重賞でも勝負になる馬に乗れるようになってきたし、周りからの信頼も徐々に築けてきている。パク(田中博騎手)や津村なんかも、だんだん上手くなってきてるから、みんなこれからも頑張ってほしい。

さて、今週は中山金杯。関東の陣営は冬場にあまり激しい稽古をしないから、状態の見極めが難しいんだよね。だから稽古の動きを見るというよりは、引き上げて来たときの息の入り、気配、馬体のつくり、ゆったりとした歩様かどうかを重点的に見るようにしているんだ。

そんな中で良いと思ったのが、エアシェイディサイレントプライド。ともに順調にきているし雰囲気がとても良いと感じた。実際に前走の内容も良いものだったし、これは今回も期待できると思ったね。あと関西からはアドマイヤフジ。それにシルクネクサスアサカデフィートも良いと感じた。

穴っぽいところでは、荒れている馬場を考慮してグラスボンバーかな。福島記念ではボコボコの馬場を苦にせず走っていたからね。

ともあれ、毎年荒れる金杯。どうしても体が増えてしまうこの時期に、馬体重が減ってしまうということは体調がよくないということだから(前走の馬体増で意識的に減らされた馬は除く)、パドックまでシッカリとしたチェックが必要だね。

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有馬記念は最後のGIに相応しいメンバーが揃ったね。金曜日は通常、調教でいい動きをしていた馬や、ジョッキーたちの話を聞いた中から、気になる馬をピックアップしていたけど、今回は有馬記念スペシャルバージョンということで、出走馬全頭について話そうと思う。


■メイショウサムソン
いろいろな競馬に対応できるこの馬にとって、言うまでもなくこの1枠1番は絶好の枠。サムソンの具合も良さそうだし、ユタカは勝ちいく競馬をするだろうね。

■ドリームパスポート
調教では仕掛けたときに反応はしたけど、すぐに頭が高くなった。休み明けを1度叩いてどうなるかと思っていたのだけれども、これは本調子ではないのかもしれない。ただ能力は高いから当日の気配に注目したいところ。

■マツリダゴッホ
中山で好成績を残しているけど、この馬はいつも頭が高い。調教では5ハロンを遅めに入って、しまいは脚を伸ばしたけど、2500mだと下手に動けないだろう。

■ダイワメジャー
動き自体は前回同様とてもいいから、あとは距離の問題。去年は3着に粘ったけど、今年のメンバーでは楽な競馬はできないかもしれないね。

■レゴラス
最後の出走枠に滑り込んで出走。格上挑戦になるけど頑張ってほしいね。

■ポップロック
調教では伸び伸びとしたいい走りをしていた。距離も適していると思うし、具合は良さそう。決め手もあるから面白い存在になるだろう。

■ダイワスカーレット
坂路でゆったりとしたいい動きをしていたけど、ここではさすがに楽な逃げは打てないかもしれない。牝馬限定のレースと古馬混合のレースでは揉まれ方が全く違うからね。

■ロックドゥカンブ
キネーンが乗るこの馬の稽古内容は、しまいの伸びが良くて、乗り役の反応に対し素晴らしい動き。前回は思い通りの競馬はできなかったが、それがいい経験になったはず。このメンバーで53キロも魅力。

■サンツェッペリン
血統的にも2500mは長い感じを受ける。ここのところ燃えて走ってしまっている感があるから、思い切った競馬をしてほしいね。

■フサイチパンドラ
この馬はつかみどころがない馬なんだよね。どんな競馬が合っているのかわからない騎手泣かせの馬。具合は悪くないから素直な競馬ができれば。

■コスモバルク
マサミ(松岡騎手)が乗る。今日もマサミがわざわざ中山に乗りに行っていた。電話してみたら「順調です」って言ってたから、1発を狙うような極端な競馬をした方が、この馬の持ち味が出るんじゃないかな。

■インティライミ
掛かるところがある馬なんだけど、ユーイチ(福永騎手)が乗って折り合いがついていた。これが良いのか悪いのかわからないが、反応も悪くないし距離的にも問題はないだろうね。

■デルタブルース
距離は延びれば延びるほどいいかもね。ジリっぽい競馬が続いているけど、当日の天気やコンディション次第では勝機あるかも。

■ハイアーゲーム
この前のレースは素晴らしい競馬。中間は坂路3本といい調教をこなしているし、具合は良さそう。叩き4戦目だけど、調子は最高潮だと思う。

■チョウサン
ノリ(横山典騎手)が「馬場が悪いと良くない」って言っていたから、天気が悪くなると厳しいかもしれない。ただ、どんな競馬をするかわからないから注意は必要だね。

■ウオッカ
前走、四位(四位騎手)は馬に負担をかけない最高の乗り方をしたと思う。それで4着なのだから能力が高い。追い切りでは、長い手綱で抑えることができるように落ち着きも出てきた。今回は勝ちに行く競馬をするだろうね。


全部で16頭。僕が乗りたい馬を選べと言われたら、迷わずウオッカを選ぶね。その次にロックドゥカンブ、サムソンかな。ともあれ、泣いても笑ってもこの有馬記念で今年の競馬は終わり。ファンや競馬に携わる方の記憶に残るようなレースをしてほしいと思う。それでは。

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2007年12月14日

今週は別の仕事で、ヤシマソブリンでの菊花賞の騎乗を振り返る機会があったんだけど、未だにあのレースに興味を持っている人が多いことには驚いたね。僕もそれを懐かしく思うと同時に、当時の熱い気持ちがこみ上げてきたよ。

さて、今週は阪神C。GIIだけど、GI並の豪華なメンバーが顔を揃えたから、とても見応えあるレースになりそうだね。

前走のマイルCSで、内にモタれながらも3着に突っ込んだスズカフェニックスはスーパーホーネットが回避したこともあって、ここは大注目の1頭。乗っているユタカ(武豊騎手)は「マイルがいい」と言っているようだけど、見ていて僕は1400mが1番合うように感じる。それに切れがあるタイプだから、内回りの直線が短いコースでも難なくこなせると思っているよ。前走みたいに内にモタれなければ、好勝負必至だろうね。

それと気になっているのはドラゴンウェルズ。この馬は先行もできるし、差しの競馬もできるから、どんな流れにも対応できると思う。その強味を十分に活かすことができれば、スズカフェニックスに逆転する目もあるんじゃないかな。

あとは前走でとてもいい脚を使ったペールギュント。ここのところ体調も良さそうだし、ある程度前に行く競馬で結果を出してきているから、チャンスはあるだろうね。ただ「馬場が重くならなければ」という条件つきで。

それ以外だと、この距離が得意なプリサイスマシーンエイシンドーバーフサイチリシャールブルーメンブラッドの4頭かな。プリサイスは歩様が硬めの馬だから当日の気配に注意が必要だけど、この距離なら勝負できると見ている。エイシン、フサイチはこの距離がベスト。ブルーメンも連勝中の勢いに乗った競馬ができれば、勝機はあると思っている。

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2007年12月 7日

朝日杯フューチュリティSの行われる中山の1600mは、ちょうど先行争いが激しくなる地点に最初のコーナーがあって、かなりゴチャついてしまうんだ。よく言われていることだけど、ここをどう乗り切るかが最大のポイントになるんだよね。

内枠の馬が前に行って、外の馬が控えるかたちだとレースがスムーズに流れる。でも、外枠の馬が前に行って内が控えることになると、外の馬が前で壁になって内側の馬の行き場がなくなってしまう。だから内側の馬は外の馬が来たら対抗するんだけど、そうするとレースはハイペースになって、2歳馬には厳しい展開になってしまうんだ。

そういった意味で今回、外枠になったアポロドルチェは、前に行くか後ろに下げるかの判断が難しいレースになる。行けば内側の馬は競ってくるし、下げれば勝負どころで外を回されることになるからね。ただ、この馬の完成度はメンバーの中でも高いものがあるから、そこを後藤がどう乗ってくるかが1つのポイントだ。

僕がマイルで1番合うと思っているのはゴスホークケン。まだまだ馬体的に緩いところがあるから、これからが楽しみな馬だけど、スタートが上手いし、スッと2、3番手に付けることができればチャンスはあると見ている。状態をマコト(斉藤誠調教師)に聞いたら「落ち着いてる」って言っていたしね。

それと、久々の前走で2着に入ったスズジュピターも将来性のあるいい馬。中間はプールを使っての調整で、おとなしくなったんだけど、落ち着きが出たのか元気がないのかは、まだわからない。当日の気配を見てからという感じだね。

あとは前走の福島2歳Sでいい競馬をしたスマートギャング。逃げても差しても勝っているように、どんな競馬もできる点は大きい。ヤマニンキングリーも前走でトールポピーに勝っているんだから能力は高い。人気はないけど、エーシンフォワードもいい内容の競馬をしているから、狙ってみても面白いんじゃないかな。

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もう今年も残すところあと1ヶ月。いつも思っていることだけど、競馬に携わっているとホントに時間が経つのが早く感じる。馬インフルエンザにしたって、サムソンとウオッカの凱旋門賞辞退だって、ついこのあいだのことのような感覚だからね。

そして今週は阪神ジュベナイルフィリーズ。毎年、何頭か能力的に抜けた馬がいるもんなんだけど、直前の調教やこれまでのレースを見て、今年はそういう馬がいないと思った。

ファンタジーSでエイムアットビップは、非凡なスピードを見せた。4コーナーの手前あたりでビュッと行った脚は、使いどころさえ間違えなければ大きな武器だね。おそらく人気も集めるんじゃないかな。でも、あの加速したのがユーイチ(福永騎手)のゴーサインではなく、もし、馬が自分から加速してしまったのであれば、それは危ない。

というのは、2歳はまだまだ競馬を教える段階で、能力が高くても変な競馬を1度覚えてしまうと、修正するのがとても難しい。だから馬が自分から加速したなら、それを覚えてしまって本番で掛かる可能性が高いんだよね。

そのファンタジーSを勝ったオディールも、エイムアットビップが最後にバテたから鮮やかな差し切り勝ちに見えたけど、能力はまだまだ分からない。騎手もGIに挑むのだから勝ちにはくるだろうけど、メンバーがメンバーだけに前回のような競馬はできないかもしれないね。でも能力は高いし、鞍上はアンカツ(安藤勝騎手)だから策は練ってくるだろう。

調教や前走のレースでいい動きをしていたな、と思ったのはカレイジャスミン。他にも、シャランジュトラストパープルも反応が良くて、いい仕上がりに見えた。

あとはエフティマイア。新馬から3連勝で新潟2歳Sを勝った馬だけに、本調子でレースに臨めればいい勝負をするだろうね。それにマサヨシ(蛯名騎手)は師匠の矢野さん(矢野進調教師)への恩返しに燃えていると思うから。この馬の場合は輸送に難があって、ナーバスになりやすい。今のところ落ち着いてるけど、当日の馬体重には注意したいところだね。

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2007年11月23日

金曜日なのに競馬があるっていうのは、ちょっと不思議な感覚だよね。自分のなかでは、気を許してしまうと“土曜日感覚”になってしまう。

そんな今日は、京阪杯でサンアディユが快勝。自信をもった乗り方だったよね。ユタカ(武豊騎手)は今週、3つある重賞すべてで1番人気の馬に騎乗する。3連勝の可能性だってあるんだから、たいしたもんだよ。

さて、ここからはジャパンC、ジャパンCダートについて書いていきたい。芝、ダートで分けて、以下に簡潔にまとめようと思う。

「ジャパンCダート」

東京競馬場で見た外国馬の追い切りでは、目立った馬はいなかった。イギリスのジャックサリヴァンなんかは、胴が長くて「芝馬なんじゃないか」って思ったくらい。それでよく成績を見たら、芝でも勝っているんだよね。ウーン、正直なぜこのレースを使うのか疑問だ。

外国馬がこんな調子だから、やっぱりここは日本馬に期待したい。なかでもヴァーミリアンドラゴンファイヤーだね。

純粋な能力的には前者に分があるかもしれないが、距離適性的には後者の方がいい。関東馬、カツハル(田中勝騎手)に頑張ってもらいたいという意味では、心情的にはドラゴンを応援してしまうかな。

一部で不安視されているヴァーミリアンの二走ボケだけど、今回は心配ないと思う。前走が、一度使ってちょうどいいような、余裕のある体つきだったからね。

「ジャパンC」

注目はやはりメイショウサムソンだよね。前回のレース内容が良かったし、追い切りを見ても順調さが伝わってくる。転厩して、坂路で鍛えられるようになりさらに逞しさを増しただけに、去年のダービーで見せた以上のパフォーマンスを、同じ府中の2400mで披露してくれるんじゃないかな。

虎視眈々と一発を狙うのが、折り合いがスムーズになり、ムキにならずに道中走れるようになったインティライミ。この秋の2走で見せた直線の脚は本物だと思う。

切れ味でいえば、ドリームパスポートも負けていない。過去にサムソンを破っているということ、昨年2着の実績からも侮ってはいけない存在だ。

この2頭に加えて、距離が伸びていいポップロック、そしてアドマイヤムーンというところが打倒サムソンの候補だろう。外国馬では、イギリスのハリカナサス。馬場が荒れているだけに、力馬タイプのサデックスも内を回れればおもしろいかな。

個人的に注目したいのは、コスモバルクに乗るマサミ(松岡騎手)。新味を期待されての騎乗依頼なんだから、ひと味違う乗り方をしてほしい。

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今日から美浦トレセンでは、ニューポリトラック馬場が開場。天候に左右されず、いつも同じコンディションで調教できるこの馬場は、馬が走りやすく脚への負担も少ない。これほど調教に最適な馬場はないだろう。これで関東馬はもっと強くなるんじゃないかなって期待しているよ。
 
昨年、関東馬が1~6着を独占したこのマイルCS。今年もこのレースで関東馬の意地をみせて欲しいね。今週火曜まで出走が未確定だった大将格のダイワメジャーだけど、追い切りの動きをみると心配な点は見当たらなかった。陣営も、天皇賞でぶつけられて体をねじっていることが心配だったようだけど、それは取り越し苦労だったみたい。実績、能力ともに、ここでは別格の馬。前2戦の敗戦で、今回人気を下げそうだから、馬券的にはおいしいんじゃないかな。ただ気がかりなのは宝塚記念のように、当日入れ込まないかっていう部分。あのときと同じような長距離輸送で馬が気を悪くする場合もある。宝塚記念と同様に10キロ以上のマイナスで当日を迎えたら危ないね。
 
他の関東馬キングストレイルコイウタマイネルシーガルなども調子はいいよ。ただキングストレイルはスズカフェニックスと同様、距離短縮→延長が気になる。引っ掛かる心配があるね。マイネルシーガルは斤量がプラス2キロになってどうか。一番面白いのは隼人の乗るコイウタかもしない。富士Sは8着だったけど、前とは差のない競馬。ローエングリンあたりが最後だから思い切って逃げてくるかもしれないけど、全体的にそれほど速くはならないと思う。スローならある程度行けると思うね。
 
関西馬はカンパニーが一番安定しているんじゃないかな。この中間も具合がいいしね。比較として、アグネスアークも要注意だけど、天皇賞をみるとカンパニーの方が不利が大きかった。あの不利がなければカンパニーが2着に来ていたと思う。ダイワがこければこの馬かもしれない。
 
比較に出したアグネスアークだけど、今回は調教が軽めだった。ここ3戦連続2着という一杯の競馬を続けているから疲れがあるはず。さらに馬体が細くなっていたら、さすがに今回は厳しいと思う。当日の馬体重をチェックした方がいいね。
 
最後に一番の昇り馬スーパーホーネットだけど、力はつけてきているけど、強い相手と戦って勝っていないのが気になる。そういう意味では、このレースがホーネットの真価が問われる一戦だね。若い鞍上が人気の重圧に負けないで、ミスのない乗り方をできれば結果もついてくる。
 
結論としては、今回はかなり接戦になるだろうね。特にポイントとなるダイワメジャーとアグネスアークに関しては、パドックを見てから判断したいと思う。

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2007年11月 9日

例年以上の豪華メンバーとなったエリザベス女王杯だが、このレースには、ふたつの大きなポイントがあると僕は見ている。

ひとつはアサヒライジングの出方。ダイワスカーレットを先に行かせて、2番手でペースを作る形になれば、いかにダイワといえども苦しくなる。

同じく先行タイプのフサイチパンドラを含め、恐らく3頭とも「何が何でも」というスタートは切らないだろう。相手の出方を見て、牽制し合うんじゃないかな。ここでの心理戦は、この3頭だけではなく、すべての馬にも影響すると思う。

もうひとつ。それはウオッカがどこで、どう動くか。希望の内枠を引き、折り合い面での不安がなくなったダービー馬は、秋華賞とはまったく違ったレースをするだろう。

早めに前を飲み込めば後方待機馬のチャンスは広がるし、ギリギリまでおさえれば先行馬が残る可能性が膨らむ。そういった意味では、この馬がレースの主導権を握る存在といえる。今回、展開的に有利なのはダイワよりもウオッカなんだ。

ただ、アサヒとダイワの先行争いがもつれれば、話は少し変わってくる。ユタカ(武豊騎手)が「死んだふり」で一発を狙うディアデラノビアのゴール前強襲が決まるかもしれないし、さらに乱ペースになれば状態の良さを生かしてデアリングハートアドマイヤキッスらが台頭する可能性もある。一度叩かれたローブデコルテだって怖い。

ウオッカとダイワの「2強」。確かにこの3歳馬2頭がレースのカギを握っているのは間違いないが、今回挙げたふたつのポイント次第では、思わぬレース展開になるかもしれない。GIを勝つだけの実力を持った馬が揃っただけに、いっそうその思いが募るんだ。

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2007年11月 2日

去る水曜日のこと。ブログを更新したあとで、大井競馬場でJBCを観戦したんだ。馬券の首尾はというと、パドックで一番良く見えたヴァーミリアンを軸に、4頭に流してJBCクラシックで馬連的中! なかなかやるでしょ?

レース後にはユタカ(武豊騎手)とも話したよ。「巧く乗ったな!」っていったら、「強い馬に乗せてもらいましたから」と謙虚なひと言。

どんなスポーツでもそうだけど、戦いの舞台を降りたあとの振る舞いで、本当の一流かどうかが分かるよね。ボクシング、相撲……思わず首を傾げてしまう例を見ているだけに、ユタカの態度には感心させられた。

さて、今週のアルゼンチン共和国杯だが、ハンデ戦だけに、斤量面と追い切りの動きを重視して結論を出したい。

前回も書いたように、ネヴァブションは叩かれて変わってきた。動きも関東馬のなかでは一番良かったと思う。斤量が57.5とそれなりに背負っていることだけがマイナスかな。

トウショウナイトトウカイトリックも実績から軽視はできないが、ハンデが重いだけに全幅の信頼というわけにはいかない。

それならここは、実績こそ劣るものの、54キロの軽量というアドバンテージがあるチェストウイングを狙いたい。東京コースは得意の舞台だし、追い切りの動きも良かった。念願の重賞初制覇も期待できるんじゃないかな。

同じ軽量組では、長距離向きの走りをするダンスアジョイ、折り合い次第だがカツハル(田中勝騎手)が乗るカゼノコウテイも注目している。

最後にもう1頭、体に張りが戻ってきたハイアーゲーム。脚もとの不安がなくなったのか、おっかなびっくりではない、まともな追い切りができていた。能力馬だけに、ちょっと不気味な存在だね。

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今日はすごい雨だね。降ったり止んだりだけれど、降った時にザッと来る。明日もこんな感じというから、日曜日の馬場状態は気になるな。天皇賞でシャドウゲイトに乗るカツハル(田中勝騎手)は「重ければ重いほどいい」っていっていた。なるほど、極端な馬場になれば注目したい1頭だ。

その天皇賞は、メイショウサムソンアドマイヤムーンダイワメジャーの3頭に人気が集まりそう。

3強のなかでも期待しているのはメイショウサムソンだ。宝塚記念以来、さらに馬インフルエンザの影響もあり、状態面が焦点になっているけど、調教を見た感想では、態勢は整っていると見る。

追い切りでユタカ(武豊騎手)は追っていなかったよね。もし僕が調教師なら、ユタカほどの騎手で追い切るんだから、「追うか追わないかはお前に任せる」というと思う。

つまり、体ができているかどうかの最終判断を乗り手に任せるという事。乗り手が「できてない」と思えば追うし、「できている」と思えば追わない。

現に、これまではビシッと追っているところを、今回は馬なりできたからね。もちろん動き自体も良かったが、そこで僕はピンと来たんだ。ライバルの体調が疑問な分も、この馬が一歩リードという感じかな。

関西馬では、ポップロックの調教も良かった。距離はもう少しあった方がいいと思うけど、3強の牙城を崩すとすればこの馬だと思う。

ペリエはこれまでの勝ちパターンを崩すようなレースをしてくるかもしれないね。ポイントは、今回それがどんな形で結果に影響するか、じゃないかな。結果が出ている馬でパターンを崩すのは、先々を考えればあまり良くないんだけどね…。

メジャーは動き、馬体に迫力が戻っていたのが好材料だね。外枠もこの馬にとってはいいんじゃないかな。外から被されると走る気をなくすタイプだからね。展開的には逃げる可能性もあると思っている。調教過程が去年と同じだけど、軽めに追っている事だけが気になるね。

同じ関東のチョウサンは「死ねるかどうか」(自分の競馬に徹する事)がポイントだね。毎日王冠のような脚が使えるかどうかはそこにかかっている。

さて、3強で最後に残ったムーンだが、残念ながら僕の目にはいい状態のようには映らなかった。先週、今週と2週続けて追い切りで首が使えていなかったし、反応も鈍かった。とてもいい動きとはいえないんだ。

3強といわれる天皇賞だが、そのなかで唯一不安を感じたムーン。僕の嫌な予感が当たれば、力を出し切れずに終わり、2番手グループが台頭する呼び水になる可能性も十分にあると思っている。

今年の天皇賞は、アッと驚くようなレースになるかもしれない。

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2007年10月19日

水曜日に書いたように、菊花賞でポイントになるのは折り合い。でも、実は有力馬のなかで折り合い面が心配な馬を見つけてしまったんだ。

その馬について触れる前に、まずはその心配が少ない馬について。

ロックドゥカンブは前走のレースを見る限り、折り合い面に不安はなさそうだ。ドッシリしているし、落ち着いている。追い切りではエンジンが掛かってからは素晴らしい伸び脚で、状態の良さが伝わってきた。

距離を不安視する向きもあるようだけれど、僕は持つんじゃないかなと思っているんだよね。鞍上の柴山には京都コースについてできるだけ教えておいた。あとは馬を信じて乗るだけだ。頑張ってほしい。

同じく調教で良い動きだったのがアルナスラインデュオトーン。さらに関東馬のサンツェッペリンブルーマーテル

ヒロ(田中博騎手)のブルーマーテルは、走り方が長距離向きなんだよね。ハミにもたれないで走るというか、いい感じにリラックスして走る事ができる馬。3000mの長丁場だからこそ注目したい。

トライアルのレースが評価されたのか、前々日のオッズで3番人気と、思ったよりも人気が出てきているホクトスルタン。こちらは好調キープといったところ。同じ神戸新聞杯組のアサクサキングスフサイチホウオーはあまり動きが良く見えなかったね。

さて、冒頭の折り合いが不安な馬だが、それはズバリ、ヴィクトリーだ。

確かに、今週の追い切りの動きは抜群だったし、これまでにないくらい折り合っていた。でも、それは前の馬を壁にして折り合うという調教での事で、実戦でそれができるかどうかは別だ。

しかも京都3000mの大外枠というのは壁を作りにくい。スタート後すぐにカーブで、さらにそこからすぐ下りだから。スピードも出やすくなるし、折り合いをつけながら内に入るというのは至難のわざなんだよね。

ただしこのヴィクトリー、潜在能力はメンバーのなかでもピカイチ。それだけに、気になるのは折り合うか、折り合わないかという事。もし折り合えば…あの暴れん坊・エアシャカール以来の皐月・菊花二冠があるかもしれない。

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ハッキリいって、これだけのメンバーが揃う秋華賞っていうのも珍しい。

ダイワスカーレットローブデコルテはもとより、NHKマイルCの覇者ピンクカメオ、さらにはダービー馬ウオッカと、牡馬相手にGIを制した強豪の参戦で、かつてないほどレベルの高いレースが見られそうだ。ホント、胸が高鳴る感じだよね。

これらGI馬のなかでも、やっぱりダイワとウオッカの力は抜けていると思う。特にダービー史上最速のラストスパート、上がり3ハロン33秒0の脚を使ったウオッカ。僕はこの馬がダイワ以上の存在、能力的にはこのメンバーで1番だと思っている。

ただ、追い切りの動きでは、ダイワに分があるんだよね。ゆったりとしていて、気持ち良さそうに脚を伸ばしていた。一度使った上積みもある。実際、同世代の牝馬でウオッカに勝っているのはこの馬だけだ。状態の良さを生かせば、ライバルに再度土をつける可能性も十分ある。

2頭に続くのがベッラレイア。ポイントは、先週と今週で、追い切りの動きがガラッと変わった事。ユタカ(武豊騎手)が跨った昨日は、ハミのかかり方からして違った。グッと気合いが入ってきている感じ。

この気合い乗りがいい方に出るか、それとも折り合いに苦労する結果になるのか。そこが2頭に割って入れるかどうかの分かれ目になると思う。だからパドック、返し馬には注意してほしい。

ウオッカ、ダイワ、ベッラの3頭がスムーズなレースができなかった時には、追い込みにかけるピンクカメオ、状態が良いラブカーナ、さらにはレインダンスザレマといった伏兵が台頭してくるだろう。あと、これは穴中の穴、調教の動きが良かったヒシアスペンにも注目してほしい。

隼人(吉田隼騎手)には、「前走とは頭の中を変えてレースをしろ。悔いのないように」と話をしたんだ。

3強以外の馬に乗る騎手としては、間隙を縫うようなしたたかさと、どれだけ馬の力を引き出す事に集中できるかが求められるからね。

果たして誰がそんな騎乗をできるのか。3強・秋華賞のもうひとつの見方として、そんなところに注目しても、おもしろいかもしれない。

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2007年10月 5日

競走馬は、レースが近づくにつれ自分で体を作るという話は聞いた事があるだろうか。これはホントの話で、もちろん個体差はあるが一流馬であるほど自分で体調を上げていくんだよね。

なぜそんな話をするかというと、今週出走予定の馬の中で、そんな馬がいたからだ。いやぁ、「オッ」と思うほど変わっていたね。

その話の前に、まずは京都大賞典から。ここで僕が注目しているのはポップロックインティライミトウショウナイトの3頭。

特にインティライミは前走の勝ち方を評価している。そこで披露した鮮やかな末脚(最速の33秒3)は、開幕週の馬場でより生きるだろう。

展開も、スローペースの瞬発力勝負になりそうだからね。この馬にとっては有利だと思うよ。スイープトウショウトウカイカムカムの回避で相手も手薄になった。レースの中心はやはり、インティライミじゃないかな。

さて、最初に書いた「自分で体を作る馬」に話を戻そう。それは、他でもない、ダイワメジャーだ。

水曜日の追い切りを見て「動きに迫力が足りない」と書いたのを覚えている人も多いと思うけれど、今日見たら状態がかなり上向いていたんだよね。さすがGI4勝馬、自分で体を作れなきゃ、これほど体調はアップしていないはずだ。

管理する上原調教師も「本当に頭が下がる馬です」っていっていた。この状態なら、大幅に体が減って惨敗した宝塚記念のような事はないと思う。

メジャーに挑む一番手はブライトトゥモロー。強気で負かしにいくのではなく、相手を油断させて直線勝負にかけるような乗り方ならば活路が開けるかもしれない。

後は鉄砲実績のあるエイシンデピュティ、ブリンカー着用でおもしろいピサノパテック、調教からトップガンジョー、それにマサミ(松岡騎手)のチョウサンも忘れちゃいけない。

毎日王冠の注目は、天皇賞(秋)連覇に向けてダイワメジャーがどんなレースをするかだろう。「GI馬の本能」で臨戦態勢を整えた、関東の総大将の走りに期待したい。

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乗り役連中に話を聞いたら、誰もが「勝負になると思う」っていっていた。ここまでみんなが色気を持つGIも珍しいと思う。つまり、それだけどの馬がきてもおかしくない混戦模様だという事だ。

そんなレースで僕が重視したのが、追い切りの動き。つまり状態面だ。出走メンバー16頭のうち、いいな、と思ったのはこれから挙げる7頭。それぞれに思った事を書いていこうと思う。

順調さを感じさせたのは、牝馬2頭。サンアディユアストンマーチャンだ。どちらもスピードはこのメンバーでも上位。面白い事に、アディユの川田も、マーチャンの英二(中舘騎手)も「勝負になる」といっている。

ただ、どうしても気になるのが中山の坂を経験していない点。マーチャンは阪神コースを走っているが、あそこの坂はなだらかだからね。アディユの中山ダート経験も、芝コースと比べると緩やかな勾配だけにあてにならない。

逆に中山コース実績があるのがキングストレイルアイルラヴァゲインだ。前者は距離短縮が取りざたされているが、追い切りに跨った北村(宏司騎手)によると、「大丈夫。1400mでも引っかかっていたくらいですから」とのこと。状態面も好調をキープしているといっていたよ。

ラヴァゲインの追い切りに跨ったマサミ(松岡騎手)はプリサイスマシーンにも乗った。どちらも具合が良いと話してくれたが、特にプリサイスは好感触だったみたい。個人的にも、良い追い切りだったように見えた。

同じく追い切りが素晴らしかったのがクーヴェルチュール。時計も出ていたね。ただ、この馬も中山の坂がどうかだけだ。

最後になったが、この馬を挙げなくてはいけないだろう。実力NO.1のスズカフェニックスだ。追い切りはこの馬特有のケリの強さが感じられて迫力十分だった。

ただ、ゴール前での動きに、少し「重み」が感じられたんだ。これが良くいわれている帰厩遅れの影響なのだろう。ポイントは輸送でどこまで絞れてくるかだね。パドックには注目してもらいたい。


ここで挙げた7頭、そのどれにも欠点がある。そのなかで、どの馬の欠点に目をつぶるか。そこが重要になってきそうな1戦。ゴールの瞬間まで何が起こるかとドキドキする、そんな好レースを期待している。

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2007年9月21日

馬インフルエンザの影響がありながらも、有力馬が次々と帰厩して、トレセンにすごく活気が出てきた。そして来週はもうスプリンターズS。馬名入りのゼッケン(GI登録馬は2週間前から付ける)を付けた馬たちも多く見られるようになってきた。

さて、今週はオールカマーだけど、人気になりそうな馬に不安があるだけに、混戦模様だね。

そんな中、1番調教が良く見えたのはネヴァブション。この馬も馬インフルエンザの影響を受けて、入厩が遅れてしまったんだけど、ダートで追い切られた水曜日の動きはすごく良かった。おそらく、牧場でしっかり乗り込まれてきたんだろう。日経賞ではマツリダゴッホに勝っている馬だし、久々でも期待できるんじゃないかな。

決め手があるという点で、次にダークメッセージを挙げたい。今週の調教で、併せた僚馬に遅れたことが気になる方もいるかもしれないけど、この馬自体の動きはなかなか良いものだった。それに、能力という点では、このメンバーの中でも高いと思うし、中山の軽い芝も合いそう。

タマモサポートは、ハミをずっと噛みっぱなしで走る馬だから、いかに楽にレースをさせられるかが、ポイントになる。前走は前に行ってつぶれてしまったけど、ヨシトミ(柴田善騎手)が乗った福島テレビオープンでは、差す競馬で好走してたから、今度はどう乗ってくるかが見物だね。

マサミ(松岡騎手)のサンツェッペリンは、まだ持ち前の粘り強さを感じなかった。叩かれてから良くなるタイプの馬だけに、本番の菊花賞に向けて、3000メートルを意識した乗り方をしてくることも考えられる。


神戸新聞杯は、やはりフサイチホウオーに注目したい。稽古の動きからも精神的に大人になったところを感じるからね。併せ馬では、少し相手に合わせて走るところがある馬だから、時計はそれほど気にしなくてもいいと思う。

ヴィクトリーもひと夏を越えて、折り合いのつく稽古ができるようになった。1番変わったのはこの馬かもしれない。ただ、ホウオーにしても、ヴィクトリーにしても、気性面が大きなポイントになるから、また当日のパドックをしっかり見ておきたいね。

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まだちょっと蒸すけれど、それでも徐々に秋が近づいている事を感じる。昨日はトレセンに涼しい風が吹き抜けたし、今日も気づけば随分日が短くなっている。僕の大好きな、果物が美味しい季節がやってくる。


気候の変化に敏感なのは人間だけじゃなくて、馬もこの時期は「天高く馬肥ゆる~」のたとえのようにグンと成長するもの。今週のセントライト記念、ローズSにも休み明けの馬が何頭か出てくるけれど、プラス体重でもほとんどが成長分じゃないかな。逆に避けたいのが、休んでいたにも関わらず馬体が細くなっている馬。成長力に欠けるタイプの可能性が高いからね。

ロックドゥカンブは、間隔を空けた事がちょうどいい休養になった1頭だと思う。調教助手に聞いたところ「昔は1回使うとガクッと反動が出たが、今回はそれがない」というからね。夏を越して、体が大人になって強くなってきたんだろう。

さらに、「先週末のイマイチな動きから一変して、今週は満足のいく追い切りができた」という。まさに戦闘態勢が整った、という感じ。鞍上は前走に引き続き柴山が務める事になった。ラジオNIKKEI賞同様、積極的に勝ちに行く競馬をするんじゃないかな。

調教の動きでは、ロック以上だったといえるのがゴールデンダリア。体全体を使って、ノビノビと走っていた。馬場が悪い割に時計も速かったし、追い切りの評価は1番かもしれない。

この2頭は春の実績馬。それに立ち向かう上がり馬的存在としては、マイネルダイナモシグナリオの名前を挙げたい。

マイネルはスムーズなレースができなかったにも関わらず、古馬相手に3着という内容を評価したい。シグナリオは厩舎の期待馬。同僚のクランエンブレムと併せた追い切りでも、目立った動きの良さだった。


ローズSはダイワスカーレットの成長を拝見、といったところ。ベッラレイアレインダンスピンクカメオがどれだけ迫れるかじゃないかな。

ひとつ気になるのはダイワの父アグネスタキオンがどれだけ成長力を伝える血を持っているかという事。早熟タイプの産駒も少なくないだけに、そこだけは心配だ。


最後に豆情報を。土曜札幌12Rのアトス。連闘でも調教の動きが鋭く体調も良さそうだ。前走11着からの巻き返しが期待できると思うよ。

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気になっていた台風も、午後には関東を抜けてすっかり台風一過。週末も晴れ模様ということで、中山競馬場も良い芝状態でレースをむかえられそうだ。重賞のある日曜日には良馬場になっているんじゃないかな。

その京成杯AHだけれど、どの馬も一長一短がある、ちょっと頭を悩ますようなメンバー構成になったね。

調教が一番良く見えたのは、隼人(吉田隼騎手)が乗るインセンティブガイなんだ。追い切りは併せ馬で余裕の先着。気持ち良さそうに脚を伸ばしていて、いかにもスムーズな走りだったね。ムラっ気のあるタイプだけれど、中山は3勝している得意の舞台でもあるし、ここで一発があっても不思議じゃない。

古馬に正面から戦いを挑むのがマイネルシーガル。カンファーとは5歳も離れているんだよね。良い頃の迫力はまだ感じられないけれど、力を出せる仕上がりにはなっている。斤量も有利だし、能力的にも確かなものを持っている馬。きっと上位に食い込んでくるだろう。

8歳馬だけれど、カンファーベストも元気だ。追い切りを見ても順調そうだったし、助手に聞けば、「まだ力は衰えていませんよ」とのこと。さすがに疲れは残りやすくなったというが、キッチリ1ヶ月の間隔を空けており、その心配もなさそう。

老いてますます盛ん、とまではいかなくとも、昨年2着の借りを返せるデキなんじゃないかな。やっぱり、競馬はこういうベテランがいなくちゃね。頑張ってもらいたいな。

そうそう、この馬の好不調を見るには、パドックや返し馬に注目するといい。ヤンチャなくらいが良くて、猫のように大人しいとあまり期待できないことが多いんだ。みんなもぜひチェックしてほしい。


阪神のメインはアグネスラズベリアイルラヴァゲインに注目している。後者はマサミ(松岡騎手)が乗るが、アイビスSD前とは少し調教を変えてきたようだ。本番に向けていいレースを期待したい。

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2007年8月31日

馬インフルエンザの影響で、今週末にスライドした札幌記念。もちろん、各馬の状態が2週前と全く同じということはあり得ない。それだけに、追い切りは目を凝らして見たつもりだし、多くの人に話も聞いた。

札幌組の中で一番の動きだったのはシルクネクサス。首に力が入った固い走りをするタイプなんだけれど、とにかく伸びが良かった。巴賞の走りからも洋芝適性は問題ない。後はこのデキの良さをどこまで生かせるか、だ。

エリモハリアーも、調教で乗った黛によると「具合は良い」とのこと。レースに向けて自分で体を作るタイプらしく、調子を上げているようだ。ただ、今の札幌は前が止まらない馬場状態。この馬は3コーナーで遅れるところがあるだけに、そこでどう捌くかがポイントになるだろう。

馬場状態ということを考えると、サクラメガワンダーはピッタリのタイプかもしれない。ある程度前でレースが進められるし、さらにラストスパートの脚もで持っている。状態面も悪くないし、注目すべき1頭だろうね。

他にはどんな展開にも対応でき、乗りやすそうなサイレントプライド。それにアドマイヤ2騎にも警戒すべきだろう。そうそう、助手に聞いたところでは、フサイチパンドラも調子が良いらしいよ。


日曜日はこの札幌記念と合わせて3鞍の重賞がある。

新潟2歳Sでは、タケショウオージの追い切りが抜群だった。430キロの馬体とは思えない、体を大きく見せるフォーム。先々の活躍を期待させる走りだったね。

それでも、現状ではエフティマイアの安定感には敵わないかもしれない。素軽い走りは新潟向き。距離を徐々に延ばしているローテーションも好感が持てる。それに何より、とにかく気性が落ち着いているんだ。近くで他の馬が暴れていても、デンとしていてね。これなら掛かる心配も少ないだろうな。

後はカツハル(田中勝騎手)が一発勝負をしてきそうなタケミカヅチ、新馬戦の内容が良く、仕上がりも悪くないエイシンパンサーといったところか。関西馬ではアドマイヤフォースも人気になりそうだが、調教を見た感じでは走ることにあまり前向きじゃないように感じられた。そこがちょっと気になったね。


小倉2歳Sについてはひと言。ユタカが乗るコウユーココロコロ、ひとつ不安なのは、揉まれる競馬になった場合どうかということだ。

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2007年8月24日

今朝はちょっとゆっくり、7時半頃にトレセンへ。馬インフルエンザ騒動の影響で、関係者はみんな慌ただしく動き回っていた。競馬が再開されたのはひとつの段落だが、そういう姿を見ると、早期の事態収束を願う思いが強くなる。

ここでもう一度、馬インフルエンザについておさらいしたい。というのも、人から、あるテレビのコメンテーターが「馬インフルエンザの影響で処分される馬が出なければいいのですが…」と言っていたということを聞いたからだ。

全ての馬にワクチンを接種している現在では、馬インフルエンザは死に至る病ではない。症状自体は感冒(風邪)のようなもの。もちろん馬にとって災難であることは違いないが、それが原因で処分されるようなことは、ない。その番組を見て誤解している人もいるかもしれないと思い、これだけは言っておこうと思う。


さて、再開なった競馬について。新潟記念は前走、2着ながらゴール前で素晴らしい切れ味を披露したアドマイヤモナークに注目している。それまではどちらかというと瞬発力に欠けるタイプだと思っていたので、このモデルチェンジには意外性を感じた。あの脚が使えるならば、直線の長い新潟はうってつけのコースだ。

調教の動きが良かったのは、トップガンジョーユメノシルシ。前者は1年振りだが具合は良い。一番の敵は、相手じゃなく斤量になるんじゃないかな。58キロというのは、他馬のハンデと比べると少し厳しく感じるね。後者は時計勝負になるとキツイけれど、今回は絶対的な逃げ馬が不在なだけにチャンスはあると思っている。

穴っぽいところでは、シュウ(石橋脩騎手)が力を入れているスクリーンヒーロー。一発の雰囲気がするんだよね。もう1頭はマサミ(松岡騎手)のダイイチアトム。さぼり癖のある馬だが、マジメに走れば勝つだけの力はあるはずだ。


札幌のメインは洋芝適性でブラックバースピン、前走内容の良いサープラスシンガークーヴェルチュールあたりに注目している。

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2007年8月17日

すでに知られているように、8月16日、JRAから馬インフルエンザが発生したことが報告され、17日、今週の開催が中止になると発表された。

馬インフルエンザで開催が中止になるのは、1971~72年の感染以来、約35年振りのこととなる。

この時はワクチンを打っていなかったこともあり、非常に多くの馬に感染し、2ヶ月にも及ぶ中止になった。ただ、今回は半年に1回、全ての馬にワクチンを接種することを義務づけているため、それほど多くの馬には広がらない、つまり前回のように長い中止にはならないんじゃないかな、というのが僕の個人的な見解だ。

この馬インフルエンザというものについて簡単に説明しよう。まず、馬から他の動物にはうつらない。それに、ワクチンの効果もあり、馬にとって発症したからといってすぐ死に至るような疾病ではなく、人間でいうとカゼのようなものなんだ。

ただ、この時期に病気になるというのは、馬にとってはキツいよね。ただでさえ暑さに弱い動物な訳だから、ホントに可哀想だよ。

それでも、辛いのは競馬関係者も、開催を楽しみにしているファンも同じこと。まだ先行きは不透明だけれど、僕自身もできるだけ情報を集めて、何か分かったことがあれば報告させてもらおうと思っている。

また競馬を観られる週末が、少しでも早く来ることを祈っている。

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札幌競馬場は洋芝といって、クッション性が高く馬の脚に負担が少ない芝を使用している。その他の特徴としては、見た目が美しいこと、馬が走る際にパワーが要求されるということがある。

100%洋芝だけの競馬場は、函館とこの札幌(この両者は使用している芝の種類で若干の違いがある)だけ。それだけに、ある種特異な要素として、レースを予想する場合には洋芝の適性も考慮すべきだと思う。

その時、一番良いのが過去に洋芝を経験しているかどうかということ。たとえばアドマイヤキッスは2歳時に札幌で2走していて、うち勝ったレースでは2着馬を0秒8も離す楽勝だった。

キッスがこれまでに強い相手と戦って揉まれながら経験を積んできたということ、さらに脚質に自在性があるということに加え、札幌の馬場で良いレースをしていることは、このレースでかなり有利な条件になる。

ただ、今回はキッスを脅かす存在としてアサヒライジングを挙げたい。洋芝の経験はないが、これまでの走りを見ていると、対応できるように思うんだ。

それに右手前が得意なアサヒにとって右回りというのは好条件だし、ただでさえ小回りのコースで馬場状態が絶好というのも先行タイプのこの馬には大きなプラス材料。GI2着3回(海外含む)、3着1回という実績からは重賞を勝っていないのが信じられないほどだが、ここでの悲願達成も十分にあるんじゃないかな。

展開的にはこの2頭中心に考えていて、続くのが昨年のクローバー賞(札幌)をレコード勝ちして高い洋芝適性を示したイクスキューズ。さらにはアサヒの手綱をとるヨシトミ(柴田善騎手)の出方次第でチャンスが広がるシェルズレイ。アサヒにあまり早く動かれると厳しいから、できれば後ろを牽制して、少し仕掛けを遅らせるようなレースをしてほしいところだね。ともかく、他力本願的になることは仕方ないかな。

洋芝といえば、ディアチャンスは札幌、函館通じて8戦と、豊富に経験している。前回の内容からも注目すべき1頭だね。

怖いのは忘れた頃のフサイチパンドラ。鉄砲駆けするタイプだし、馬体重次第では一発あるかもしれないから気を付けたいところだ。

初めに書いたけれど、洋芝はとにかく見た目が美しい。先月僕が見に行った時も、鮮やかな緑が広がっていた。今回も、きっとみんなの目を楽しませてくれるはずだよ。

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今の新潟の芝は、内側と外側が深くなっている。つまり、真ん中を通った馬が伸びる馬場状態なんだ。先週のレースで前残りが目立ったのも、それがひとつの原因になっている。

それを踏まえると、ニシノナースコールの順調さ、能力は認めるものの、後方からの脚質というのは若干の不安要素ということになる。ただし、前走のように前に行って粘り込むようなレースができれば別だ。滞在効果もあって体調も良さそう。レースの仕方次第で中心的存在にもなり得ると思う。

同じ牝馬でも、レースの仕方を選ばないという意味では、アンブロワーズの方が堅実かもしれない。こちらはどんな展開にも対応できる、いわゆる自在性のある馬。スッと先行できるし、今の新潟に合ったタイプなんだよね。調子も良いと聞いているし、雨も不問と、期待できる要素は多い。

先行できて、なおかついい脚を長く使えるのがインセンティブガイ。一発の魅力に満ちた馬なんだけれど、とにかく成績にムラがありすぎるのは問題。難しい気性面をどうやってなだめるか、マサミ(松岡騎手)にはそんなことも求められると思う。

ここまでに挙げた3頭以外では、アポロノサトリシンボリグランピサノパテックに注目している。

それぞれポイントは、アポロ=体重面、シンボリ=マイル適性、ピサノ=重馬場は割引、というところ。つまり、どれも不安点があるということになるね。前回にも書いたけれど、アポロはちょっと馬体がポテッとしているように見えたから、パドックを見る時は馬体重を気にしてほしい。

最後に警戒すべき穴馬を挙げておこう。カンファーベストは、調教もイマイチで、本来はひと叩きされてからだと思うが、このメンバーなら一発あってもおかしくないだけの力は持っている。

もう1頭は、単騎で逃がしたら怖いストーミーカフェ。鞍上のカツハルも、こういう前向きな気性の馬と相性が良いだけに、侮れないコンビになりそうだ。

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2007年7月27日

朝からトレセンへ。8時頃から、隼人(吉田隼騎手)、丹内、ヒロ(田中博騎手)らとそれぞれの騎乗について話し合った。終わったのは結局11時過ぎかな。今日は暑かったけれど、みんな気温以上に熱かった! レースでも頑張ってほしい。

残念ながら関東馬は1頭も出ない小倉記念。函館記念から続くサマー2000シリーズのハンデ戦、今回もかなりの混戦模様だ。

先週、エリモハリアーが函館記念を3連覇しただけに、いっそう注目されるのがメイショウカイドウの存在だろう。小倉重賞4勝というコース巧者振りについては言うまでもなく、鉄砲も効くタイプ。ただ、さすがに今回は12ヶ月の休み明け。さらに59.5キロの斤量は楽じゃないね。

ちなみにこの馬がなぜ小倉で強いかというと、一瞬だけれど、素晴らしくいい脚が使えるから。直線の長いところだと止まってしまうが、小回りだとその特性が生きる。乗り役にしてみれば、脚を使うタイミングが難しいんだけれどね。

実績馬も侮れないけれど、今回、面白いと思っているのが上がり馬なんだ。ニルヴァーナは前回の勝ち方がいいし、調教内容も評価できる。一線級と戦ってどうかだが、53キロの軽量がアドバンテージだ。

もう1頭はアップドラフト。隼人が乗った七夕賞の時から注目しているんだけれど、あのレースは見せ場もあったし、次は良くなると期待させる内容だった。調教でもタイムを大幅に詰めているし、やはり調子は上がっていると思う。注目したいね。

他には前走は出遅れがイタかったサンレイジャスパー、七夕賞でいい粘り腰を見せたニホンピロキース。それに堅実なヴィータローザあたりかな。

昨年の覇者・スウィフトカレントは、前走の負け方が気になっている。たとえノメったとはいえ、13着は負けすぎだ。調教内容もそれほど一変したという感じを受けない。ただ、ノメった馬に対して、ノリ(横山典騎手)が無理をさせないレースをしたという面もあるかもしれない。問題はそれがいい方に出るか、あるいは逆かだと思う。

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函館記念の馬柱を見ていて、思わず目がいってしまう木幡の名前。ここまでのサマーシリーズで函館スプリントステークス2着(サープラスシンガー)、アイビスサマーダッシュ2着(ナカヤマパラダイス)とポイントを稼ぎ、現在ジョッキー部門の2位タイ。

本人は、どうやらサマージョッキーシリーズ優勝をかなり意識しているという。僕としても頑張っているベテランを応援する気持ちがある。聞けば騎乗予定のモノポールは調子が上がっているようだし、ここらでチャンスがあるんじゃないかと、密かに注目しているんだ。

馬単位でいくと、面白いと思っているのは唯一の3歳馬・ナムラマース。早めに函館に入厩して、ここまでに4本の時計を出している。水曜日の追い切りでもダイナミックな走りを見せた。

ポイントはこれまでに戦ってきた相手。あまり目立つタイプではないが、今年のクラシック戦線を引っ張ってきた1頭。大舞台で戦ってきた経験は、古馬相手でもひけをとることはないと思っている。ハンデ53キロならなおさらだ。

札幌で重賞(札幌2歳S)を勝っているように、洋芝の適性も証明済み。2000mの距離もピッタリで、乗る方としてもレースが組み立てやすいんじゃないかな。堅実なアドマイヤフジ、調教の動きが目立ったサクラメガワンダーと古馬の壁は厚いが、それを打ち破るだけのポテンシャルを感じさせるんだよね。

他の古馬では巴賞を勝ったシルクネクサス、出遅れなければ走るメイショウオウテも怖い存在。人気になりながらもイマイチ勝ちきれないレースを続けるマチカネキララは、展開面の助けがほしいところだね。

人はベテラン、馬は3歳。この夏でブレイクするのはどちらか。そんな楽しみを持ちながら、このレースを見ようと思っている。

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2007年7月13日

北海道から戻り、その足でTV番組の収録へ。いやぁ、今日は我ながらなかなかのハードスケジュールだったね。

向こうは湿気もなくカラッとした気候だったけれど、東京は相変わらずの梅雨模様。そういえば、アイビスサマーダッシュが行われる新潟も週末は雨振りだというね。馬場状態が気になるところだ。

隼人(吉田隼人騎手)が乗るアイルラヴァゲインは、あまり馬場が荒れてほしくないクチ。能力、実績からは最有力の存在だと思うんだけれど、その点はちょっと不安なところ。

実はこの馬にはもうひとつ不安があって、それは左手前を出したがらないタイプだということ。直線1000mの競馬で、片方の手前だけで走るというのはいかにもキツい。乗り役がどうやって手前を替えさせるか。そこがひとつのポイントになる。

逆に重馬場歓迎なのが前年の勝ち馬・サチノスイーティー。思えば去年もレース前の雨で力のいる芝状態になっていた。それを利しての勝利だったから、今回もこのパターンならかなり期待できるんじゃないかな。リフレッシュ放牧が功を奏したのだろう、馬の状態も申し分ない。

こちらも馬場が重くなっても大丈夫そうなのが、クーヴェルチュール。前走はハイペースを先行しながら、最後まで我慢した。なかなかいい勝ち方だったよね。その内容からも注目しているんだ。

他に重馬場を苦にしないのは、脚質に幅が出てきたナカヤマパラダイス、津村が手の内に入れているシルヴァーゼット、ダートで走るジョイフルハートもこなすだろうね。

逆にスピニングノアールは雨を避けたいタイプ。前走の落馬はあまり気にしなくてもいいと思うけれど、心配なのはむしろこっちだね。

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福島の馬場は荒れ模様。そういえば、あの時も馬場が悪かったな……と思い出すのは、リーゼンシュラークで勝った92年の七夕賞(9番人気・斤量54キロ)。

内枠(1枠1番)だったんだけれど、馬場のいい外を回って、2番手から抜け出す。ゴール前はもうギリギリ、カツハル(田中勝騎手)が乗るカミノスオードをアタマ差だけ退けたんだ。終わってみれば4着までがアタマ、ハナ、アタマという大接戦だった。

この年と同じように、今回もかなりの混戦模様。どの馬が勝ってもおかしくないほど、といってもいい過ぎじゃないと思う。

アドマイヤモナークヴィータローザの堅実性というのは僕も評価しているんだけれど、どうもワンパンチ足りない印象が拭えない。特にヴィータの57キロという斤量は、他馬との比較という面で少しかわいそうな気もするんだよね。

同じく実績上位のサンバレンティンも57キロ。それならば、と目を向けたユメノシルシだが、前走時と比べるとどうも追い切りの動きが硬く見えた。欲をいえば、もう少し乗り手の指示にスッと反応してほしいんだ。

ただ、これまでとはひと味違うレース振りを見せた前走の内容は評価できる。同じような脚が使えれば、チャンスは少なくないと思う。

長期休養明けで、状態面に注意のアップドラフト。特に大型馬だけに大幅なプラス体重は避けたいところけれど、この馬には高い素質を感じるんだ。追い切りでは最後までしっかりとした足取りで駆け抜けていて、好感が持てた。今後の活躍に期待するという意味でも注目したい1頭だね。

さらに名前を挙げるならフォルテベリーニ、それに軽ハンデ馬の前残りという線でニホンピロキース。リーゼンシュラークのようなイメージで、というのはできすぎかな(笑)。

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『ウハウハ競馬』の収録現場に行くため都内に出たら、久々に雨に降られた。しばらく空梅雨だったから、渇水回避のためにはちょうどいいのかな。日曜日にラジオNIKKEI賞が行われる福島も雨降りだったらしいね。週末にぐずつくようだったら、ちょっと時計のかかる馬場になるかもしれない。

さて、このレースは去年からハンデ戦になったのだが、僕はそのことにあまり賛成できないんだ。

7月初旬の3歳馬といえば、ほとんどがまだ成長途上だし、キャリアも浅く実績面でも明確には差がつけづらい。それなのに紋切り型のハンデ分けをしてしまうから、ちょっと疑問に思ってしまう。

たとえばゴールドアグリロックドゥカンプのハンデ差。昨年の新潟2歳Sを勝ったとはいえ、3歳になってからはふたケタ着順が並ぶ馬が57キロで、連勝中の馬が52キロ。後者が南半球産であることを考慮しても、ちょっとおかしいんじゃないかな、と思うんだよね。この問題について、みんなはどう考えているだろうか。

本題に入ろう。クランエンブレムは古馬相手に勝った前走の内容が良く、今回も好レースができるんじゃないかと注目している。鞍上は隼人(吉田隼騎手)。今の彼は乗れているし、せっかくいい馬が回ってきたんだから、頑張ってほしい。

ロックドゥカンプについては先に書いた通り、軽量が魅力。2連勝のレース振りもいい。展開次第ではアッサリ……のシーンもあるかもしれない。

後はハイソサエティー。エーデルワイスSはユタカ(武豊騎手)の好騎乗あっての勝利だろうが、素質を感じる1頭だ。それにNHKマイルCでほとんどレースをしていなかったイクスキューズ、勢いのあるエーシンダードマンあたりが絡んできそうだ。


函館スプリントステークスについても少し。ブラックバースピンは函館特有の洋芝に適性がありそう。好調アグネスラズベリ、3歳馬のアドマイヤホクトサープラスシンガーも面白い。アンバージャックとシンジ(藤田騎手)はいいコンビになりそうだ。


最後にアイルランドに旅立ったマサミ(松岡騎手)にエールを。「1頭でも多く乗れるよう、頑張ります」っていっていたけれど、強気で負けず嫌いな自分らしさを大事にして、いい経験をしてきてほしい。頑張れよ!

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2007年6月22日

日本一を決める戦い、年末の有馬記念以上のメンバーが揃った……という言葉もおおげさではないくらいの豪華な顔ぶれとなった宝塚記念。その結論に近づく手段として、今回は展開面について書いていきたいと思う。

まず逃げ馬だが、同タイプが揃ったなかでもアドマイヤメインが「何が何でも」という感じで行くと思う。これはアドマイヤムーン、アドマイヤフジの援護という意味合いも込みでの読みだ。いずれにせよ、かなりハイペースの逃げになるはず。

これに続くのがアサクサキングスシャドウゲイトローエングリン。速い逃げ馬がいる場合、レースの流れを決めるのはこの2番手グループなんだ。メインの逃げについていけば全体的に速い流れになるし、あえて追いかけないようであれば平均的な流れになる。

そのどちらになっても有利なのが、この集団から少し離れてレースを進めるダイワメジャー。瞬発力が求められるスローペースは向かないが、平均以上の流れならば仕掛けのタイミング次第で対応できるのがこの馬。アンカツ(安藤勝騎手)は内で折り合いをつけてその機をうかがうことだろう。

ただ、忘れてはいけないのは、1頭だけメジャーとアンカツのタイミングを乱せる存在がいるということだ。メイショウサムソン。メジャーをマークするこの実力馬が、イメージよりも早く動き出せばアンカツも動かざるを得なくなる。そこにメジャーの泣き所があるんだよね。

そうなれば一瞬の脚が使えるアドマイヤムーンウオッカにチャンスが広がる。先に抜け出した2頭を一気の末脚で抜き去る……そんなシーンが見られるかもしれない。

後はポップロックカワカミプリンセスがどう出るか。前者はユタカ(武豊騎手)の手腕、後者は幸四郎が思いきって乗れば怖い存在で注目に値する。

最後に出走する人馬について少し。メジャーの状態は非常にいい。陣営にしてみれば、「良すぎて逆に怖いくらい」だそうだ。ウオッカに乗る四位。日曜日はメインレースまでに1鞍しか騎乗予定がないのは、汗取りに集中するためだろう。

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過去にマーメイドSを勝った馬はエアグルーヴ、エリモエクセル、アドマイヤグルーヴなど、そうそうたるメンバー。なんと、ここ10年で5頭のGI馬がこのレースを制している。

GIIIにしておくにはもったいないようなレースだったのだが、別定戦からハンデ戦になった昨年から傾向が変わってきた。勝ったのはハンデ49キロ、3歳牝馬のソリッドプラチナム。重賞初挑戦でのタイトル奪取だった。

今年も似たような道を辿ってきた馬がいる。3歳牝馬のミスベロニカだ。ハンデは最軽量の48キロ。500万下を勝ったばかりで重賞初挑戦。となれば昨年の再来が期待されるけれど、どうだろうか。僕にはまだ力がつききっていないように見えるんだよね。たとえ斤量が軽いといっても、厳しいと思う。

ハンデ戦というのは斤量だけに目がとらわれがちだけれど、ポイントは他にもある。そういうところに気が付けば、視野がグッと広がるんだ。

今回でいえば、それは「器用さ」だと思う。阪神の内回りで行われるだけに、いかに上手く立ち回れるかがポイントになってくる。

そういう視点だと、シェルズレイディアチャンスの名前が挙げられる。器用な脚が使えて、かつそれを生かせる先行タイプというのがいい。小回りの中京コースで実績を残している点もポイント高いね。

後はGIの壁にぶちあたったコスモマーベラス。このメンバーならガラッと変わってもおかしくない。追い込み勢ではサンレイジャスパースプリングドリューソリッドプラチナム。前走は後方待機型に厳しい流れだっただけに、着順は気にしすぎないほうがいい。ハマれば切れ味鋭い末脚を使えるのだから、軽視は禁物だ。


最後にメッセージにお答えしたい。『よういち』さん、残念ながら調教師になる気はないんだ。気兼ねなく言いたいことが言える、今の立場が楽しくてね。『上吉原』さん、セイカモリオカ、懐かしいなァ、もちろん覚えているよ。シンジ(藤田騎手)のことは僕も評価しているんだ。『白井ヴィンセント』さん、確かにウオッカの斤量は有利だと思う。ただ、どうしてもレース後の消耗が心配になってしまうんだ。歴史的な馬だけに、ね。

読んでくださる方、メッセージをくださる方、本当にありがとうございます。いつも励みになっていますので、今後ともよろしくお願いします。

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2007年6月 8日

降る、降ると言われながらなんとかもっている空模様。それでも週末はさすがの雨予報。うーん、どっちなんだろうか。

と、天気予報に一喜一憂している人も多いんじゃないのかな。これもこの時期の風物詩みたいなものだね。

馬場状態はそれほど悪くないだけに、多少の雨では変わらないと思う。ただ、あまりに重くなるようだと影響がある。エプソムカップの人気どころではダンスインザモア。跳びが大きなタイプだけに重馬場以上はマイナスだ。

それでもこの馬、状態はかなり良好だ。ゲートでの悪い癖も解消されつつある。まともに出られればチャンスは大きいと思う。それに距離短縮、斤量減とプラス要素が多いのも好感が持てる。

続くのはサイレントプライド。前走(新潟大賞典)はブライトトゥモローに遅れをとったけれど、併せる形になれば違う結果だったはず。逆転の目はある。

デアリングハートも忘れてはいけない1頭だ。重賞2勝の実績は混合戦でも評価されてしかるべき。この春安定した騎乗を見せてくれているシンジ(藤田騎手)の手腕にも期待したい。

その他ではブライトトゥモロー、1600万下~オープンと連勝中のエイシンデピュティ。馬場が悪くなればサンバレンティンも怖い存在になる。調教の動きが目立っていたタイガーカフェは鞍上が強気なだけに、恐らく逃げ馬を追っかけると思う。


最後にCBC賞について少々。ペールギュントと上村は相性ピッタリ。問題は斤量面かな。その斤量で有利に立ったスピニングノアールの前走はチグハグさが敗因。スムーズならもっとやれる。アドマイヤホクトは3歳馬ながら侮れない。

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前回、状態面を取捨のポイントに挙げたダイワメジャー。陣営によれば、「具合はすごくいい」とのこと。今回調教パターンを変えてきたのは馬体重を絞ろうという意図があってだろう。当日の馬体重には注意したいが、ビッシリ追えているのは体調がいい証拠。海外遠征の疲労は残っていないと思う。

ちなみにこの馬、毎年この時期に馬体重が増える傾向にあるらしい。馬にはいろいろな個性があるとはいえ、ちょっと珍しいタイプだよね。

スズカフェニックスは高松宮記念のレース内容を評価している。小回りの中京コースであれだけ長い脚を使えるのだから、東京ならばより生きるはず。マイルは安定感もあるし、1200mよりいいくらいじゃないかな。

マイルの適性といえばキストゥヘヴン。昨年秋は中距離を使われていたが、本来1600mあたりがいいタイプ。前走は先行して新味を見せてくれた。ウチパク(内田博騎手)の手綱でさらに変わってくれば面白い。

逃げるのは香港馬のエイブルワンコンゴウリキシオーのどちらか。それに続いてマイネルスケルツィ、とこの3頭が先行集団を構成しそう。

リキシオーのポイントは自分のペース。速い、遅いではなく、とにかくこの馬の「マイペース」でどこまでいけるか、だろう。ハマれば強いタイプだけに侮れない。

スケルツィは思いきった競馬をすればひと皮剥けるかもしれない。高いポテンシャルを感じさせるだけに、そうなればこのメンバーでも可能性はある。

怖いのはエアシェイディ。前走の大敗は大幅な体重減(-18キロ)とハッキリしている。馬体が戻っていれば、得意の東京コースで一発あるかもしれないよ。

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2007年5月25日

『keiba02』の取材でユタカ(武豊騎手)と話した時に、印象に残っている言葉がある。「ダービーではみんな『勝ちたい』気持ちが強くなりすぎる。頭のなかが『ダービー仕様』になる」というものだ。

これはジョッキーの心理をうまく表現した言葉だと思う。どんなベテランだってダービーのパドックに出た瞬間は興奮するし、人によってはレースでも硬くなって、普段通りの力が発揮できなくなってしまう。それがダービーの魔力、というのかな。

そんなダービーの魔力にとりつかれなければ、まずいけるだろうと思うのがフサイチホウオーだ。前回も話したように、状態面では皐月賞以上。体つき、トモのバランス、落ち着きとすべてが揃っている。

アンカツ(安藤勝騎手)はここ一番で冷静な騎手。すでに一度勝っている(04年キングカメハメハ)し、ダービーだからって硬くならないはずだ。いや、それでも硬くなるから、魔力なのかな?

次に注目しているのがヒラボクロイヤル。栗東で馬体を見て、いいな、長距離向きだな、って思った。他の馬が色あせるくらいのインパクトがあったね。ただ、綺麗な走りをするタイプだから馬場が渋ると割引が必要だ。

マサミ(松岡騎手)が乗るサンツェッペリンも調子が良さそうだ。今日、厩舎に行って馬を見たんだけれど、いい汗をかいているんだよね。サラッとして、体調がいい時にかく汗。厩務員さんにそのことを話したら、「そうでしょう」って満足そうだった。

追い切りだけなら最も評価しているのがアドマイヤオーラ。抜群の伸びだったね。ただ1点、馬場から引き上げてくる時の動きが硬かったことだけが気になる。

皐月賞馬ヴィクトリーは折り合いがすべて。純粋な能力は上位だから、後はそれをどうやって引き出すか。道中でリラックスさせられるかどうかがポイントだと思う。

最後にもう1頭、堅実なローレルゲレイロの名前も挙げておこう。


ユタカの言葉でもうひとつ。ダービーで一番特別に感じる瞬間は? という問いに、「勝負服を着て、パドックに出た時。よしっ、と気合いが入ります」と答えてくれた。今年はパドックでのユタカにも注目したい。

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GIで関東馬が連勝したのは、04年(阪神JF:ショウナンパントル、朝日杯FS:マイネルレコルト、有馬記念:ゼンノロブロイと3連勝)以来。今年はどちらも牝馬だったから、「もう一丁」がここであってもいい。実際、調子の良さではひけをとらないハロースピードでマサミ(松岡騎手)が連勝する可能性だってゼロじゃないはずだ。

と、そんなことも考えてしまう混戦模様。これを導いたものはダイワスカーレットの出走回避とハッキリしている。先行して強い競馬ができる桜花賞馬が出てこないということで、密かに野心を抱く陣営、騎手がどれだけ多いことか。

なかでも、もう一方の強者とされたベッラレイア。これで1番人気は確実。ライバルがいなくなったことで、自分のレースさえすれば、と乗り役もそう考えているだろう。だが、過信は禁物だ。秋山は達者なジョッキーだが、外に出す際にきれいにやろうとしすぎるときがある。この馬にとってはそこがポイントとなるだけに、多少泥臭くてもいいから、タイミングよく外に出してほしい。

同じくスカーレットが抜けたことで注目度が高まっているのがザレマ。忘れな草賞のレース内容はそれに値するものだと思う。2~3番手から抜け出して最後には2馬身差というレース振りはセンスの良さを感じさせた。2週連続で調教も良い。アドマイヤオーラ関連のいざこざで燃えているだろうユタカ(武豊騎手)の手綱にも期待だ。

関西馬では、勝ち味は遅いが堅実なローブデコルテも挙げておきたい。忘れちゃいけないのが、これまで戦ってきた相手。強いメンバー相手に善戦してきた実績がここで花開いてもおかしくない。

さて、3連勝を期待したい美浦勢だけれど、ミンティエアーカタマチボタンは好感触。前者は実際に厩舎で見たんだけれど、落ち着いてゆったりとしていた。線が細い馬体も長距離向きだ。カタマチには鞍上のシンジ(藤田騎手)がアッと驚くような意外性のあるレースをしてきそうな予感がしているんだよね。


最後に、僕が取材に協力した『keiba02』という雑誌を紹介したい。巻頭には僕とユタカとの対談があり、マサミのグラビアなんていう他にはない企画もある。競馬好きの人にはぜひ見てもらいたい1冊だね。

※ 『keiba02』について興味がある方は、以下のURLをご参照ください。
http://www.keiba02.com/

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ここまで他馬にトップゴールを譲ったことのないカワカミプリンセスだが、今回ばかりは付け入る隙があるんじゃないかと思っている。

それは鞍上だ。幸四郎がこの馬に合わないとはいわない。むしろいいコンビになるとさえ思う。

でもこれが初戦だけに、カワカミがどれだけの脚を使えるか、そしてその脚がどれだけもつかはまだわかっていないはずなんだ。それは調教に乗るだけでは伝わってこない、レースじゃなきゃわからないことだからね。

昨秋の秋華賞、エリザベス女王杯のレースを見てわかるようにズブさを見せ始めてきたカワカミだけに、鞍上が仕掛けのタイミングを熟知していないことはマイナス材料。ここに最初にいった隙がある。

そこを突ける馬を、となれば、まずはディアデラノビアを挙げたい。鞍上はこの馬を手の内に入れている岩田。逃げ馬不在が予想されるなかで、マイペースでレースの流れに乗れる自在性は貴重。強気な騎乗がハマればいいところまでいける。

実績なら先の2頭を上回るスイープトウショウ。スムースにいけば牡馬にもひけをとらない破壊力を発揮する反面、ムラのある馬。特に東京競馬場は、本場馬入場でダートを横切るのが嫌らしく相性が悪い。それだけに返し馬が好不調のバロメーターだ。あまり大人しいのも問題だから、軽くなら悪さをするくらいがいいんじゃないかな。

この3頭に続くのはアドマイヤキッス。ここらでひと皮剥けるような感触がある。もう1頭、あまり人気はないだろうが注目しているのがシンジ(藤田騎手)が乗るデアリングハートだ。

美浦組で具合がいいと聞いているのはコイウタ。牝馬の管理に好感が持てる堀厩舎では、穴人気しそうなジョリーダンスよりも、福島牝馬Sで届かないはずの位置から差しきったスプリングドリューが面白そうだ。


最後に明日の京王杯スプリングカップ。有力候補とされているプリサイスマシーンだけれど、情報では絶好調時の迫力がないという。ちょっと気になるところだね。

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例年以上に波乱が続いている今年のGI戦線。現にここまで5戦中3戦が馬連万馬券決着(高松宮記念、皐月賞、天皇賞)だ。

そして、ここもその気配濃厚といわれるNHKマイルC。確かに飛び抜けた実力馬はおらず、そんなメンバーのなかの有力馬にも不安要素がある。いってみれば一長一短の顔ぶれだ。

そんな出走予定馬を、今回はちょっと趣向を変えて個別に分析していきたい。混戦模様だけに、あまり絞らずに何頭かピックアップして話していく形でみんなの参考になればと思う。まずはレースのカギを握りそうな先行勢から。

アサクサキングス。一本調子のスピードで押し切りたいタイプだけに、距離短縮は好材料。マイルで自分の形に持ち込めればチャンスはある。今回もある程度前にいきたいところ。後ろでジッとして……では力を発揮できないと思う。

オースミダイドウ。休み明けだけに取捨は状態面をジックリ見極めたい。そこがすべてといってもいいくらいだ。力を出せればアッサリでもおかしくないはず。

トーホウレーサー。前走は後藤が上手く乗った。まさにマイル向きの馬で、これも先行したいタイプ。

マイネルシーガル。陣営としては、「ここに全力投球」だろう。距離も2000mというよりはこのくらいがあっているはず。変わり身が見込める1頭だ。

ダイレクトキャッチ。ダービーを考えれば2着が至上命題。共同通信杯でフサイチホウオーに迫った内容は評価できる。ただ、胴長の馬体を見ても、本来距離は長いほうがいいタイプ。体を上手に使って走り、直線伸びてきた新馬戦は強い勝ち方だった。ここは同じ東京のマイル、再現も期待できそう。

ローレルゲレイロ。ワンパンチ足りない印象が強いが、これまで戦ってきた相手がすべて一線級だったことを忘れてはいけない。弱い相手に連勝するよりも価値のある負けもある。距離の壁を感じた皐月賞からも、マイルはピッタリだろう。

最後に、穴馬候補を1頭。シャドウストライプは芝2戦目で変わってきそう。サクラバクシンオー産駒だけに1600mをこなすのは鞍上の助けが必要だが、おもしろい存在だ。

ここまで、あえてどの馬も短所と長所を話してきたつもり。あとはどの「長」をとり、どの「短」を斬るか……ということになる。そういう意味でも、今回の話が少しでも参考になれば、と思う。

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2007年4月27日

GI実績となると寂しく見えるメンバーだが、それでも長距離適性は現役でも一線級といえる強豪が揃った。それが今年の天皇賞の実情だと思う。

そのなかでも、マラソンランナーとして僕が評価しているのがアイポッパートウショウナイトトウカイトリックの3頭。

それぞれ持ち味が異なり、アイポッパーはスタミナと切れ味を兼ね備えたタイプ。トウショウナイト、トウカイトリックは純粋なスタミナ勝負、切れ味はないもののしぶとく伸びる馬だ。

ほかにも注目馬をあげると、上がり馬の魅力があるネヴァブション。前走はハンデ差もあったが切れ味を見せた。穴馬的にはダークメッセージもおもしろい。近走のレース内容からは長距離の適性がうかがえるし、瞬発力も持っていそうなんだよね。

前哨戦・大阪杯を勝ってここに臨む二冠馬メイショウサムソンだが、距離適性の面では本質的に2500mくらいまでの馬なんじゃないかと思う。もちろん能力はトップクラスだし、勝っても何ら不思議はない。個人的に春の天皇賞というイメージから、王道をいく馬に堂々と勝ってほしいという気持ちもある。

レースのポイントを握る人馬はどのレースにもいるものだが、ここではノリとマツリダゴッホがひとつのポイント、パズルでいえば重要なワンピースを持っていそうだ。

僕の眼には、日経賞はこの馬の脚を試したようにも映った。勝ったネヴァブション、2着トウショウナイトというのは本番でもライバルになると読んでのことかもしれない。

あれとまったく同じ乗り方だとちょっと厳しいと思うが、ノリのことだ、今回は何か考えてくるはず。そういう意味でも、マツリダゴッホには注目したい。

そうそう、そういえば、ある騎手が「アンカツさん、タイミングいいよな」って話をしていたらしいよ。ちょっと気になる言葉だよね。

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オークス戦線。2強といわれるウオッカダイワスカーレットに割ってはいる存在がはたしているのか……ということが焦点になっているね。

そういう意味で、最も注目されているのがフローラSのベッラレイアだろう。前走の勝ちっぷりは、僕が見ても素晴らしいと思った。まさに横綱相撲という感じ。あれだけいい脚を長く使うタイプは牝馬では珍しい。ただ、あくまでも条件戦だっただけに、ここが本当の意味での試金石になる。

このレース、実績ではナンバーワンといえるのがイクスキューズ。桜花賞から中1週というローテーションは確かにキツイが、北村が自信ありそうだったのは気になっている。ただ牝馬の体調は変わりやすいだけに、特に厳しいローテーションでくるこの馬は当日の気配や馬体重には注目したいところだ。

東京の2000mというのは基本的に先行馬が有利だけれど、当日は微妙な空模様。あまり馬場が悪くなると、切れ味型のベッラレイア、ミンティエアーあたりはキツくなるかもしれないね。

ほかにはここまで5戦して全レースで連対、堅実タイプのホクレレ、マサミが乗って、穴人気になりそうなマイネルーチェには注目している。

ルーチェは飼い葉食いがよくなっているという話だから、状態はよくなっているんだろうね。長い脚を使うような馬じゃないから、「一カ所の脚」をどこで使うかがポイントだ。ものすごくハマれば……おもしろいかもね。

最初にいったように、ここは2強に向けての挑戦権を得るような意味合いがあると思う。それだけに、ただ勝った、負けたじゃなくて、どんな勝ち方をしたか。2400mの本番につながるような勝ち方だったか。そこのところを見たいレースでもあるね。

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枠順が発表された皐月賞。人気が予想されるフサイチホウオーは1枠1番。くしくもお父さんのジャングルポケットと同じ枠、同じ馬番になった。

枠的にはそんなに悪くない。もともと先行タイプだし、包まれるようなレースにはならないだろうからね。4戦4勝でむかえる皐月賞、この馬が動けば他も動く……といった中心的存在だ。

無敗のホウオーに対するのが、外枠にかたまった有力馬だ。関東馬・ココナッツパンチは今日の歩様がゆったりと落ち着いていて好感がもてた。吉田豊と話をしたら「いいといっても相手が強いからね」なんてニュアンスだったけれど、個人的には、悪くないんじゃないかな、という印象。

同じく外に入ったヴィクトリー。この馬、能力はかなりのものがあると思うんだけれど、いかんせん気性がアテにならない。侮れない存在には違いないが、折り合い次第という条件がつく。

そのヴィクトリーにしても、アサクサキングス、マサミが乗るサンツェッペリンにしても「なにがなんでも……」という逃げに出る馬はいなそうなのが今回。

あえて挙げればサンツェッペリンかな……。逃げるかどうかは別としても、持続力で勝負するタイプだけにある程度早めの仕掛けになると思うよ。

そうなると、ペースは速すぎもせず、遅くもないという平均の流れになりそう。こういう展開で台頭してくるのは、一瞬の切れ味があるタイプだ。

その一瞬の切れ味を、アドマイヤオーラは持っていると思う。完成度の高い、ゴムまりのような走りは一発の予感を感じさせる。形的にはココナッツパンチに詰め寄られたようにも見える弥生賞だが、その実はまだまだ余裕のある勝ち方だった。本番の今回はひと味違うだろう。あとはどこで、どう仕掛けるか、だ。

僕の考える理想はこうだ。ホウオーが直線で前の馬をとらえ、その類い希な勝負根性で襲いかかろうとする瞬間、離れた外から一気に交わす……。ホウオーに勝とうすれば、僕ならこの手がいいと思うんだよね。

同じく切れ味タイプのドリームジャーニーは、折り合いがすべて。闘争心がありすぎて気負っちゃうタイプだから、そこは以前に話したように、パドック、返し馬に注目したい。そこでどこまで落ち着かせられるか、ってこと。戦いはすでにはじまっているんだからね。

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2007年4月 6日

ウオッカダイワスカーレットアストンマーチャンの3強ムードで盛り上がっている今年の桜花賞。でも、僕の考えではちょっと違うんだ。

その考えについて話す前に、まずは第2グループで注目している馬について。まずは前回でも触れたカタマチボタンイクスキューズ。前者はまだ成長段階という印象で、日に日によくなっている感じ。後者は逆に、すでに完成されているタイプ。アッと驚くような変わり身はないかもしれないが、能力なりの力を出せそうだ。

もう1頭、前走の勝ち方がよかったエミーズスマイル。船橋所属ながら寒竹賞、アネモネSと連勝しているこの馬は侮れない。社台ファームが地方競馬をかいしてクラシックに送り込むという、この試み自体も興味深いね。

さて、最初の話に戻ろう。有力3頭のなかで僕が一番乗りたい馬を選ぶならば、カミソリの切れ味を持つアストンマーチャン。……なんだけれど、同時にこの馬は1600mの桜花賞では難しいとも思っている。

懸念は折り合い面だ。あのユタカがあれほど折り合いに苦労した前走を見ると、ウオッカ、ダイワの2頭に比べてどうしても「イチかバチか」という印象が強くなる。この2頭を負かすだけの力はあると思うのだが、その力を出し切れるかどうか、だ。

たとえるならばアストンマーチャンの切れ味は諸刃の剣なんだ。

それでも、逆にいえばこのレースで最も興味があるのは、この乗り難しい馬をユタカがどう乗るか。僕自身、難しい馬でチャレンジするのにやりがいを感じるタイプだったから、そこは大いに注目しているんだ。

枠順的には、有力3頭にとってはありがたいんじゃないかな。すべて外枠に入ったけれど、改修された阪神コースは、他と能力に差のある馬にとっては有利なんだ。内だと包まれてしまう危険性もあるが、外ならば邪魔されないという意味でね。

この3頭以外は、いわゆる第2グループ。ここは横一線という感じだから、間違いなく勝ちにいく3頭のうち、どれか1頭が消耗してつぶれるようならば、勝ちは捨てて着を狙うような、アッと驚くような馬がきても不思議じゃない。今年の桜花賞は、単純な「3強」の構図ではないと思うよ。

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春は出会いと別れの季節。学校(ジャパン・ホースマン・アカデミー)でも、13人の卒業生が羽ばたいていく。卒業式は明日なんだけれど、あいにく収録で参加できないから今日挨拶をしたんだ。

別に大層なことをいったわけじゃなくて、体を大事にしろということとか、あとはそれぞれ個人的なアドバイスかな。

先生と生徒という関係ではなく、僕も彼らと一緒になって楽しんで授業させてもらったからおもしろかった。進路はバラバラだけれど、みんな、がんばれよ!


さて、今週は東西の重賞がどちらも1頭に注目が集まっている。東はダンスインザモア、西はメイショウサムソンだ。

特に負けられないのが2冠馬・メイショウサムソンだろう。ここを始動戦に選んだ名馬といえばトウカイテイオー、ネオユニヴァース…。どちらも勝っているし、サムソンにも好走以上が求められる。古馬戦線の盛り上がりを思えば、力の差を見せ付けてほしいところだよね。

ダンスインザモアは絶好調だ。追い切りの動きはゆっくり見えたのに、実際はかなり速いタイム。これはフットワークに伸びがあるということ。もともと調教駆けする馬だけれど、今回の動きは本格化を思わせるんだ。

でも、ハッキリいってメンバーに恵まれた感じだよね。マイネルレコルトキングストレイルの2頭が回避したのは盛り上がり的に痛かった。

それでもダンスの相手を探せば、前走ほとんどまともに追えないながらも勝ち馬と0秒2差までがんばったロジック、同舞台での勝ちっぷりがよかったサイレントプライドとくせ者も。スンナリ勝たせてくれるかどうか、だ。スタートであの馬の癖がでなければ安心できそうなんだけどね。

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快晴の青空が広がり、気持ちのいい気候。今日は全国的に好天だったらしいね。でも、問題は週末だ。日曜日、中京競馬場は雨模様。どれだけ降るかは神のみぞ知るが、ある程度馬場が渋ることは考慮したい。

そこで渋い馬場を苦にしない馬を挙げると、マイネルスケルツィプリサイスマシーンスズカフェニックスあたりだろう。どれも有力視される存在だけに、それぞれについて細かく話していきたい。

まずはマイネルスケルツィ。前回話したように、状態面は悪くない。左回りの東京では勝っていないが、これは一生懸命走る性格が長い直線で仇になっただけだと思う。直線が短い中京なら対応できるはずだ。

人気を集めそうなプリサイスマシーンだが、前走の最高のデキと比べると状態面で物足りなさを感じた。僕の目には馬体に少し張りがないように見えたんだよね。

3頭目はユタカが乗るスズカフェニックス。調子はいいし、切れ味もこのメンバーでは上位だ。でも、脚質だけがネックなんだよね。中京の1200mは3コーナー進入時にペースが落ちる。そこで先行馬が息を入れるから、結果的に前の馬が我慢しやすくなるんだ。つまりこの馬のような追い込み馬は届きにくいということ。ただし、ペースが速くなればなるほど可能性は広がる。

混戦模様のなかでも、特に取捨が難しいのはシーイズトウショウなんじゃないかな。やっぱり年齢的な面は気になるけれど、鉄砲駆けするし、中京は大得意。長所と短所、どちらを取るか…ということになると思う。ちなみに調教を見た感じでは、男勝りの筋肉は衰えを感じなかった。

最後に伏兵陣。エムオーウイナーは上がり馬の勢いがあるものの、勝った前走が55キロという軽量だったのが気になる。隼人のサチノスイーティーはきゃしゃなタイプだけに、雨がひどくなると厳しいかもしれない。

前走大敗したアンバージャックだが、追い切りの動きを見ると体調は良さそうだ。ただ、人馬の相性に懸念もある。なだめながら乗るタイプのノリに、走るのを自分でやめてしまうような性格のアンバーが甘えなければいいんだが…。

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2007年3月16日

春3月というのに、肌寒い日が続いている。東京では観測史上最も遅い初雪が降ったらしいが、この寒さで桜の開花も延びたという。春と冬をいったりきたりの状況で、本格的な春の訪れがいっそう待ち遠しくなるね。

それでも、クラシック戦線はひとあし早く春に近づいている。今週はそのままズバリ、スプリングSだ。

上位人気が予想されるなかでは、最も安定しているのがフライングアップル。これまで一流どころと対戦してきた経験はかなりのアドバンテージになるんじゃないかな。

変わってきそうなのがマイネルシーガル。これまで後藤がいろいろなパターンのレースで教育してきた成果が花開きつつある。前走はゴール板までの距離をはかったかのような差し切り勝ち。自在性を生かして上位を狙いたいところだ。

マサミのサンツェッペリンはほぼ態勢が整ったようだ。京成杯からの久々だが、恥ずかしい競馬はしないんじゃないかな。乗り方に注文をつけると、前走とは違ったレースをしてほしいんだよね。ここの結果を追い求めるのではなく、より本番を見据えた騎乗、馬の教育になるレースだ。もしそれができたら、「よくやった」とほめてあげたいところだね。

ほかに気になるのは、ダートで頭角をあらわしてきた不気味な関西馬・フェラーリピサとマサヨシが乗るエーシンピーシー、それに渋い先行馬ショウワモダンといったところ。

先行馬が多いこともあって、平均以上の流れになるだろう。それだけに決め手のある馬じゃないと厳しいレースになるような気がしている。


西の重賞、阪神大賞典ではとびきりの大穴、コスモプロデュースの状態がいいという話を聞いている。相手は強いけれど、穴馬を探している人にはおもしろいんじゃないかな。

こんなふうに僕は多くの仲間から情報を教えてもらったり、いろいろと助けてもらっている。彼らは純粋な信頼関係で結ばれた、僕にとってかけがえのない人たちなんだ。この場を借りてお礼をいわせてもらいたい。

いつも本当にありがとう。

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下級条件から上がってきた馬が多く出走するのが中山牝馬S。それだけに、状態の良さを見極めることがポイントになると思う。今日はまず、前回予告したように軽ハンデの穴馬的存在をピックアップしたい。

まず、動きに好感が持てたのがマドモアゼルドパリだね。いかにも順調といったところ。ユキ(加藤征調教師)も「いいですね」なんていっていた。ポイントは乗り役のアンミツが中山でどんなレースができるかだろう。

馬場が悪くなると狙いは下がるが、アクロスザヘイブンもおもしろい。状態もいいし、重賞(フローラS)で3着した実績を考えれば50キロのハンデは恵まれたといえる。

もう1頭、中舘が乗るサンレイジャスパーも乗り役が色気を持っているようで、侮れない存在だ。

関係者の話を総合すると、どの陣営もそれなりに手応えがあり、一発を狙っているような雰囲気だったね。アッサリ人気通りに…とはならない可能性もある。

人気になりそうな馬では、ウイングレットに乗るカツハルに話を聞いた。この馬はこれが引退レースということで「花道を飾れそうか?」って聞いたら、「そこそこはくるんだけれどね」という回答。謙虚な言葉のなかにも意気込みが感じられた。最後まで全力で騎乗してくれそうだ。

レースの展開的には、やはりアサヒライジングがカギを握るだろう。この馬の動きにあわせて他馬も仕掛けるはずだ。枠としては、アサヒは内枠だったらベストだね。スンナリとゲートを出て、この馬の競馬をすれば悲願の重賞初制覇も近いんじゃないかな。

キストゥヘヴンは短い直線で鋭い脚を使うタイプだけに、中山はあっていると思う。ただ、いまのパンパンの馬場状態だとあまり後ろからでは苦しいね。


西のフィリーズレビューはやっぱりアストンマーチャンに注目している。牝馬らしい切れ味を持っていて、好きなタイプなんだよね。ウオッカがナタなら、こちらはカミソリって感じかな。

ほかに状態が良さそうなのはルミナスハーバークーベルチュール。特に後者は唯一の関東馬だけに頑張ってもらいたいね。

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2007年3月 2日

マル父クラシックといわれる今年。馴染みの名前が血統に並ぶ。アグネスタキオン、ジャングルポケット、ステイゴールド…。「ああ、あの馬の仔か」と思うと、どこか親しみがわくものだよね。

弥生賞にもこの傾向は色濃く出ている。アグネスタキオン産駒・アドマイヤオーラとステイゴールド産駒・ドリームジャーニーが人気を分け合っているのだから。

「切れる」という意味では2頭は似たタイプだが、それでも一長一短ある。純粋な切れ味だけならドリームに分があるが、レースでの自在性、完成度ならゴムまりのような走りをするアドマイヤオーラといった感じで。

もう少しドリームについて話すと、予定タイムより4秒速くなった今回の調教が一部で問題視されているけれど、動き自体は悪くなかった。課題は折り合い面だろうね。ハードルとされる2000mをクリアできるかもそこにかかっているといっていい。

この2頭に割って入りたいのがメイショウレガーロサムライタイガースタスカータソルテといったグループ。後方の有力2頭が牽制し合うようだとこれらの台頭もあり得る。

もう1頭、僕が新馬当時から期待しているのがマンハッタンバー。この馬に跨った人間はみな素質を絶賛しているし、遊び遊び走ってレコード勝ちしたレース内容は秀逸だった。完成されるのはまだ先だろうけれど、将来性はピカイチだと思うんだよね。


同じクラシック前哨戦・チューリップ賞もいいレースになりそうだ。こちらはより2強色が強く、焦点はウオッカダイワスカーレットのどちらが上かということになっている。

ただ、ここでひとつ違う見方を提案したい。あくまで前哨戦としてこのレースを見てみよう。

ダイワは恐らくウオッカの強さをはかる意味で正攻法のレースをするだろう。それで負ければ本番では違う戦法を練ってくるはず。

対するウオッカはダイワを後ろからマークする形じゃないかな。こちらもダイワの脚をここで把握しておきたいと思っているだろう。

アンカツと四位がどんな駆け引きをするか。それが本番の結果につながってくると思えば、さらに興味深いレースになってくると思うよ。

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あいにくの空模様だった今日は学校で騎乗指導ができなかった。せっかく地方競馬から僕に教わりに来てくれた人がいたんだけれど、講義だけになってしまったんだよね。でも、今度機会があったら熱血指導させてもらおうと思っているんだ。


日曜日の中山記念は最終的に16頭立てになった。メンバーを見渡すと、前にいく馬、後ろで脚を溜める馬でどちらを優位に見るかがレースのポイントになりそうだということがわかる。

インティライミがスピードに任せて先行し、流れが速くなれば、前々で競馬をしたいシャドウゲイトには厳しい展開になる。前走よりは積極的な位置取りをするだろうエアシェイディにも影響があるかもしれない。そうすると決め手のあるマルカシェンクダンスインザモアに出番があるということになる。

もしくはインティライミが単騎で逃げ、さらに折り合いがついたならばどうか。こうなると一番怖いのはこの馬だ。前走は暴走といわれその面だけが語られるが、その裏で僕は復調のきざしを感じていた。あの走りは全盛時に近いと思ったし、あのペースで逃げたにも関わらず4着に粘ったのは能力の証明に他ならないからだ。

いずれにしても、展開の中心となるのはインティライミなんじゃないかなと思っている。前か、後ろか…。この馬次第でそれが変わってくるだろう。

そうそう、前回に書いたエアシェイディの話だけれど、調教の動きが気になったから伊藤(正徳)先生に直接聞いてみたんだ。答えは「いつもあんな感じだからね」って。実際には状態をキープしているとのことだったよ。


西の重賞も少し話そうか。土曜日のアーリントンCではマサミがマイネルレーニアに騎乗する。話をしている感じだと、あまり小細工はしなそうな印象を受けたね。チャンスのある馬だし、気合いを入れて頑張ってほしい。

日曜日の阪急杯はプリサイスマシーン。アンカツがあえてGⅢのこちらに乗るんだから手応えを感じているんだろう。馬も晩成型なのか去年から充実しているしおもしろい存在だね。

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2007年2月16日

いつものようにスタンドで新聞を広げると、びっくりするニュースが。ウチパク(内田博騎手)がキャスター・鈴木文子さんと結婚するというのだ。

どちらも知った仲だけに、意外に思い早速当人(鈴木文子さん)に電話してみた。すると、どうやらちょっと早すぎた報道で当人たちも困惑しているみたい。ともあれ、めでたいことだよね。僕も祝福させてもらったよ。

さて、そのウチパクが有力馬(アジュディミツオー)に乗るフェブラリーS。ここはかなりの戦国模様。

ここでは有力馬はタイプがふたつに分かれるように思う。ひとつは安定感はあるがパンチ力に欠ける馬、もうひとつは決め手があるがムラがある馬。

前者の代表的な例はシーキングザダイヤが挙げられるだろう。アジュディミツオーも同じタイプに分類できるかな。勝ち味に遅いのが欠点だけれど、それを解消するにはある意味勝ちを意識のなかから遠ざけるような、大胆な乗り方がいいと思う。

後者にはブルーコンコルドメイショウトウコンビッググラスなどがあてはまる。こういう馬はえてして不器用なタイプが多いけれど、なかではコンコルドとトウコンが自在性も兼ね備えているかな。

このふたつのタイプをどう当てはめるかがレースを読み解くポイント。それに各馬の状態面などをプラスしていく感じだろうね。ちなみに、僕が調教だけを見て「いいな」と思ったのはビッググラスだ。

展開的にはトーセンがある程度飛ばして、遅くはならないはず。そうすれば前走掛かり気味だったシーキングザベスト、後方待機のサンライズバッカスフィールドルージュにもいいペースになる。

昨年のカネヒキリのような絶対的な存在がいない混戦模様だが、だからこそ有力各馬が力を発揮した激戦を期待したい。2007年はじめてのGIだけに、以降に弾みがつくようなレースになってほしいと思っているんだ。


最後にもうひとつ、明日のクイーンCではハロースピードに注目している。陣営はかなり気合いを入れている。ビッチリと仕上げてきたね。

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きさらぎ賞に出走するオーシャンエイプスは、新馬戦のわずか1戦だけでこのレース、もっといえば3歳世代でも中心的存在として語られはじめている。

確かにあのレースは強かった。ステッキを使うところなく8馬身差の圧勝、1分49秒8というタイムも優秀だ。

さらにこの馬の評価を上げているのが今週の追い切りだろう。馬なりで上がり2ハロンを12秒0-12秒0というタイム(坂路)。これは並みの馬にはできない芸当だ。

馬体を見ればお父さん(マヤノトップガン)似の好馬体、動きは柔らかく、鞍上の指示に従うところからも素直な気性がうかがえる。

と、こうして美点を並べていくと、みんなが特別な存在として話すのもよくわかる気がするね。でも、あくまでまだキャリア1戦の馬。何が起こるかわからないのが競馬だし、まずはここが試金石ということろじゃないかな。

僕が今回注目するのは、ユタカがどう乗るかということ。これだけの能力を持った馬だから無難に乗るのが近道だろうが、先を見据えれば…特に対フサイチホウオーということを考えれば…瞬発力を生かした思い切ったレースが見たいんだ。後方で脚を溜めて一気に爆発させるような…ね。

レースのカギになるのは、この馬以外ではナムラマースに乗るペリエの出方だろう。恐らく彼は勝ちに行く積極的な競馬をする。そこで他馬がどう出るか。つまりはナムラをチェックにいくか、オーシャンエイプスをケアするかということ。それ次第で着順も変わってくるから、レースを見るほうとしても推理力が試されるところだね。


もうひとつの重賞・ダイヤモンドSだけれど、こちらは実績馬のアドマイヤフジや長距離適性のあるバイロイトトウカイトリックなど関西勢が強力。

関東馬では大久保洋厩舎のドリームパートナー。得意の左回りで変わってくるかもしれない。いかんせん関西に推され気味だけれど、なんとか頑張って一矢をむくいてほしいと思っているんだ。

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今朝のトレセンは寒かった! というか、全国的に寒かったみたいだね。栗東では雪が降ったというのだから。そう思うと、まだこっちはましなのかと変に納得してしまう。


共同通信杯のメンバーは9頭に絞られた。出否に注目していたマンハッタンバーは来週の500万下条件にまわるようだ。まだ体ができていなかったということだろうね。

レースの展開としては、やはりフサイチホウオーニュービギニングの2頭がカギを握ることになる。

フサイチはこれまでのレースからわかるように、並んだら無類の強さを発揮する。ただ、その反面で相手に一瞬の脚を使われるともろさを見せるタイプのように思うんだ。

たとえばニュービギニングだったら、後方待機から大外一気に抜き去るといったような感じ。

ただ、それは口でいうほど簡単なことじゃない。特に今回は東京の1800m。このコースは1コーナーまでの距離が短いから、そこで恐らくペースダウンすることになる。そうすると必然的にあまり流れは速くならず、追い込みが決まりにくい展開になる。

つまり、先行勢を交わすにはかなりの脚で上がってこなくてはいけないということだ。ニュービギニングにできるかというのはもちろんだが、道中のかけひきを含めて、今回は特にユタカの手綱さばきにかかっているように思う。

もちろん、アンカツもただ黙ってユタカのしたいようにはさせないだろう。仕掛けどころは考えてくるはず。このふたりの攻防戦は相当な見物になるんじゃないかな。

でも、あまりに牽制しあうようだと、思わぬフライングアップルなんかに足元をすくわれる危険性もある…。2頭を中心としたレースだけど、「あと1頭」に注目するのもおもしろい見方かもしれないね。


そうだ、今日はもうひとつ。なかなかの動きをしていた新馬がいたから報告しておこう。的場厩舎のヤマノキングアロー。日曜日の3レースに勇人(的場騎手)で予定している。父クロフネ、お母さんがシスターソノ(その母ロジータ)と血統もいいからちょっと期待しているんだ。

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前回書いたように、今週は関東馬に奮起してもらいたいと思っている。特に日曜日の根岸Sは、シーキングザベストリミットレスビッドの2頭を中心に、関西馬有利という前評判だからね。

その根岸Sに出走を予定している関東馬は5頭。そのなかで今回は3頭に注目してみた。

まずは手塚厩舎の、ヒシハイグレード。前走石清水S(1着)からの連闘になるけれど、動きもよく状態は悪くなさそう。手塚厩舎は先週東西のメインを勝って勢いにのっているだけに、土曜日の、ブラックバースピン(東京新聞杯)ともどもあなどれない。

栗田厩舎の、ヒカルウイッシュも具合がよさそうだ。動きからは状態のよさが伝わってくる。前走(霜月S)負けている、ボードスウィーパーは強敵だけれど、なんとか一矢報いたいところだね。

最後は清水美厩舎の、タイキエニグマ。この馬も平安S(4着)からの連闘。そのときは体つきが重いように感じられたんだけれど、今回はスッキリしている。見たところコズミもないようだし、順調に連闘に向かっているという感じだね。ハマったときはいい脚を使えるからおもしろい存在になりそう。

この3頭は調子という面では陣営としても満足のできるデキなんじゃないかな。あとは能力面でどうか。状態のよさを生かして頑張ってほしい。


今週は関東でもうひとつ重賞(東京新聞杯)がある。こちらは、エアシェイディキストゥヘヴンと有力どころが関東馬だ。前者は順調だし、後者は桜花賞以来のマイル戦でいいところが出ればおもしろそう。

本来競馬に東も西もないもんだとは思うけれど、他のスポーツみたいに「ひいき」を作るとおもしろさが増してくる。レースでもそういう見方をすると、また楽しいかもしれないよ。

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シベリアンホークシャーベットトーンと先行タイプが出走を回避。AJCCは最終的に10頭立てになった。それだけに、前に行くインティライミの存在が重要になってくる。

他に行きそうな馬がいないというだけでなく、ダービー2着、京都新聞杯を勝っているメンバーで一番の実績馬。それだけにこの馬がどう動くかがペースを左右すると思っている。

そのインティライミの調教は時計が遅かったと騒がれている。でも、僕の目には動き自体は悪く見えなかったんだ。首の使い方もそう。それより気になるのは前走の負け方。メンバーが落ちているのにも関わらず、勝ちきれなかったあの内容はあまり評価できないね。


今回は長期休養明けの馬が多い。そのなかでフサイチアウステルは調教の様子を見て「立ち直ってきたな」という印象を受けた。同じく去年の函館記念以来となるエアセレソンも要注意だと思う。この2頭は重賞級の力を持っているだけに、一発あってもおかしくないんじゃないかな。もう1頭の休み明け、ジャリスコライトはこの先にもっと良くなりそう。

逆に順調に使われてきた組では、隼人が乗るチェストウイング。前走はちょっと長すぎたかな。本来はこれくらいの距離が合っているように思う。1600万下を2着、1着と好走してここに挑むマツリダゴッホは昨年からの勢いもそうだが、なにより課題だった折り合い面に進展が見られるのに好感が持てる。このメンバーなら安定勢力といった感じ。

実力が伯仲しているだけにペース次第で結果が大きく変わってきそうだ。ある騎手は「できるだけ早めに仕掛けたい」といっていたけれど、もちろん逆の作戦でいく騎手もいるだろう。その騎手心理をどう読むか。これがポイントになると思うよ。

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早いもので、僕がこのブログを始めて3ヵ月ほど経った。結構多くの人が見てくれているようで、トレセンでも「千明さん、ブログ見ていますよ。頑張ってくださいね」なんて声をかけてくれる人がいる。そんなふうに現場の人からも注目されているというのは嬉しいし、やりがいになるね。


さて、今週の京成杯だけれど、元美浦の乗り役として嬉しいことに、関東馬で人気になりそうな馬が多い。メイショウレガーロピサノデイラニサンツェッペリン…

そのなかでも特に人気を集めそうなのはメイショウかな。水曜日にも話したけれど、先頭に立つと気を抜く癖は解消されたようだ。それに体もできているし、調教の動きも素晴らしいから、人気もうなずける。ただ心配なのは久々の割に体ができすぎているところ。ひょっとすると前走よりも馬体が細くなっているかもしれない。450キロ程度のあまり大きくない馬だから、そのあたりは注意したいね。

ピサノはいかにもパワー型という見た目。父がケンタッキーダービー馬のフサイチペガサスという血統、2連勝の内容を見ても、ダートの適性は高いことがわかる。あとは芝でどうかだけ。陣営にしてもそこは掴みきれていないところだろうけれど、力のいる馬場になればこの馬のパワーが生きることは確かだろうね。

上原厩舎のダイレクトキャッチは新馬戦の内容は良かったけれど、前走は「あれっ」という感じ。ここは試金石だろう。穴っぽいところではアロマンシェスが調教の動きも良くいい状態だ。前走は2回も不利があった敗戦だけに見限れない。ちなみにこの馬を担当する菅野君は僕が現役時代に最も信頼していた助手のひとり。今回は手薄なメンバーだし、彼も含めた陣営みんなが満足できる結果が出るといいなと思っている。

有力馬の一角、サンツェッペリンに乗るのは昨年末のケガから復帰したマサミ。思ったより早い復帰になったことはなにより嬉しいね。馬も前走はハイペースを先行して2着に粘った「負けて強し」の内容。なかなかいい馬とのコンビになった。

今回は力が拮抗した馬が揃って、混戦模様。こういうレースは手に汗握る接戦になりやすい。結構見ておもしろいレースになるんじゃないかな。

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みなさん、明けましておめでとうございます。昨年はこのブログのスタートとなったわけですが、今年はよりおもしろい内容を目指してがんばっていきますので、ご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

競馬界の正月休みは元旦だけ。だから2日も3日も関係者は休みなく働いていたことになるんだ。正直しんどい世界だけれど、そうしてみんなが頑張っているからこそ、こうして年明け早々から競馬が楽しめるというわけ。感謝しなくてはなりません。


さて、今週の中山金杯。メンバーを見ると、それほど飛び抜けた存在はいないという印象。年始恒例のハンデ戦らしい混戦、激戦になってもおかしくない。

そのなかで思わず目がいくのは、ラストランの記憶も新しいディープインパクトの兄、ブラックタイド。ここまではジリジリと歯がゆい競馬が続いている。なかなか勝ちきれないタイプなんだよね。

でも、もし自分が乗ったなら…と想像すると、その勝ちきれなさ、ジリっぽさを逆に生かすような乗り方をしたい。

早め早めに動いて、一気にマクっていくような感じ。ゴール板を駆け抜けるまでに、少しもおつりを残さないようなレース。

この馬はたぶん、道中の手応えがあまりにも良すぎるんだろう。乗り手はそれにだまされて仕掛けどころをあやまって、結果脚を余してしまうことになる。ずっと同じ騎手が乗っていればまた違うんだろうけれど、この馬は結構頻繁に鞍上が変わっているからね。

この馬の他にも、ワンモアチャッターはヒケをとらない実力馬。あとはマヤノライジン、前走の内容が評価できるフォルテベリーニが絡んできて、一発を秘めたロジック、ハンデが軽くなってシャドウゲイトがどこまでやれるか。

昨年はノリの負傷という残念な出来事があったレース。今年は何ごともない、1年の始まりにふさわしいような競馬になってほしいと思っているんだ。


そうそう、次の更新だけれど、変則開催ということで9日の火曜日を予定しています。この中山金杯のレース結果を徹底分析するので、ぜひご期待ください。

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今日は骨折した正海のお見舞いに病院へ。心配していたけれど、元気そうな顔を見て少し安心した。ケガと隣り合わせのジョッキー稼業とはいえ、できることならみんな無事に一年を過ごしてもらいたいものだと改めて思ったよ。


さて、いよいよ明後日は締めくくりの大一番だ。ディープインパクトの引退レースということもあり、中山競馬場には2週間以上前からファンの列ができているという。これだけの盛り上がりは久しぶりだから、僕も胸が高まる思いがする。

そのディープの状態面だが、去年よりもいいのは確か。追い切りも2週続けて気持ち良さそうに走っていたし、ラストランに向けて臨戦態勢は整ったという感じ。ただし、何が起こるかわからないのが競馬。ディープを応援するみんなも、ただ結果だけを見るのではなく、名馬の走りを目に焼き付けるという気持ちで見守ってほしいね。

レース展開としては、アドマイヤメインがヨシトミの宣言通り逃げることになるだろう。ただし、大逃げというよりは自分のペースで逃げるというイメージだと思う。ある程度離して逃げるとしても、どこかで必ずペースダウンするはずだ。

それを追うのがダイワメジャーメイショウサムソン。サムソンは切れ味勝負になると分が悪いから、石橋は前回よりも積極的なレースをした方がいい。メジャーは折り合い面が大きなポイントになるだろうね。アンカツも、作戦どうこうよりもまずはそこに集中して乗るんじゃないかな。

先行勢ではコスモバルクも忘れてはいけない。この秋は折り合い面で格段の進歩を見せており、成績も安定してきた。月曜日の追い切りでも気の悪いところは見せず、ここにきて存在感を増している印象だ。

2500mという長丁場でもスムーズな競馬ができそうなのがドリームパスポートトウショウナイトの2頭。特に前者はその切れ味に可能性が感じられる。内田の乗り方としては、先行集団を見ながら虎視眈々と一発を狙う感じになるだろうね。後者も体調の良さではひけを取らないよ。

有力馬が前に固まり、流れがある程度速くなることが考えられるだけに、スイープトウショウの瞬発力も生きてきそうだ。スイープは距離面が不安視されているが、コーナーが6つもあり、息が入る中山2500mならさほど心配する必要はないだろう。それよりも気分次第の気性に不安がある。同じく後方待機組のスウィフトカレントは、前走でノリが我慢を教えたことが折り合いにつながるんじゃないかなと思っている。

さらに、僕が不気味さを感じているポップロック、豪州GI馬デルタブルースなど、今年の有馬記念も個性豊かなメンバーが揃った。ディープはもちろんだけれど、どの人馬も力を尽くして、素晴らしいレースを見せてくれることを期待しているよ。


ところで、今日で今年のブログ更新はおしまい。次にみんなに会えるのは来年の1月5日、金杯の前日ということになります。10月から始めたこのブログですが、思った以上の反響に感謝しています。また来年、よろしくお願いいたします。

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改装されたコースの馬場状態は良好。それだけに阪神カップは前粘りか後方待機の台頭かと、極端な決着になる可能性が高いんじゃないかと思っているんだ。

まず逃げるのは絶好枠を引いたステキシンスケクンだろう。スピードが出しやすい内回りでもあり、またこの馬の特性からもある程度速いペースで逃げるんじゃないかな。

それを追いかけるのがオレハマッテルゼ。調教を見ると状態は良さそうだった。この秋2戦は満足のいく結果を残せていないけれど、スムーズなレースができれば実力を出せそうだ。

追い切りの動きが良かったのはマイネルスケルツィ。馬体をフックラと見せて好状態をアピール。秋初戦の京成杯AHはイマイチな状態ながら3着、その反動が出た次走の富士Sは13着惨敗、そして復調してきたマイルCSは4着と、上昇カーブを描いている。今回はこの秋最高の状態でむかえるだけに、期待できるんじゃないかな。鞍上はユタカ。外枠だけに強引に逃げ馬を追うようなレースはしないだろう。

もう1頭取り上げたいのはシンボリグラン。これまではチグハグなレースばかりだったけれど、ようやく前走で折り合い面の進境を見せた。これが本物ならば今回もいいと思うよ。

一瞬の切れ味が身上、後方から一発を狙う馬としては、調教も良く、距離も合っていそうなアサクサデンエン、ここ最近馬がグングン成長しているコスモシンドラー、あとはスプリンターズSの激走が記憶に残るタガノバスティーユが穴としては面白いんじゃないかな。

焦点は前か後ろか。改装された新コース、新設重賞だけに、このポイントはジックリ頭を絞る必要がある。みんなはどんな答えを出すのかな。僕の考えは…『ウハウハ競馬』(土曜日23時30分~ちばTV、TV埼玉で放映中)までにまとめておくことにしよう。

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今日はちょっと怪しい空模様。それだけに気になるのが週末の天気だ。もし雨が降るようなことになれば、マイネルレーニアは厳しい。跳びが大きくて、蹄の形も道悪には不向き。前走の馬場状態くらいがギリギリという感じだからね。

今回は展開的にこの馬がカギを握ると思っていて、内枠に入ったことからも恐らく逃げるんじゃないかな。その動きを見るのが人気のオースミダイドウで、ローレルゲレイロと2~3番手。それにフライングアップル、関東馬のなかで最も調教の動きが良く感じたドリームジャーニーが続く形だろう。

後方で虎視眈々と逆転を狙うのがゴールドアグリマイネルシーガル。ゴールドアグリは軽めの追い切りだったけれど、間隔が詰まっている分、これで正解なんじゃないかな。レースを見ても成長途上という印象だから、今後の伸びしろを残すという意味でもね。

ダイドウにとってはまさに前門の虎、後門の狼といった展開だが、現時点での完成度ではこの馬が最有力。ユタカが小回りでいかに立ち回るかをテストした前走のレース振りからも、本番に向けて死角は少ない。

ただし他の馬がノーチャンスというわけでもないんだ。レーニア、ダイドウの2頭が前でやり合えばハイペースになり後方待機型に好機が訪れる。逆にペースが遅くなっても、フライングアップル、ドリームジャーニーらの実力馬はダイドウに楽なレースをさせないはずだ。

ダイドウに人気が集中しそうな状況だけれど、実際はそれほど力の差はないように思う。となると、焦点はやはり状態面。追い切りの動きをジックリと見て、これはと思った馬を選ぶと、明快な答えが出るかもしれないね。

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実際に歩いて確かめた新装の阪神競馬場(その模様は『馬券ブレイク!』12月号に掲載されています)。その感想は、枠順の有利・不利がなくなったということ。もっというならば、いわゆる「まぎれ」の要素がなくなり、馬の能力本位のコースになったということだ。

そうなると、今回は強い馬が能力通りに勝つ可能性が高いということになる。そして、ここで最も能力が高いと考えられるのがアストンマーチャンだ。

前走のファンタジーSは5馬身差の圧勝だが、その結果よりも評価できるのがレース内容。それまでのようにスピードに任せて逃げるのではなく、スタートしても少し抑えて、脚を溜める競馬をした。そこはさすがユタカというべきで、次の1600mを見据えての騎乗。それがピタッとハマっての勝利だからいうことなしだ。

ただ1点、死角は揉まれる展開になったときにどうかということ。これまでにない状況に馬が戸惑えば他馬に付け入る隙を与えることになる。

マーチャン逆転の可能性を最も持っているのはハロースピードだと思う。こちらも前走は意識的に抑えるレースをした。本番に向けての競馬だ。道中で我慢して直線で弾けたあの伸び脚、さらに順調な調整過程、変わってくるならこの馬だ。

同じ関東馬ではイクスキューズも侮れない。前走よりもスムーズな競馬ができれば楽しみが広がる。

もう1頭の関東娘、マイネルーチェもちょっと不向きの印象だった1400mから距離が伸びてレースがしやすくなりそうだ。調教もバリバリ積んで、状態面も前走と比べものにならないほど。

あとは不気味な関西馬ウオッカ、さらに未勝利戦のレコード勝ちが光るルミナスハーバーにも注目している。この馬は追い切り時の馬体が若干細く見えたので、そこは注意しないといけないだろうね。パドックでもあまり細く見えるようだとマイナスだ。

「女心と秋の空」じゃないけれど、牝馬は繊細で、体調もたった1日で変わってしまうもの。だから、特に今回はみんなにパドックをジックリと見てほしいんだ。数字に惑わされずに、気配を感じて、馬体そのものを見る。はじめは難しいかもしれないけれど、これをきっかけに続けていけば、きっと競馬の楽しみ方も広がるはずだよ。

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水曜日に視察した栗東トレセン。ディープインパクトメイショウサムソンについては前回話したけれど、その他の馬の調教も甲乙つけがたいほど良かった。ドリームパスポートもいい動きをしていたし、フサイチパンドラも中1週にしては速い時計を出していて、最近の充実振りがうかがえた。

さすが国際舞台だけに、どの陣営も出走させて恥ずかしくないだけの仕上げを施しているなという印象だ。近年は日本馬のレベルも上がり、世界的にも認められはじめてきた。ICSC(国際セリ名簿基準委員会)のパート1国に昇格したのもそのひとつだよね。

そういった状況だけに、今回のジャパンCは世界中の関心を集めているといってもおかしくない。特にディープインパクトハーツクライはかなり注目されているだろうね。

そのディープは海外遠征の疲労も感じられず、ほぼ万全の状態。追い切りでは見ている方が「ちょっと遅いかな」と思うくらいのゆったりした動きで、想像以上に速いタイムを出してきた。これは調子がいい証拠だろう。

この馬を負かしにいくのがハーツサムソンウィジャボードの3頭。そして自分の競馬に徹して、あわよくばの一角崩しを狙うのがドリームコスモバルクスウィフトカレントだろう。

展開としてはトーセンシャナオーハーツバルクが先行集団。それをサムソンが追って、ドリームパンドラがさらにその後方。ディープはこれらを見る形になるんじゃないかな。スウィフトは虎視眈々とディープの後ろでジッと脚を溜める。

問題は誰が、どこで、どう仕掛けるか。そこがこのレースで一番の見どころになるだろうね。勝ちに行くのならばディープよりも先に仕掛けるべきだし、あえて2~3着を狙うのならばディープの後に仕掛けるだろう。

トップジョッキー同士の思惑のぶつかり合い、駆け引きは、かなり見応えがあるはず。そのなかでも中心になるのは、やっぱりディープ。色んな騒動を吹き飛ばす走りを期待しているんだ。

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トレセンを歩いていると、いろんな人が声をかけてくれる。この間は目黒貴子さんに取材を申し込まれた。マサミ(松岡騎手)についてのことなんだけれど、最近の活躍に目をつけてくれたんだろうね。日曜日、ちばテレビ『中央競馬ワイド中継』で放送されるそうだから、興味がある人は見てください。


さて、今週のマイルCSだけど、これはダイワメジャーがかなり期待できそうだ。右回りの1600mは得意の条件。さらにレース振りや調教を見ていると完成されてきたように感じるんだ。陣営の「レースに使ってこれだけ疲れがないのははじめて」という言葉もそれを裏付ける。

ただ、ポイントはアンカツが馬の力を過信した場合。1頭になると気を抜くようなところがある馬だけに、あまりに早く抜け出しすぎると他馬にチャンスが出てくる。

そうなった場合に台頭するのは、決め手のある瞬発力型だ。ダンスインザムードはその1頭なんだけれど、どうも馬体が細く見えた。調教の動き自体はいいから、杞憂かもしれないんだけどね。

同じタイプではカンファーベストも面白い。これは馬場が悪くなっても大丈夫な全天候型だけに、週末の微妙な空模様も問題ないだろう。

3歳馬マルカシェンクの決め手も上位だと思う。前走の敗因は距離のカベ。それで勝ちに行く競馬をしたのだから、あの結果はやむを得ないところ。1600mはむしろあっているはず。ただ、まだ体質に弱さを残すだけに極端な体重減はマイナスだ。

調教が前走よりもはるかに良くなっているプリサイスマシーンが穴候補。ただし、相手関係が強化されている点は加味しなくてはならない。

乗り役を見た場合、やっぱり注目はデットーリ。日本の馬場を良く知っているアイツが選んだのだから、馬場適性もあるのだろう。乗り方も含めて楽しみな人馬だ。

素質がありながらレースで気負いすぎてしまうシンボリグランはそこさえ解消されれば。ハイペースで上手く息を入れられれば、ステキシンスケクンも可能性が広がる。ただ、ダイワには最後までかわいがってもらわないと厳しいだろうね。

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エリザベス女王杯のメンバーを見て、どの馬が逃げるのかと悩む人は多いんじゃないかな。確かにそうなんだ。1枠に入ったアサヒライジングも、最近は逃げるレースをしていないし、今回あえてする必要もないだろう。その他の馬も同様で、絶対的な逃げ馬の不在っていうのがこのレース。

そこでポイントになるのが決め手の差。逃げ馬がいないことでスローペースになることもあれば、乗り役の出方次第で逆にハイペースになる可能性もある。どちらにしても絶対的な決め手があれば対応できるということ。

オークス、秋華賞の2冠馬カワカミプリンセスはまさにこのタイプ。どの位置からでもレースの流れに乗れる自在性を持っているし、これまでのレースを見ても決め手では古馬にひけをとらないはず。無敗の6連勝を期待してもいいんじゃないか。

古馬ではスイープトウショウ。元祖・決め手といえばこの馬で、牡馬をもなで斬りにする脅威の末脚は誰もが知るところだ。ただ、ひっかかるのが天皇賞での大幅体重減。あそこから中1週でどこまで戻せているか…。そこがネックだろう。

もう1頭、忘れてはいけない実力派がディアデラノビア。4戦連続3着と勝ちきれないレースが続いているが、この馬も決め手を持っている。

あと、メールをくれた高木さんが注目しているソリッドプラチナムだけど、この強力メンバーではマーメイドSのような競馬は難しいかもしれないな。でもこのステイゴールド産駒、確かに力をつけているよ。

調教の動きが良かったアサヒライジングにも注目している。この馬、ジリ脚傾向なうえに、鞍上のヨシトミがペース判断の上手な男。この人馬に合わせて動けばまず間違いがないから、相手にとっては格好の目標になるんだ。それだけに惜しいレースが多いけれど、今回は混戦だけにチャンスは十分あるだろう。

3歳馬、古馬ともにかなりの強豪メンバーが揃いながら、展開面で不確定要素の多い今年の女王杯。いつもよりドキドキしながらスタートを待つことになりそうだね。

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みんなはどんなレースを魅力に感じるかな? 強い馬同士の激戦? それとも高配当が出るような混戦? 人それぞれだと思うけれど、混戦模様が好きな方には今週のアルゼンチン共和国杯はお気に召すかもしれない。

なにしろ重賞勝ち馬がウインジェネラーレ(04年日経賞)、スズノマーチ(05年エプソムC)の2頭、上位人気になりそうな馬でも重賞未勝利馬が多い。アイポッパー、トウカイトリック、僕が注目しているトウショウナイトもその1頭だ。

トウショウナイトはこれまで重賞で2着2回、GIでも4着(05年)に入ったことがあるように、ここでも通用する力はあると思う。ずっと懸念していた精神面でもだいぶ大人になってきたし、調子もいい。思い入れがある馬だけに、ここでチャンスをモノにしてほしいと思っているんだ。

そのトウショウを脅かす実績馬・アイポッパー。でも、トウショウが57.5キロで、この馬が58キロ。前走の京都大賞典でもトウショウに先着を許しており、実績では上をいっていても予断を許さない状況じゃないかな。

ちょっと話はずれるけれど、この馬に騎乗予定のノリに話を聞く機会があった。菊花賞、天皇賞とGIで2着が続いているから「惜しいレースが続いているな」って感じで声をかけたんだ。「銀メダルばっかりだけれど、そのうち金も獲れますよ」なんてサッパリした顔でいっていたけれど、負けて悔しくない乗り役がいるはずもない。内心は悔しいはず。でも、アイツの騎乗は2レースとも完璧だった。サッパリした表情には、馬の力を出し切って負けた爽快感もあるんだろうね。逆に勝っても満足しないことも多々ある。乗り役っていう人種は常にこの2つの思いが交差しているんだ。

ノリのいう意味とは少し違うかもしれないけれど、ここでの「金メダル」を狙える馬は実績馬だけじゃなくて、チェストウイングみたいな上がり馬にもチャンスがあるだろう。まさに戦国模様といった感じだけれど、個人的には乗り役みんなが馬の力を出し切って、満足できるようなレースになってほしいな。それが僕が思うレースの魅力のひとつなんだ。

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今週は取材やなんかで色々と忙しかった。ブレイクでは僕と新人騎手4人の座談会というのをやったんだ。みんな素直だし、礼儀正しい。話していて僕も楽しかったよ。

彼らと話していても夢とか目標はやっぱりGIというのが多い。今週は伝統のGI・天皇賞。いつの日かアイツらもこんなレースの常連になってくれると嬉しいんだけれどね。


さて、ここは強力な牝馬2頭が出てくる。ダンスインザムードスイープトウショウだ。ムードはここ2週の調教の内容が素晴らしい。展開面も逃げるのはインティライミくらいで、おそらくスローペース。この馬に味方しそうだ。

スイープトウショウも前走の勝ち方を見れば力があるのはわかる。ただ、繊細な気性だけに、心配されるのは馬場入りでダートを横切る際に嫌気を出さなければということ。東京コースで勝っていないのにはそんな理由もあるんじゃないかな。そのあたりを見極めるためにも、返し馬の様子はよく見てほしい。

牡馬では折り合い面に進境が見られるコスモバルク、距離も2000mあたりが一番いいだろうから、楽しみはあると思う。3歳馬アドアイヤムーンは札幌記念の末脚が鮮烈だった。あの切れ味ならばここでも通用するはずだ。

あとはダイワメジャーだけれど、個人的には東京の2000mはちょっと長い気がするんだよね。逃げるインティライミを追いかけて4コーナー手前で先頭に立つようなイメージで、どこまで粘れるかというところ。

メンバー的にも遅い流れで、瞬発力が要求される展開になるんじゃないかと思っている。そういう意味ではスイープの切れ味が脅威だろうが、展開的にはムードが一番有利だろう。戦国模様の天皇賞、どの馬も一長一短だけれど、やっぱり牝馬に目が行ってしまうな。

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なんとなくドタバタしちゃっているような状況だから、いいレースで盛り上がってほしいという気持ちを込めて、今日はまず菊花賞の話をしよう。

盛り上げるという意味では、メイショウサムソンが三冠達成すれば最高だろうね。前走はパドックで珍しいほどカリカリしていた。石橋が跨ってからだったから、鞍上の強すぎる気合いが伝わっちゃったのかな。レースではそれでかかってしまったから、もし今回もあの感じだとキツイ。まぁ、石橋も一度負けて楽になっただろう。馬の力はハッキリ一番だから、そこを信じて乗ればいい。

ドリームパスポートの前走は、そんなサムソンの隙を突いた形。力はサムソンの方が上だろう。テーマは馬の切れ味をどう活かすか。そこはノリも考えてくるだろうな。前走からの変わり身としては、一番だと思うのがマルカシェンク。調教も前走時とは比べものにならないほどいい。完調手前で古馬相手に好走した内容もいいし、まとめて負かすならこの馬。魅力だね。アドマイヤメインは前走馬体のハリがなかったな。ユタカもそれを感じて、本番を見据えたレースをしようと考えたのかもしれない。ひと叩きした今回は積極的に前に行くことになるだろう。

穴っぽいところではソングオブウインド。ジワジワと伸びるところも、ピッチ走法も長距離向きだ。関東馬ではネヴァブション。結構使い詰めで来ているからどうかと思ったけれど、むしろ順調だね。体つきも背が高いわりにスマートなマラソン体型。シュウも「頑張る」と言っていたし楽しみにしている。

フサイチジャンクの判断はパドックを見るといいかもしれない。トモを重点的に見て、丸みを帯びて、ハリがあれば合格だ。他に有力どころのパドックは、サムソンはゆったりしているかどうか。メインは馬体に緊張感がほしい。シェンクはこれ以上太っていると注意が必要かな。体質に弱いところがある馬だけに、一度ゆるめた可能性があるからね。


さて、冒頭のディープの薬物問題についてひと言。根本の問題点だけ話したい。それは日本の基準が世界のそれと大きく異なること。日本の基準とは単純に禁止されている『薬のリスト』のことを指すが、世界のほとんどでは「馬の体のなかにない成分は禁止」という『概念』を指す。その相違が問題の根本だと考えている。今後はできるだけ統一すべきだろう。

いまのディープは国民的関心を集める馬。それだけにこういう問題は残念だけれど、あの馬自身は何も変わらない。ファンのみんなにはこれで離れないで、ずっと応援してあげてもらいたいと思っているんだ。

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騎手として競馬に関わって34年。鞭を置いて2年。競馬界もだけれど、世の中変わったよね。このブログってのもそう。自分の見たもの、聞いたことをこんな形で見てもらえるんだから。今日からこうして皆さんに見てもらえることになったわけだけれど、これからよろしくお願いします。


今日も朝から美浦へ行き、家に戻ったのは昼頃。ちょうど秋華賞の枠順が決まっていた。

キストゥヘヴンは1枠。この馬は戦法が決まっているから、どの枠でも問題ない。前走からの変わり身が最も見込めるのはこれだろうな。追い切りを見ても前走時より良かった。馬体はあまり減ってない感じだったから、前走のプラス体重は成長分だろうね。

美浦ではもう1頭、キスよりも調教の動きが良かったアサヒライジング。この馬、左回りのオークスで逆手前で走っていたから、右利きなんじゃないかな。京都の右回りでスムーズに走れそうなのも好材料だ。


栗東組ではカワカミプリンセスアドマイヤキッスかな。実はテレビ番組(ウハウハ競馬:土曜日23時30分~ちばTV、TV埼玉で放映中)でどちらを上にするか悩んでいるんだ。

前者は素直なタイプだから休み明けでも力を発揮できそう。ただし早熟傾向があるキングヘイロー産駒というのがひっかかってるんだよね。

後者は前走の素晴らしいデキをキープしている。余談だけれどこの馬、人間にたとえるとモデル級の美人。それだけに春はひ弱さが目立ってたけれど、前走を見る限り力強さを増している。やっぱりこっちかな…。


秋華賞と同日、東京では府中牝馬Sが行われる。ここに気になる穴馬がいるんだ。プリンセスドルチェっていう3歳馬。調教で吉田豊が乗っているのを見て、「秋華賞に出るのか?」って聞いたくらい状態がいい。アイツも馬のデキには満足していたよ。ディアデラノビアは強いけれど、面白いんじゃない?


さて、これからだけれど、毎週月、水、金と週3回更新します。月曜日はレース回顧、水曜日は追い切り情報、金曜日はレース展望という内容。それ以外にも皆さんの質問にお答えしたり、僕が撮った写真を公開したりと充実させていきたいと思っているので、今後の展開にご期待ください。

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