大歓声が渦巻くゴール前、思わず「そのまま!!」っと、僕の気持ちは高ぶった。1着で駆け抜けたのは、豊でも岩田でも祐一でもなかった…。22年目、39才のいぶし銀のステッキにメイショウサムソンが応え、栄光の皐月賞のゴールへ。
この日の僕は、自宅でのテレビ観戦となった。軸は武豊、アドマイヤムーン。 桜花賞同様、ずば抜けた存在がいないといわれたなか、数値1位、鞍上ユタカ、実績と申し分なくアドマイヤを軸馬として指名した。 スタートを決めたアドマイヤは、予定通り終始後方からの追走。 敵はこれだけとばかりに内田、メガワンダーがピタリとマーク。
4コーナー先頭押し切りをはかるリシャールが、逃げるステキシンスケクンをかわしにかかる。メイショウサムソンは絶好の手応えで5番手を追走し、直線を向く。ここで石橋が「ちらっ」っと後ろを見た。 僕はこのとき、「前の馬はかわせる手応えなんだ。豊! 石橋はお前を見たんだ」と、勝手に石橋騎手の気持ちを想像していた。
そのメイショウサムソンが先頭に立とうかというとき、内で我慢していたドリームパスポートが強襲。僕は心のなかで叫んだ。 「よしっ、この伏兵も押さえてある。あとは豊だ。こいっ!」。 しかし、僕の願いも虚しく、そして気持ちの高揚はほかへと向けられた…。
1着メイショウサムソン、2着ドリームパスポート。3着フサイチジャンク。僕の指名した軸馬、アドマイヤムーンは4着。外枠に入り、コースロスも響いたのだろうが、去年のディープと同じような競馬で勝てるわけなかろうが…。
冒頭であえて書いたが、ゴール前「そのまま!!」と思ってしまった僕。皆さんに予想を提供している者の責任としてお詫びしなくてはならないですね。 外してしまったが、レース後、多くの関係者や騎手たちから祝福されている石橋騎手を見たとき、「この人は本当に人望のある人なんだ」と、何故か僕も高揚を覚えたのだ。僕も違ったかたちだが、競馬を愛する者として、勇気をもらった皐月賞であった。
そうそうこの日、1000万男Y氏は中山競馬場で観戦していたそうで、僕の予想で中山9Rを獲ったとか。3連単の配当は43,580円。僕は100円、Y氏は1000円…。あ~あ、43万か。素直にうらやましいよ、ホント。


