
勢い良く坂路を駆け上がるダンツキッスイ。能力は抜群、折り合いつけば影を踏ませぬ逃走劇も。
2008年02月27日19時29分
栗東 坂路 不良
エラー 強め
圧勝の新馬戦で跨った長谷川騎手「折り合いがつかなかったのでそのまま行かせた。今後は折り合いがつけられるような競馬をしたい」――
2勝目を挙げたダート戦に跨った藤田騎手「折り合いに難があってここまで能力を出し切れなかった。今日は無理に引っ張らずそのままで行かせた」――
折り合い、折り合い……。この馬にまつわるコメントの8割がたはこのキーワードで占められているといっても過言でもない。
27日の最終追い切り、坂路の計時はオールエラーとなったが強めに追われ、勢いのあるフットワークは好調さを物語る。見守った平田助手は、
「調子は問題なし。メンバーを見渡してみても、決して見劣りはしないと思います。肝心なのは折り合いだけで、落ち着いて気分良く走ってくれれば…」
と、やはり“折り合い”面への注文。しかし、それだけ絶対能力には問題がないことの証明でもある。
新馬を芝1600m、2戦目をダ1400mで勝ち上がりアーリントンCに挑むというステップは03年同レースの勝ち馬ウインクリューガーを髣髴(ほうふつ)とさせる。その後GI・NHKマイルCも先行策から制するのだが、同馬も課題は折り合い、折り合いと呪文のように唱えられてきた。ウインクリューガーの父はタイキシャトル。ダンツキッスイの母父もタイキシャトルで流れる血は隠せないというところ。
前走に続き藤田騎手の手綱が冴え、気分良く走れれば開幕週の馬場をスイスイと逃げ切る可能性も大きくなる。